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059 浮世絵の情報性とその活用


(私の研究はこんな感じです)
浮世絵、歌舞伎を中心とした江戸文化史、日本の伝統芸能に関する研究をしています。特に興味を持っているのは、様々な情報を伝えるメディアとして人気を集めた浮世絵の「情報伝達力」です。浮世絵には歌舞伎やファッション、風景に加え、政治や災害、開国といった社会情勢などを題材にしたものも多く、「多くの情報をどのように効果的に、江戸の人々に分かりやすく伝えたのか」という点に注目し、現代の私たちにも応用できるような情報伝達の工夫について、明らかにしたいと思っています。

( こんなコラボができたら嬉しい)
浮世絵の中には、神奈川大学のある横浜を描いた「横浜絵」というジャンルがあります。開国後の様子を描いたもので、開港地横浜に集った外国人やその文化について伝える作品が多く見られます(写真の横浜絵には、フランスの人物と言葉が紹介されています)。横浜絵には誤りと思われる内容も多いのですが、海外の情報が海外文化の研究、歴史の研究者にはその情報がどう見えるのか、意見交換できる機会があればと思います。また、浮世絵や歌舞伎はじめとした日本の伝統文化が今後も継承されていくために、一緒に活動できる方がいれば嬉しいです。

(私、こんなことができます)
浮世絵は江戸の暮らしや文化を知るのに、大変分かりやすく、便利な資料です。江戸時代を紹介する書籍等に掲載されることも多いのですが、中には誤った認識で挙げられている例も見られます。情報をきちんと精査して利用する必要があります。浮世絵など絵画資料を研究に取り込みたいという方、また研究テーマに合った事物を描いた浮世絵作品を探しているという方、適した浮世絵作品を紹介することができると思います。

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神奈川大学産学官連携課 sankangaku-web@kanagawa-iu.ac.jp