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「エヴァって、文化なんだよね」 世界中が熱狂する変なアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』

 
 こんにちは(o・ω・o)オタクです。
 
『シン エヴァンゲリオン劇場版𝄇』
 
 さっそく観てきました。
 いやぁ、変なアニメでした。
 庵野秀明総監督は天才ですね。本当に。
 
 今noteは私の完全趣味なので、ネタバレ気にせず語って参ります。未見の方はぜひ回れ右で。


■3回目の鑑賞を終えての結論

テレビアニメ版〜Air/まごころを君に
までは碇シンジの物語で、

新劇場版 序〜:||
は碇ゲンドウの物語
の面と、
碇シンジを意外のキャラクターの物語でもある。

新劇場版ではシンジくんは道案内役

と言うか視聴者視点?
何も知らないまま物語が先へ先へ進んで行って、
最後にやるべきことを理解して、碇ゲンドウやアスカ、カヲル、レイ、ミサトさんたちサブキャラクターを見送る。葬送する役割なんだな、と。

そしてシンジくんとマリの再スタートで終わる感じか。

 
 

■新世紀エヴァンゲリオンと庵野秀明は日本の宝

日本のアニメーションでも、庵野秀明じゃなかったら、
あのエンドロールに並ぶ錚々たる面子やアニメーション企業、特撮系の会社、クリエイターは集まらなかったと思う。

『アニメーター』なら、絶対に参加してみたい作品だよね。
新世紀エヴァンゲリオン
 
 
 

■虫圭とエヴァ

 虫圭は長崎県のど田舎生まれですので、1996年のテレビアニメ放映時は観ることができなかったんですね。
 なんですけど、兄貴の友人が関東にいたので、VHSの小さいテープ

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 に録画したのを送ってくれて、リアルタイムからわずかにずれたタイミングで観ることができたんです。
 当時私は10歳。小学校5年生でした。
 
(o・ω・)<エヴァわけ分からん過ぎwwww
 
 アニメ全話、何度見返したところで、ワケ分からんかったんですねw
 小学6年生になり、エヴァの考察本を買って読んでみても、やっぱりワケ分からんwwww
 
 ですが、何度もビデオを見返して、考察本を買って難しい漢字をなんとか読みながら、「エヴァって何なの??」と考えるくらいに、ハマったんですね
 97年に発売された高橋洋子さんの『refrain』

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 も買って、『魂のルフラン』や『心よ原始にもどれ』など聴きまくっていました。
 
 と、古参アピールするくらい、幼い頃の虫圭は新世紀エヴァンゲリオンに毒されて育ちました。毒蛙です。
 
 虫圭のオタク人生をスタートさせたのは、たぶん、おそらく、きっと、間違いなく、庵野秀明のせいだと思います。

殿下「なぎ払え!!」
 
 のシーンにも知らないうちに虜になっていたので、庵野秀明のせいです。
 
 そうして庵野秀明の毒牙にかかったあと、中学生の頃になって、ようやくエヴァについて話せる友達が出来ました。
 地元に映画館がなく、劇場版が公開されていたことすら知らなかった虫圭は、友人の宮ちゃんの家で、初めて『Air/まごころを君に』を観て、量産型のプラモにハマりました。

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 もちろん初号機、零号機、弐号機、参号機、四号機まで作りました。

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 さらに高校生になってからは、
 
「初恋の相手は綾波レイ」
 

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 と断言する友人、真也と出会い、真也との交流は家族ぐるみになるほど深い仲になりました。
 
 という具合に、エヴァは虫圭の人生の根幹をなす、一種の故郷的存在です。
 
 そんな、私の人生の奥深くに巣食う、新世紀エヴァンゲリオンの最新作と、本日対峙してきたのです……。

 
 

■ここが変だよシン・エヴァ


 さっそく本編の話をしていくんですけど、ざっくりとざっくばらんに気になるところとかだけピックアップして書きます。

 
□CG
 
 CGヤバいですよね。
 ラストの、駅から始まり街全体映す俯瞰のカットとか。

 
□音楽

 途中、「特撮ものかな? 昭和ウルトラマンかな?」的なBGM流れてましたよね。
 最高にクレイジーだな、って思いました。

 
□緒方恵美神

 声の使い分け、本当にすげーなって思いました。
 体調に気を付けて、これからも舞台に声のお芝居に、大活躍し続けていただきたいです。
 あと、悪質なネタバレ厨への対応、お疲れさまです。

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 声優さんらのお芝居に関しては、皆様本当にスゴいとしか言いようがありませんでしたね。
 アスカ役の宮村さんは、喉の心配はもうないんでしょうか。ないのならそれはとても良いことです。

 

□初代版のシーン使い
 
 夕暮れの電車内にしても、波打ち際にしても、鉛筆画のカットを入れることにしても、いちいち観客を「クッ、ここでっ……」と思わせる素晴らしいセルフオマージュ。
 というか、全てはシン・エヴァにちゃんと繋がっていた。
 という表現なのでしょうね。
 96年の続きが、今回公開された。
 という認識が正しいように思います(エヴァに関して正しいとか誤りとか考えるだけ無駄だとは思うけれど)

 

□でっかい綾波レイ

 もはやお家芸とすら言える巨大化した綾波レイ。
 毎回その作り込みにシアターでほくそ笑んでしまいます。
 それがどんなに気持ち悪かろうと、「CGのクオリティもっと上げれたのでは?」と感想を抱こうと、
 
 それすらもヨシ!としてしまえるのが、私の思うエヴァです。

 
□メタい演出
 
 シンジとゲンドウが槍でバトり始めるところ。
「特撮セットで戦っているみたいな建物の見え感だなー」
 みたいな気持ちで見てたら
「本当にセットじゃねーか!」
 とか、もうやりたい放題で本当に変。
 面白い。好き。

