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矢野前財務次官はそもそも簿記を知っていたのだろうか

以前、文芸春秋に現役の財務省事務次官がこのままでは日本の財政は破綻する、氷山にぶつかるタイタニック号と同じだとする論文を寄稿しました。その根拠として国の借金がこれだけあると図で示して(いわゆるワニの口)財政危機を訴えたことを覚えておられる方も多いでしょう。簿記をかじったことのある人ならすぐ分かるのですが企業の財政状態を表すものはバランスシート(貸借対照表)です。借方に資産、貸方に負債、その差額を利益として示す、ざっくり言ってしまえばこうなります。それは企業に限ったことでなく国の財政状態でも同じです。そのことは経済数量学者の高橋洋一先生も言っておられます。というか高橋先生は自ら国のバランスシートを作って資産が十分あるから国の財政状態は全く問題ないと言っている方です。簿記をやった人なら高橋先生の言っていることが会計では極めて当たり前のことであることがすぐ分かります。資産と負債のバランスを見なければ財政が健全かどうか分からないからです。ところが矢野前財務次官は負債が多いことだけを言って財政危機だと言っています。危機かどうかは資産を見なければ分かりません。そこで矢野さんという人は簿記を知らないんじゃないかという疑問が出てくるわけです。国の財政の舵取りをする役所のトップがこの程度の認識なの?と不安になるわけですね。


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