ボロなこころ
ビンボーだった
小学校の頃
子供ながらにビンボーを自覚して
過ごしていた
お陰様で友達は多く
いろいろな友達の家へ遊びに行くにつれて
自分家がどれだけボロかもわかるように
なっていた
母親は優しく働き者で
いつも頑張っていた
だから何か辛いことや
嫌な事があっても
俺も頑張れていた
ある時先生がバカにしたことがある
その時なんとも言えない感情だったのを
覚えている
この先生については
また改めて話そう
ある時どうやって家の場所を知ったのか
家のインターホンを鳴らした女の子がいた
その手には
チョコがあった
バレンタインデーだ
でも家のボロさが恥ずかしくて
ありがとうと言うのが精一杯だった
そんな俺のこころを知る由もない
母親はとても喜んでいた
でも俺は嫌だった
家を知られたことが恥ずかしくて
その子を避けるようになった
嫌われてると思われただろうね
ほんとにごめん
あの時はありがとう
中学になり
1つ上の先輩に告白され手紙をもらった
スポーツが出来る
すごく綺麗な先輩だった
純粋だった俺は母親に手紙を見せた
またもや母親はとても喜んでいた
もちろん俺は
その人を避けるようになった
先輩は俺のクラスへ探しに来たり
見付けられて追いかけられたりしたが
その度逃げて隠れたりした
そのうち先輩は転校していなくなった
嫌われてると思われたでしょうね
ほんとにごめんなさい
今はきっと幸せに過ごされてる事でしょう
それからしばらくして
新聞配達を始めた
部活で必要な物がある度に
お金がかかるのがきっかけだった
これ以上母親に負担はかけられない
でもある時
お金がたくさん必要な事が重なり
部活を辞めた
そのひとつは修学旅行だ
母親には
なぜ部活を辞めるのかと聞かれた
俺は笑いながら
面白くないからと答えた
「ボロなこころ」
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拙い文章力と表現力もないですが
ご覧頂きありがとうございます。
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