 
 

 

■色々(ネタとかキーワードとか)

□イスカリオテのマリア

イスカリオテのユダ(Ἰούδας ὁ Ἰσκαριώτης または Ἰούδας Ἰσκαριώθ)新約聖書の4つの福音書、使徒行伝に登場するイエスの弟子のうち特に選ばれた十二人、いわゆる使徒の一人である。「イスカリオテ」はヘブライ語: איש קריות‎ イシュ・ケリヨト「ケリヨトの人」に由来すると考えられ(ケリヨトはユダヤ地方の村の名[1])、ユダとは𐤉𐤄𐤅𐤄(ヤフア)に感謝するという意味。
 
Wikipedia

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冬月先生がマリに最後にかけた言葉。

「裏切り者」と取ることができそう(o・ω・o)


□シュガシュガルーンとトトロ
 

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総監督の庵野秀明の奥様である安野モヨコの作品『シュガシュガルーン』と、庵野秀明の古巣であるスタジオジブリの『となりのトトロ』
 
第三村の図書車両の中で同じカットにおさめられているという大変貴重なシーン。
 
1秒くらいは映るので、気になった人はチェックしてみると良い。

 
エンドロール後半に鈴木敏夫の名前があったのはそういう経緯もあるのかも。

 
□大人になったシンジくん
 
 銃で撃たれたミサトさんと、別れの抱擁を交わすシーン。
 シンジの頭を包み込む様に抱き締めるミサトさんと、遠慮気味にミサトさんの腰に手を添えて抱き返したシンジに、
 
「碇シンジが、相手の気持ちに応えている!!!」
 
 と、衝撃と、大人になったシンジくんの行動に、オジサン感動しちゃったよ……。
 
 

□デザインワークスに竹

イラスレーターの竹

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が参加しているみたい。
第三村でつばめが使ってる毛布の柄とか、ブンダーの艦長室内の機器メーターの柄とかかなぁ
って思った。紋様とか竹得意だよね。
 
これは不正確。
そうだったら良いな。
ファンなので。

 

■ちゃんと(?)終わったじゃねーか!

「エヴァって、本当に終わんの?」
 

 という数多のエヴァファンの声を形にした今作。
 
「終わった!!」
 
 と言えば終わったし、
 
「いいや、エヴァは終わらんよ。エヴァは続くのだ……」
 
 と誰かが言えば終わってないし。
 
 何ていうか、もうそういう次元にない作品だな、って改めて思いました。
「ちゃんと終わった」と、虫圭は思います。
 その反面、「いいや、実はあの結末はイマジナリティなのだ……」みたいな論争もきっと起こるだろうな〜wwww
 
 とも予想します。
 これまでの作品がこれまでだったので、考察班が黙っていないと思います。
 エヴァは考察班も本当に力技でくるので、そっち単体でも面白いですからね。 

 この方の考察とか、けっこう恐ろしいレベルの考察だと思ったりします。
 劇場版観に行く前に見ても良いし、観た後に見てみても良いかも。

 
 


■意外過ぎた登場人物や結末

 本筋の結末は観た通りだと思いますし、ゲンドウの目的がユイと再会することというのは旧劇場版観てれば知ってて普通だと思うので今更触れませんけど、
 
 ケンスケやトウジ、委員長ことヒカリが登場したこと、ケンスケとアスカが仲良いとか、ミサトさんの息子!? とか、マリとシンジが?! とか、色んな楽しめるポイントがあったのもシン・エヴァの特徴。
 
 序盤〜中盤の綾波初期ロットの感情が育まれていく過程からの身体パァンとか、「あーエヴァだわー」という演出も大変良うございました。
 
 惣流・アスカと敷波・アスカの関係性とかね。
 
 ミサトさん、シンジくんやっぱり好きだった、とか。
 
 なんか色々、クるものがありました。
 何カ所も、色々キちゃって泣いたところありました。
 
 うんうん、良かった。良かった。

 
 

■もう一回、と言わずあと数回観に行きたいアニメ

「エヴァって、文化なんだよね」
 
 
 エヴァを観たことがない友人が、「エヴァ良かったんだ。エヴァちゃんと見たことないんだよなー」と言ってて、
 
「観たほうが良いよ」
 
 と、素直にオススメできなかったんですよ。
 
 というのも、テレビアニメ放映時から数えると、既に25年の月日が経っています。
 その当時から観ている虫圭や友人の真也などは、これまでの劇場版で謎だらけのエヴァを経験し、
 
「あー、これこれ、エヴァってこれ」
 
 という生ぬるい感想を何度も抱いてきました。
 例えるなら、

『地元の夏祭り』
 
 みたいな感じ。
 別に大したレベルのものじゃないんだけど、たまに行きたくなる。行ったら行ったで「うんうん、この祭りってこれくらいの規模と盛り上がりなんだよ」くらいの感想を抱く。
 そんな感じ。
 
 エヴァは好きだし、今作も、前作も、テレビアニメ版も色々凄かった。
 
 けど、虫圭が感じてる作品の良さって、文化としてエヴァを捉えてるから感じる良さ。『情緒的』な良さなんだと思います。
 
 だから、ご新規さんは中々伝わり辛い感動があるかなぁ、とも思うのです。
 
 単純に作品としても面白いですけどね。間違いなく。
 アニメ史にその影響のデカさを刻んでいるのだから、さもありなん。
 
 
 
 
 エヴァは文化。
 また、祭りを楽しみにシアターに行こう。って思ってます。
 
 これを読んでいるあなたも、また観に行くでしょう?(o・ω・o)

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