17音の青春 #11 香水の香りの先はあの人の世界|神奈川大学全国高校生俳句大賞 2018年入選作品から
神奈川大学創立70周年を記念して、1998年に創設された「神奈川大学全国高校生俳句大賞」。今年で22歳になりました。
過去から今までの入選作品のなかから、いろんな作品をご紹介しています。その時代の高校生ならではの、瑞々しい句の景をお楽しみください。
神奈川・横浜翠嵐⾼等学校H さん
俳句を始めた初⼼のトキメキがすてきです。
「⾹⽔が」は中七の「築く」の措辞が光ります。
⼆句⽬が眩しい。
友達とふざけて⼿で望遠鏡のかたちをつくり真夏の積乱雲を覗く。
レンズが⼊っていないのに、俄に雲の峰が⾃分の⾝体に⾶び込んできた。
なまの迫⼒にドッキリ。ちょっとした⾒⽅⼀つで世界が違って⾒える喜び。
17音の青春とは
最優秀賞受賞作品・入選作品及び選者による座談会、選後評を収録した優秀作品集『17音の青春-神奈川大学全国高校生俳句大賞』として出版しています。