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工学部 情報工学課程 研究室訪問 -長田研究室-

関西学院大学工学部の研究室訪問第4弾です!
今回は 感性情報を利用した、より良いメディア表現の研究を行う理工学部 人間システム工学科 長田研究室の修士2年の大萩さんと学部4回の木野さんにインタビューさせていただきました。2021年度より、長田研究室は工学部 情報工学課程の研究室となります。

以下、4点をインタビューさせていただきました。

1. 学科・研究室を選んだ理由

大萩さん(以下、): この学科を選んだのは、小中学生くらいからASIMOやaiboなどの人の生活に近いロボットに興味があり、人とロボットの関係性を向上させる知識を増やしたいと思ったからです。将来的にはコミュニケーションが取れるロボットの作成ができたらなと思い、入学時には機械学習とかにも興味を持って勉強していました。しかし大学2回の時に行われる研究室紹介で長田研の人の感性を定量化して製品に活かすという分野があることを知り人とロボット(製品)のコミュニケーションの中でも人の感性に特化して研究するのも面白そうだなと思いこの研究室を選びました。

木野さん(以下、): 元々、大学では職業的にも将来性のある情報系の勉強がしたいという思いがありました。特に情報系の学部、学科の中でVR・ロボット・AI・感性など幅広く勉強や研究ができるという点に惹かれて学科を選択しました。1,2回生の間はどんな研究をしようか悩んでいたのですが、最終的には音楽が趣味だったこともあり、音楽に関連する研究がしたいと思いこの研究室に入りました。

2. 主な研究内容

: 僕の研究はプロダクトの印象推定です。ある製品を作成するときにどのような要素を取り入れればユーザにどのような印象を与えることができるのかがわかれば製品設計、マーケティングなどに役立てることができます。僕はこの研究分野に対して説明可能なAIを用いることに挑戦しています。深層学習を用いて印象推定をするだけでなく、なぜその評価を降したのかを説明することが実応用では必要なのです。

: 僕の研究はユーザの学習支援システムです。感性研究の中にはユーザにどのようなサポートをすればより早く効率的に習得できるのか、という領域があります。その枠組みの中で僕は特にピアノの技術上達を促進するシステムの検討を行っています。失敗に対して罰を与えるのか、成功に対して報酬を与えるのか、それらのバランスをとるのか、ということについて実験と解析を行っています。

3. 研究室のくらし

: 長田研は他の研究室と比べて企業との共同研究が多いことが特徴です。それに伴って研究室内でも学生メンバーの中にも事務や会計などの役割があって一年間で申請して休める日数が決まっていたりなど、長田研自体も企業のような側面が強いのが特徴です。僕は平日は昼くらいに来て、自分の研究や業務などを行い、7時くらいに帰宅する生活を送っています。

: 今は週に2回ほど学校に来て週の進捗の報告と来週までの目標立てを行ったり、実験の準備や実施を行ったりしてます。春学期は特に学校に来ることができなかったので先行研究を家で調べたりなどがメインでしたが秋からは実際に学校に来ることが多くなりました。

4. 高校生に一言

: 大学生になると高校生の時に比べて圧倒的に自由な時間が多いです。その時間を生かして、プログラミングや資格に挑戦したりなど将来の身になることを楽しんでやることが大事だと思います。自分の興味について考えるのも大事ですね。

: これは情報系、ひいては理系を志す方に対してのアドバイスなのですが数Ⅲをしっかり勉強しておくことをお勧めします。大学で主に勉強する線形代数や微分積分、確率統計の分野の基礎になる分野ですね。とりあえず数学ができればどの道に進むとなった場合でも苦労しなければならないことが一つ減ります。とてもお勧め。あとは英語ですね。どの研究室に入っても外国語輪講を通して英論文を読むことになると思います。とにかく、将来の選択肢を増やすために基礎力をあげましょう!

<編集後記>

人間の感性に寄り添ったプロダクトやサービスとは何なのかということについて追究する長田研究室の二人に今回は取材協力していただきました!人間システム学科全体の「人にとってやさしいシステム、人が快適に過ごせる環境をどのようにして創るか」というコンセプトに一番近い研究室だと思いました。先の記事で紹介した工藤研と同じとは思えないほど学科内の研究の幅が広くて学科選択の理由の多くが「幅の広さ」なのも頷けますね。

研究が進んだ暁には音楽素人の俺も神ピアニストに...?

リンク

長田研HP

人間システム工学科HP

関西学院大学神戸三田キャンパス特設サイト(高校生向け)

関西学院大学HP

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