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学問への誘い

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『学問への誘い』は神奈川大学に入学された新入生に向けて、大学と学問の魅力を伝えるために毎年発行しています。 この連載では最新の『学問への誘い 2023』からご紹介していきます。…
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#世界へ羽ばたけ

エピローグ

長かった文章もこれで終わりです。旅行の必携の書というよりは、私の思い出話に終始してしまった感があり、最後まで読んでいただけたことに感謝を述べたいです。私が海外に住んだのは2005年から2010年春までの5年間で、その後、新型コロナウイルスの流行になる前には少なくとも年に1度は海外に出かけていました。しかし、その後、3年間に渡って海外に行けておりません。時間はかなりすぎており、世の中が大きく変わっていることで私の経験談がどこまで役に立つかもちょっと不安なところがあります。コロナ

第五章 お金・仕事

401K401Kは通称フォーティーワンケーと呼びます。これを知っている人はかなりのアメリカ通ですね。その人は財テクに興味があるか、アメリカで働いたことがあるかのどちらかだと思います。401Kは日本でいう年金積立制度です。国民年金のような形でなく、個人が老後のために積み立てる年金です。この年金を積み立てれば、その分は税金の免除になります。私は、San Diegoの会社で働いたとき(2008-2009年)にはじめてこの存在を知りました。コーネル大学で働いていた時は、大学が年金とし

第四章 交通・安全

旅先で出会った悪い人・良い人?2019年秋、コーネル大学研究室時代の仲間が、トルコで教授になって国際会議を開くということで、初めてトルコのイスタンブールを訪問しました。ドーハを経由してイスタンブール・サビハ空港に到着しました。空港はイスタンブール近郊でアジア側に位置し、イスタンブール市内までバスでの移動でした。アジアとヨーロッパの境界であるボスポラス海峡に架かる橋を渡った時には、この旅の一つの目的を達成でき感無量でした。夕方ホテル近くのトルコ風ファーストフード店でトルコ料理を

第三章 住宅・保険・食事

アメリカの住宅事情留学など一時的な滞在をするときに滞在場所としてアパートを借りなければならないことが出てきます。アメリカでは、アパートの賃貸は基本的に1年契約です。この契約に私は常に悩まされてきました。1年ごとに借りなければいけないということは、年単位での引っ越ししかできないということになります。そのため、短期留学をする人が住むアパートを見つけるのは基本的に無理です。そこで登場するのが Sublet(サブレット:又貸し)です。よくあるパターンを紹介します。アメリカの大学は9月

第二章 英語でのトラブル

何度言っても伝わらなかった英語の発音。私が英語を使って伝わらなかった英語は多分、無数にあると思います。その中で自分がこれは何度やってもダメだなと思う単語をエピソードと共に紹介します。 まず一つ目は、アイスクリームの”バニラ”です。私は超甘党なので、アメリカで気に入っているところは、アイスクリームがおいしいというところです(ケーキは砂糖の塊にしか思えないので、超甘党の私でもNG)。そのため、おいしそうなアイスがあるとよく買っていました。アメリカの食事は、レストランでもどこでも

第一章 入国・出国・ビザ・パスポート

ビザ取得 最初の難関です。海外に長期滞在するときには、ビザが必要です。ビザなしでどれだけ滞在できるか、訪問の目的によってはビザが必要など、ビザについての知識は海外に行く人にとっては重要です。私はアメリカなどに長期滞在したことがあるので、ビザの取得は4回行っています。研究員としてアメリカの大学で働いたときは、ビザのタイプとしては交流訪問者のJ-1ビザでした。大学で勉強するために来ている周りの日本人の学生はF-1でした。J-2などのように2が付くのは、J-1ビザを取得した人の家族

世界へ羽ばたけ

プロローグ私は1968年生まれ。小中学生の時には野球に熱中し、外国人に初めて会 ったのは高校生になった時、海外はまさにテレビの中の世界で、日本テレビで毎年行われていたアメリカ横断ウルトラクイズを見て、アメリカは広いんだなということを感じていました。メジャーリーグベースボールのオールスターチームが日本に来て試合をするのを見て、すごいパワーだなと驚いていた世代です。時は過ぎ大学生になると、今考えると何となく海外に出かけることが頭に出てきた時期で、読書と映画が趣味で、読んだ本は『深