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17音の青春 #04 牛の声が雪のなかから|神奈川大学全国高校生俳句大賞 2016年入選作品から

神奈川大学創立70周年を記念して、1998年に創設された「神奈川大学全国高校生俳句大賞」。今年で22歳になりました。

過去から今までの入選作品のなかから、いろんな作品をご紹介しています。その時代の高校生ならではの、瑞々しい句の景をお楽しみください。


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広島・広島高等学校Hさん


一句目、スパイクででこぼこになってしまったのでしょうか。大夕焼のなか汗と土ぼこりにまみれてグラウンドをならす姿が印象派絵画のように美しいです。

二句目が特にいい句です。「祖父の家」で「雪に紛れる」のは子どもの声でも犬の吠え声でも鶏の鳴き声でもなく「牛の声」。頭の中だけでは作れない、実感を伴った句です。


17音の青春とは
最優秀賞受賞作品・入選作品及び選者による座談会、選後評を収録した優秀作品集『17音の青春-神奈川大学全国高校生俳句大賞』として出版しています。