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日本語ボランティア9回目

こんにちは。日本語ボランティア9回目の報告です。
A君は相変わらずの遅刻。国民性なのだと思いますが、さすがに15分遅刻したら「すみません。」と言っていました。遅刻の幅が日本とは違うのでしょうね。
今日はとても寒い日だったので、A君の故郷の方がもっと寒いでしょ、みたいな話から雑談が盛り上がりました。
ここでこれまで勉強してきた地理Bが役に立つとは思ってもみませんでした。人生どこで何が役立つかわからないものですね。

彼は東欧から北欧にかけてよく旅行をしていたようで、バルト海は冬に凍結してしまうが、逆に北極海は暖流の影響で凍らないといったこと、フィンランドは森と湖ばかりだ、湖は氷河で削られてできたものだ、ということなどを二人で地図を描きながら楽しく盛り上がりました。
そして北欧の人は「ヨーロッパの日本人」と言われているとA君が言ったことから、国民性についても色々と話ができて私も楽しかったです。

さて、学習の内容です。
今回も文化中級日本語を進めました。

単語の練習の後に、「~的」について学習。
「名詞+的=ナ形容詞」
という基本をもとに、例文を交えながら説明。
具体的、伝統的、地理的、科学的、根本的・・・
色々と出し合いながら例文を作成していきました。

ことばの理解の後はセンテンスを音読してもらい、内容の確認。内容の質問をして理解できているかどうか確認しました。質問することで内容の理解度をはかることができますね。

文法学習は、「ということは」を取り上げて説明。
こう言う場面では、私はグラフィックレコーディングを使います。

絵を即興でホワイトボードに描いてイメージをつかんでもらいます。その内容の一部を載せておきます。

カジュアルに言うと、「ってことは」になる。

「ということは」は「つまり」で置き換えられることが多いが、以下のように前の文が確実なことでない場合は置き換えられない。

似た言葉に「要するに」もある。これは前のわかりにくい内容をまとめて言うときに使う。

グラフィックレコーディングは好評で、とても理解しやすいと喜んでもらえます。
私は絵は苦手な方なのですが、グラフィックレコーディングを独学で学んでからは、意図が通じる程度の絵は描けるようになりました。これは、初め会社での会議に役立つと思ってやっていたのですが、まさに語学教育でも使えるんだということに気がついてからは多用しています。自分の子どもの英単語勉強にもこれを使っています。いろんなことをやっておくと、それらがいつかネットワークのようにつながる日が来るんですね。

A君はかなりプライベートなことも話してくれるようになり、だいぶん心を開いてくれてきているのを感じます。
日本語教師歴、680分(11時間20分)、ついに10時間を超えました。

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