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第二章 英語でのトラブル

◀第一章 入国・出国・ビザ・パスポート  第三章 住宅・保険・食事▶

何度言っても伝わらなかった英語の発音。

私が英語を使って伝わらなかった英語は多分、無数にあると思います。その中で自分がこれは何度やってもダメだなと思う単語をエピソードと共に紹介します。

まず一つ目は、アイスクリームの”バニラ”です。私は超甘党なので、アメリカで気に入っているところは、アイスクリームがおいしいというところです(ケーキは砂糖の塊にしか思えないので、超甘党の私でもNG)。そのため、おいしそうなアイスがあるとよく買っていました。アメリカの食事は、レストランでもどこでも決まったメニューはなく、自分で選ぶことができる店が多いです。例えば、アイスでも日本でもおなじみのサーティワンアイスクリームのように、コーンを店員が持って、客がアイスを選ぶのが通常の光景です。この状況において、私はガラス越しに指をさして、バニラ、実際にはアクセントをつけて、Ba・Ni~・Raと発音したですが、全く通じず、左から何番目というと、オー、Ba・Ni~・Raと言って、店員が”お前の欲しいものはわかったよ”というような態度をします。私は心の中で”だからBa・Ni~・Raって言っているじゃねーかよ!”と思い、地団駄を踏みたい気持ちになりました。ちなみにアメリカに住んでいるときには、このような恥ずかしい目に合わないようにストロベリーを注文することが多かったです。なぜか、ストロベリーは通じるんですよね。時々心に余裕があるときには、指さすことをせずにバニラを注文してみましたが、いくらやってもダメでしたね。ダメなときには、途中からストロベリーに切り替えるか、指さし方式に切り替えました。

二つ目の例は、皆さんも思い浮かべられるような例です。最近、日本でも良くみられるようになったSUBWAYでのお話です。SUBWAYを使ったことがある人なら、これがまさにアメリカの選択文化だと実感するでしょう。パンの種類を選ぶ、挟む肉類を選ぶ、挟む野菜を選ぶ、チーズを選ぶ、マヨネーズを選ぶなど、慣れない人には苦行のような工程です。私の選択文化は、牛丼並みつゆだくで、やさいましましニンニクすくなめで、が唯一です。皆さんもやったことがあると思いますので、どの工程のどの発音が苦手であったか想像してみてください。マヨネーズをメイヨネーズのように発音する、レタスをラテスのように発音する、きゅうりをクウカンバー的に発音するなど、海外経験あるあるが想像されますが、これらではありません。というか、日本のSUBWAYのホームページを調べたところ、私が経験した選択肢は日本では通常は入っていないようですね。アメリカでは、パンの種類を選んだ後、パンの大きさを選択します。日本のSUBWAYはアメリカでのハーフ(Half)サイズに相当するものを売っているようです。アメリカでは、一本のパンとそれを半分、あるいは 3 分の 1 ぐらいのサイズの 2 種類で販売しています。この一本のパンのサイズをFootlongと言います。読んで字のごとし、足のサイズということぐらい大きなものです。私は超甘党で大食漢ですので、当然、このFootlongサイズが欲しいわけです。しかし、これをFootlongと言っても全く分かってもらえません。ある日、SUBWAYのサンドイッチを買おうと店に入りました。昼食時でかなり混んでおり、注文には列ができていました。待っている間、どのように注文するかを頭の中で練習し、Footlongは通じないかもしれないが、Half にするかFootlongかを悩み続けていました。つまり、食欲と恥ずかしさのどちらを選択するかというところです。自分の順番になって、思い切ってFootlongと言いました。相変わらず、発音が悪いようで通じません。2 度、3 度と言いましたが、店員が分からず注文はちょっと停滞。その時、私の後ろにいた高校生ぐらいの女性が、「この人、Footlongと言っているんじゃないの?」と言ってきました。これは、天の助けというか、屈辱というか本当に微妙な体験でした。今回も完敗という感じで、お店の中の私のところだけ、照明が暗くなった感じでした。どうも私の”F”の発音はまったくダメなようで、時々”F”で始まる言葉で問題が生じます。私の名前はFutoshiですので、私自身の名前すら正確に相手に認識されていないこともありました。英語に関する自分の弱点を早めに知っておくことも、転ばぬ先の杖として必要なのかなと思います。2019年にトルコに行ったとき、トルコの空港でSUBWAYがあったので、トルコで私の”F”が通じるかを試したところ、かろうじてFootlongをゲットすることができました。私の発音が上達したのか、たまたま勘の良い店員だったのかはわかりませんが、私の”F”に関するトライと失敗はまだまだ続くでしょう。


やらかしてしまった私の英語

何気ない英語での会話で、日本人的な英語の感覚でやらかしてしまった例を 二つご紹介します。私が住んでいたアパートの前にバスが通り、みんなそこ から出かけていきます。ある冬の朝、同じアパートの女性と一緒になり、昨日はアパートの集中暖房が暑くなかったかというような会話をしてきました。そこで私が言いたかったのは、「昨晩あなたは暑かったのか?私はそんなに感じなかった。」ということを言うつもりで、“Were you hot?”と思いつくまま言っていました。何か雰囲気が悪くなりましたが、ちょうどバスが来たので乗り、その人とはもう会話はなくなりました。何で私の会話で話の雲行きが悪くなったのかを考えた時に、まずいことを言ってしまったということに気が付いてしまいました。”Did you feel hot ?”と言うべきできたが、日本人的な感覚の英語で”You are hot”みたなことを言ってしまいました。日本語で言うと「君、セクシーだね。」みたいな意味になります。これを女性に言った私は、相手からするとどうかしているということになります。

その後、この女性とは幸運なことに一度も会っていないので、その後の問題は生じませんでした。同様の間違いは、レストランなどでの注文の時に、“私はチキンで”というところを、本当に”I am chicken”と言ってしまうと、別の意味に取られるというのは、日本人がやってしまうあるあるです。”I will order chicken”とか”I will have chicken”などが良いと思います。多分、いろいろ英語でやらかしているのでしょうが、自分では認識していないようなところで、どうにか生活しているのでしょう。あまりに気にする必要はありませんが、間違ったことをやった時にアドバイスしてくれるような友人は必要かなと思います。アドバイスを受けて徐々に理解していけば良いと思います。

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松本 太
工学部・電気自動車専用リチウムイオン電池、燃料電池