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共感力を上げて人間関係を良くしよう

こんにちは。
小説家として活動している藪田建治です。

今日はVoicyで活躍されている精神科医kagshunさんの放送を取り上げます。
有料放送になるので、詳しくは是非今年の4月分の月額1000円(web購入)のプレミアム会員になって下さい。
この月もEQの話だけでなく、HSPなどの話もされている放送もあるのですごくおすすめです。

今回記事にアップするのは4/9に放送されたEQに関する4回目の放送です。


1 相手への共感

相手の感情、考えを把握して、適切な反応する。ここが何より重要です。
それは言葉でももちろんそうですが、非言語のところまで含めて。
非言語だと例えば状況によれば深い頷きだったり、自分の表情や相手の方向を向いて聴く姿勢があるとかなど。

例えば本音を話そうとしていても、こちらを一切見なかったり、身体もどこか違う方向を向いて上の空で聞いていたり。
それこそ目線はずっとスマホにあったりすると、もうその時点で話す気を失せますよね。完全に心を閉ざしてしまう。極端に言えばそんなことです。

2 共感の種類

1 情動的共感

他に人の感情を感じ取る力。それがこの情動的共感になります。
相手の表情や声のトーンで相手が今喜んでいるとか悲しそうな表情を見て、こちらも物悲しくなる。思わず涙が出てくる。
鑑のように相手の感情とこちらの感情が合わさる。

相手に何か辛い出来事があったとします。それを打ち明けてくれた。
その時にこちらも同じトーンになったらどうでしょう。
相手は分かってくれたんだ、自分の思いを汲んでくれたんだと思いませんか?そうするとそこには相手との一体感が生まれ、信頼がより増すのではないでしょうか。

2 認知的共感

他の人の視点や感情を理解する力。

例えば映画やドラマを見ていて、主人公が失恋したとします。その主人公の表情を見て主人公は悲しさで押し潰されそうなんだろうなとか感じることってありますよね。
でも自分までその主人公と同じくらい悲しくはならないと思います。
同一化と理解は違いますね。


3 共感力を4ステップで上げよう

じゃあ共感力をどうやってあげれば良いのか。
次の4つのステップを踏んで上げていきましょう.

1 相手の言葉や非言語(声のトーンや声色、表情、ジェスチャー)に注意を払いながら聴く

① 人は自分の話をする時が1番楽しいものです。それこそ今のSNSとかってそういう気質を感じませんか?自分の話を読んでくれ、自分の写真や画像を見てくれ。
でもそこを一旦置いて、相手の言葉や声のトーンなんかに注意を払いながら、あいづちも打って、相手が話しやすい環境をつくる。なるべく相手の話に口を挟まない。
相手の話を聴くことに集中する。
※100%相手の言葉や非言語を受け止めるつもりで

そうすると相手も自分を分かって欲しいわけですから、それが満たされます。どんどん胸の内を明かしてくれてお互いの関係性はさらに良くなると思います。相手からの信頼感も増しますね。

2 相手をジャッジしない

②相手の話にジャッジをしたら、相手はもう心を閉ざす。
例えば相手の言葉に口を挟んで、それでもお前もこんなとこ悪かっただろとか、そんな話俺は好きじゃないとか、問答無用でジャッジされたらもうその後なんて会話したくないわとなりますね。
だから相手をジャッジしないというのはとても大切なこと。よくあるのは好き嫌い、善悪によるジャッジ。
ジャッジをせずに関心を持ち理解しようと努める。それに徹した上での提案をする。これなら相手は聞く耳を持ってくれるでしょう。
なぜなら一旦自分の言葉やメッセージを受け止めてくれているから。
提案も相手が納得しやすい内容や伝え方であれば、そこから建設的な会話が繰り広げられる。そうやって人間関係って作り上げられるものではないでしょうか。

3 時に質問したり、要約して確認を取りながら考えを合わせていく


相手の会話の内容に質問を投げ掛けてみたり、時にこういった内容で合ってるかなと確認を取りながら聴く。
これをすることで相手とこちらの会話の内容が一致します。
皆さんも時々ありませんか?こちらが聞いて捉えていたことと相手が話していた内容が最終的に違っていたみたいなこと。

