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仕事領域を自分で決めれる人は今すぐ起業すればいいのに

[週報]現在弊社では全スタッフが週報をnoteにアップする活動中で、基本的にスタッフに語ってる口調で書いてます。

言いたいことはタイトル通りです。

いつも思っている事で、何度も会社で話していること。「頼まれた仕事を自分で勝手に領域を決め、自分の考えだけで進行する。であれば、今すぐ会社を辞めて個人で活動してください。」と。


仕事とは?という哲学的なことを論じるつもりはない。僕は至ってシンプルな話をしている。

以前、「10秒考えてダメならすぐ聞いて」という週報を書いた。
https://note.com/kwbt_a/n/n068e9bc39afa
これは「ありがとうございます!聞く様にします!」的な事じゃない。聞くんだ!というルール。


仕事を上司から依頼され、黙々と悩みながらPCに向き合っている時間を僕は仕事とは思っていない。

・期日を定めない。
・仕事を分解しない。
・最適な質を決めない。

この3つを具体的に言語化せずに取り掛かっても、まともな成果物は生まれない。これは企画立案でもデザイン制作でも全く同じだ。

・期日が決まると逆算ができ、今始めるべきことの輪郭が見える。
・仕事を分解すると今自分が出来る事と出来ないことが見えてくる。
・質を決める事で現状とゴールとの乖離が理解できる。

最終的なゴールの解像度が低いのなら分解し「理解し実行できる仕事」に落とし込まなければいけない。「実行できる仕事」から取り掛かり、限られた期日の中で何度も「理解の範囲」を広げ、最終的な「質の最高点」を求めなければいけない。だから考えるのだ。それを全くしないから悩んでしまう。

「悩む」は生みだせる人だけの自己陶酔。
「考える」から仕事になる。


長時間悩み果て、努力した気持ちに浮かれ、結果ゴミのような企画やデザインを生み出すことが仕事ではない。できる事とやりたい事を混同し、自身の市場価値を履き違え、会社の名前を使って自らのエゴを通し、その結果に会社が信用を失っても給料が支払われるが、会社の売り上げは下がり、僕は非常に困る。僕はめちゃくちゃ困りたくない。そうならないためにルールがある。


解決する方法は至ってシンプルだ。
「確認作業を圧倒的に増やす事」

「具体的」で「最短」な確認を行う回数を徹底的に増やす。たったそれだけだ。結局概念の話をしていても分からないし、考えても分からない場合はクライアントにも確認した方が手っ取り早い。そしてこれは弊社のルールとして何度も発信している。ルールは勝手な自己判断で破れないものだ。しかしこのルールは簡単に破られる。属する会社のルールより自身の仕事進行ルールを優先してしまう。これはフリーランスになって存分に行えばいい。


デザインでも企画でも、何度でも確認すればいい。なんなら全員に確認すればいい。せっかく人が増えて意見の数も増えれば、より多角的な視点を取り入れられる。社内での確認は、社外で失敗しないための予行演習だ。


何度も上司の時間を奪ってしまうのは申し訳ない、と思ってしまう人もいるかもしれない。だったら短時間でフィードバックをもらえる質問を考えればいい。思考停止した質問や確認依頼は相手の時間を奪ってしまう。だから相手を慮ればいい。「何度もごめんね、ここだけ見て欲しい」って言えばいい。それだけで快く見てくれるメンバーだけを僕は採用している。

「やってみないと分からないと言い、実際にやってみて、その結果できませんでした…」という地獄絵図にならないためには、何度も自分の進んでいる方向があっているか間違っているかの指針を確認しなくてはいけない。初めて行く場所に何度もGoogleマップ見ていくでしょ?


社内のルールについて

そこまで何度も言っているのに「ある程度完成してから見てもらおう」と思うのは、プライドなのか何なのかその感情の発生源が僕には理解できない。よほどゴールの解像度が高く、誰しも認める実績があるのであれば話は別だが。

だから僕はこう思う。「そんなにすごいなら起業すればいい。」


結局のところ個人ができることは非常に小さい。だからこそ工夫し知恵を働かせ協力しながら進めるしか大きな案件はできない。それを僕は自覚しているから、僕を助けてくれるメンバーを採用している。

しかし根本的に自分を過大評価している人が多い。だから確認を怠り、人の意見をもらう回数を削減してまで、個人の力だけでスペシャルな何かを生み出そうとする。しかし最終的な決定は他人に委ねるという奇妙さもある。

経験したことがない仕事に取り掛かる時はとても大変だ。霧の中をさまよっている気分になるだろう。しかもある日突然、視界が開けることはない。少しづつしかこの霧は消えない事を僕は10年間で学んでいる。僕の人生において、デザインや企画や経営についてフィードバックをくれる人物が0人である。くれるのはクライアントのみである。だから絶対にミスれない緊迫感をずっと一人で抱え10数年間歩んできた。


最後に
皆さんには僕と同じ道を辿ってもらっている場合ではない。たった1〜2年で追い越して欲しい。そのおかげで僕にはもっと時間が確保でき、さらに成長し、新たな試みにチャレンジする事ができる。その時の為に一緒に仕事をしている。これがビジネスとしての最適な関係だと信じている。


※画像はネコはバズると聞いて描いた「バズりたいネコ」です。

Twitter: @nanocolorkwbt


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