見出し画像

理学療法士の武器は?

理学療法とは病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われる治療法です。 「理学療法士及び作業療法士法」第2条には「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されています。 

理学療法にしてもリハビリテーションにしても定義もあるし、コンセプトもあるんだけど、具体的な技がないんですよね。 

マッサージ師はマッサージ。鍼灸師には鍼灸というように、やることがハッキリしてますが、理学療法士には「これ」といった決まった技がないんです。 

技の軸がない、つまり手段がないということは、拠り所が無いんです。
いくらコンセプトがあってもそれを実行する術がないんです。 

これは困りますよ。そして迷います。 

そこで理学療法士は、技が手に入るならしかも手軽に入るならとワンデイセミナーに参加します。
それで気を良くして、深みにハマる。だけど結局は誰かの金儲けのカモになってるだけで、本気で金と時間をかけて正規の教育を受けようとしない。
現実的にはそんな金も時間もないんですよ。
平均的な理学療法士の年収は33歳で418万円。これ時給にすると1140円です。物理療法機器のセットなどしてくれるパートのリハビリ助手の時給が1000円ほど。
理学療法士になって何の技もなく、マッサージもどきとストレッチばかりやって物療は、パートの助手に任せて…その助手とそれほど変わらない時給…
理学療法士って資格に意味ある? 

俺本気でそう思いました。 

だから気軽に学べる整体やオステオパシーやピラティスやヨガを学んで独立開業を目指す若手が増えるんですよ。 

だけど生半可だから、それ上手くいく?と他人事ながら思ってしまう。
余談だけど、俺が若い時にめちゃくちゃ流行ってたエアロビクス、今やってる所ある?
そして今でこそ、ヨガは市民権を復活させたけど、オウム真理教の事件の後は本当にヨガはタブーだった。
服も同じで流行って外部にめちゃくちゃ影響されるんだよなぁ。 

さて1987年に理学療法士養成校に入って、悶々としていた時、当時AKA-博田法の創始者の博田先生が、私の通う学校に教えに来てたんです。(今では考えられない) 

そのテクニックで痛みも可動域も劇的に良くなったのを見て、ビビりましたよ。 

理学療法士が求めてるのは、こういうやつやん!
そう思いました。 

でも俺は博田先生を好きになれず、いやむしろ大嫌いだったので、AKAに盲信的、狂信的に心酔しなかった。 

でも多くの理学療法士は、そこにハマっていった。
AKAに即効性があり、断言する物言いが博多先生をカリスマにしていった。 

俺は、講義に他人の著書を持ち込み、紹介しながら赤ペンでその本にバッテンをして、ポイっと捨て去り「バカ!」などという博田先生を嫌いだった。 

この続きは、次回に…AKA-博田法に思うこととして

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?