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お好み焼きの件で、スナク首相のファンになりそう(笑)

G7広島サミットにおける、イギリスのスナク首相のそつないコメントをみて、思わずファンになりそう・・・笑

英首相「広島で何が起きたのか忘れない」原爆資料館訪問に言及

このスナク首相はG7広島サミットの会見で以下のように述べた。

スナク氏は「爆発でねじ曲がった子供の三輪車や破れた血まみれの制服などの展示品を見た」と明かし、「これらの記憶を胸に刻み、我々は(広島で)何が起きたのか決して忘れないと決意し、歴史的なG7サミットで平和と自由、民主主義の道を歩むことを誓った」と強調した。

ウクライナのゼレンスキー大統領の対面での参加は「G7サミットにとって歴史的に重要な瞬間となった」と評価。ゼレンスキー氏のほか、インドやブラジルなどの「グローバルサウス」も招待した議長国・日本の岸田文雄首相の「リーダーシップは大きな称賛に値する」と評価した。  

また、「日本の温かいおもてなしにも感謝したい」と述べ、「特にお好み焼きを作ったのが楽しかった。岸田首相は広島のお好み焼きが最もうまいと言っていたが、(大阪のお好み焼きも)おいしいのだろう」と話した。

上記記事より

どうです、これ?個人的にはいろいろと、完璧だと思ってしまった。

まず、原爆資料館でみたもの「爆発でねじ曲がった子どもの三輪車や敗れた血まみれの制服などの展示品を見た」という生々しい表現は、それが伝聞ではなく実際に「目にした」ということの証である。

続いてのこれ、「これらの記憶を胸に刻み、我々は(広島で)何が起きたのか決して忘れないと決意し、歴史的なG7サミットで平和と自由、民主主義の道を歩むことを誓った」はなかなかすごい・・・日本に原爆が落とされた当時、イギリスは敵国だったのである。元敵国の首脳が、「これらの記憶を胸に刻み」というのは重い。敵としての歴史の終わり、そして未来へ向けてともに歩むというメッセージであり、これもまた「日本の戦後」が終わりつつあることの証である。

さらに、「岸田首相のリーダーシップは大きな賞賛に値する」との岸田アゲ、リップサービス半分であるにしても、やはり岸田氏の評価は海外では高いという側面の現れでもあるだろう。

そして最後のこのコメントが地味にすごい・・・「特にお好み焼きを作ったのが楽しかった。岸田首相は広島のお好み焼きが最もうまいと言っていたが、(大阪のお好み焼きも)おいしいのだろう」。具体的なエピソードを入れ込むことで、血が通ったコメントとなり、驚くべきことに広島のお好み焼きだけでなく大阪のお好み焼きへの配慮も行っている(笑)。

なんかこのコメントだけで、スナク首相の恐るべき人たらしぶりが伝わってくるようである。メイ首相以降、イギリスの首相はみんな親日的だし、庶民的で気取らない魅力的な首相が続いているように思う(ジョンソンもスナクも大金持ちだけど・・・)。

日英同盟の復活を切望する

日本とイギリスは、ともに大陸の端っこの島国であり、海洋国家(シーパワー)である。イギリスのEUからの離脱は、ランドパワーからシーパワーへの回帰であり、EUから離脱したイギリスが日本に接近するのは必然である。

TPPにも加入したし、日英の関係深化は今後もますます深まるだろう。日英同盟の復活は、実質的に世界最強シーパワーの日米英同盟につながり、世界の海洋覇権の一角を日本が担うこととなる(TPPはその仕掛けの一つでもある)。

かつての世界覇権国イギリス、現在の世界覇権国アメリカはいずれも、衰えたとはいえ「覇権の取り方」に精通した国々であり、平和ボケ日本にないものを持っている。

というわけで、21世紀の日本の繁栄のために、スナク首相のお好み焼きの件を見て、改めて日英同盟の復活を願っている。

(画像は写真ACから引用しています)

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