極端な例にすると、相手は昼食を食べる為にカフェに行ってサンドイッチを食べた。でもこちらが聞いて把握したことは、相手は昼食を食べる為にパン屋さんに行ってパンを食べた。みたいなことです。

この誤差を失くす為に時々質問をしたり、話の内容を擦り合わせるためにつまりこういうことかなと要約して確認を取るわけです。それも穏やかな口調で。
そうすると相手は聴いてくれているんだなと安心もするし、その先を話そうと言う気持ちにもなりますね。

4 振り返り

上記で挙げた1~3が出来ていたかどうか振り返る。
例えば今日の友人や同僚との会話の中でどうだったか、寝る前でも良いし、他の時間でも振り返ってみる。僕は寝る前にしようと思っています。

ちゃんと聴く気持ちになっていたかな、知らず知らずのうちにジャッジしていなかったかな、ちゃんと相手の会話の内容と擦り合せていただろうか。そうやって振り返り、精度を上げていくことが大事だと思います。
すぐに完璧に出来ることではない、だからトライ&エラーを繰り返しながらも精度を上げていく。

あなたの会話をちゃんと受け止めたい、相手との人間関係をより良くしていきたいからこそ、あなたの言葉や思いを理解しようとしている。その姿勢が相手へのメッセージなんですよね。
大切な人だからこそ、相手に関心を持って相手を理解しようと思い、そして共感をしていく。これが人間関係における根本かなと思います。このEQを高めてお互いの信頼感を高めていきましょう。

ここまで書いてきましたけど、源流はkagshunさんの放送です。僕のこの記事よりkagshunさんの方がはるかに理解し易いし、学びになります。
僕は有料放送でも聴く価値はむちゃくちゃあると思っています。
再度になりますけど、1度チャンネルの方を覗いてみてください。

書籍はこちら

4 ショートストーリー


「もし間違っていたらごめんね、なんか辛いことでもあった?」
「聞いてよ、今日飲み会の席で上司からひどいこと言われたの。」
「ひどいこと?えっどんなこと言われたの?ちょっと心配だからじっくり聞かせてくれる?」

彼女が話したことに僕も憤りを感じた。
職場の雰囲気をよくするために明るく振舞っていた彼女。その日の飲み会も気を遣って、つまらなさそうにしている人がいたらそっと近くまで行き、その人の趣味や好きなことを引き出していた。それは相手に楽しい時間を過ごして欲しいから。

でもその姿を上司は気に入らなかったのか、そんないろんな人に声を掛けて楽しいのか、いろんな人に媚でも売りたいのかと言われたらしい。

彼女がどんな思いでそれをやっているのか分かっているのか。
分かってもいないくせに適当なことを言って人を傷つけるな。
それが僕の本音だ。

彼女は大人の対応でその後も明るく振舞ったらしいが、僕の前では泣いた。
堪え切れなかったんあろう、今までずっと耐え続けてきたのだろう。
だから僕は彼女が気の済むまでいくらでもそれをさせてあげた。そして一緒に泣いた。それが僕の出来る事だと思ったから。

「ありがとう、一緒に泣いてくれて本当に助かった。」
「いやそれだけ悔しかったから。でも本当に偉いと思うよ。そうやって大人な対応をしたの。俺はすごく尊敬する。」
「そう言ってくれて本当に救われる。」

僕は今まで彼女の言葉をじっくり聞いたことがなかった。でもこれじゃいけないと思ったから、自分を変えようと思った。
自分の大切な人なんだから、その人と幸せな時間を過ごしたい。
それは何もお金をいっぱい稼ぐこととは限らない。
相手を大事にする。抽象的だけどそれが根本なんじゃないかと、そこの答えに気付いたから。

でも今が彼女と1番信頼関係を築けたと思う。
これで良かったんだ。
僕はこんな瞬間を1つでも多くしていきたい。

「よしじゃあ明日は美味しい料理でも食べに行こうよ。行ってみたいイタリアンのお店があるんだ。昨日給料日だったから僕の奢りで行こうよ。」
「えーめっちゃ嬉しい。じゃあ何時にする?」
彼女に笑顔が少しだけ戻った。
僕はそれだけで嬉しくなったんだ。

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