見出し画像

神大の先生がNHKラジオ番組「まいにちロシア語」に出演中

 NHKラジオ第二の語学番組「まいにちロシア語」の新しいシリーズが今年2022年9月最終週から放送されています。月・火・水は入門編で初心者向け、木・金は応用編でさらに勉強を続けたい人向けです。来年3月までシリーズは続きます。

 今期の入門編は国際日本学部の堤が担当し、応用編は経営学部非常勤講師の佐藤貴之先生が担当しています。同じキャンパスで授業をもつ教員が同じ時期に「まいにちロシア語」で入門編と応用編を担当するというのは珍しいことでしょう。

 入門編と応用編のそれぞれについて紹介します。

●応用編(担当講師:佐藤貴之先生)(全48課)
「舞台の名シーンに学ぶ生きたことば」

 応用編はサブタイトルの通り、ロシア演劇の名作の中の素敵なセリフによって生きたロシア語を学ぶという内容です。

 「NHKゴガク」のサイト(URLは下記参照)には「現役ロシア人俳優たちの美しい朗読を聴きながら、ロシア語の学習を深めましょう。戯曲に加えて、現代の日常生活をテーマにした講師オリジナルの一口話もお見逃しなく」と記されています。

 取り上げられる戯曲は以下の予定です。ロシア演劇の魅力的な作品が続いています。
 10月 アントン・チェーホフ『三人姉妹』
 11月 ミハイル・ブルガーコフ『イワン・ワシーリエヴィチ』
 12月 マクシム・ゴーリキー『どん底』
 1月 アンドレイ・プラトーノフ『地方の愚か者』
 2月 ナジェージダ・テッフィ『繊細な心理』
 3月 アントン・チェーホフ『桜の園』

 10月と3月にチェーホフの作品が取り上げられています。19世紀にロシアの文化は世界にむけて花開きました。文学や音楽など様々な分野で優れた文化人が登場しています。チェーホフもそのような人で、今でもロシアを代表する劇作家・小説家のひとりです。この講座はチェーホフに始まり、チェーホフに終わるという、まさにロシア演劇を象徴する構成になっています。

●入門編(担当講師:堤正典)(全72課)
「繰り返しで身につける基本表現」

 入門編は昨年(2021年)4月から9月に放送されたシリーズの再放送です。初めてロシア語を学ぶ人を対象として有用な基本表現と必要な基本文法を学んでいきます。

 ロシア語教科書ではロシア語にはアクセント記号を付けるのが慣例ですが、今回のテキストの会話本文ではアクセント記号を付けないことにしました。音声を第一に語句や表現を覚えてもらいたいと考えました(各課の新出語句一覧とそれぞれの月までに学習した語句の一覧(「単語帳」)ではアクセントを付けています)。

 テキストではロシア語にカナをふっています。ネイティヴの音声だけでは文字を読むのが難しければ、カナも助けとしてください。ネイティヴの発音を真似することを第一しましょう。カナはあくまでも補助手段です。

 シャドーイングも取り入れています。ノーマルなスピードの会話を聞きながら追いかけるようにして真似して発音するものです。シャドーイングは本来は文字を見ないで行いますが、難しければテキストを見ながらでも十分効果があります。放送では時間の都合で1度しかできないのですが、再放送や聴き逃し配信あるいはCDを使ってなるべく何度も練習してもらえるとよいと思います。

 語句や会話文の発音練習の他に、文法事項をふまえた練習問題も行います。また、ロシアの情報についてのコラムが入った課もあります。出演してもらっているロシア語ネイティヴのパートナーにお話ししてもらっていたりします。

【番組名・放送局】
まいにちロシア語(NHKラジオ第2)
【放送日時】
入門編 月~水曜、応用編 木・金曜
8:50~9:05
16:30~45 ※再放送
翌週 15:30~45 ※再放送

※「NHKラジオらじるらじる」でのネット同時配信と聴き逃し配信(放送後一週間)があります。
https://www.nhk.or.jp/radio/
また、聴き逃し配信は「NHKゴガク」のサイトからもアクセスできます。
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/russian/

 放送後1週間はネットの聴き逃し配信を利用することもできます。テキストやCDが毎月販売されています。CDには放送の主要な部分を収録されていますので、すでに放送・配信の終了した回はそちらを利用することができます。

(文責 堤 正典)