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テント泊登山
テント泊登山は、山での生活を楽しめることが魅力の一つです。
私も、学生時代に部活やサークルなどでテント泊登山を行いました。
山という過酷な環境のなか、仲間とテントで共同生活をしたことは大変貴重な経験になりました。
しかし、山でのテント生活は、家での生活とは違って、不便なことや辛いことがたくさんありました。
まず、寒さが挙げられます。
標高が高くなればなるほど、朝晩の冷え込みは強くなります。
8月の真夏でも、高い山では朝晩ダウンジャケットが必要なほど寒くなることがあります。
パーティ登山のテント泊では、山での寒さを乗り切るために、寝る位置が重要になってきます。
もちろん寝袋や防寒着など、自分の身に纏うものも重要ですが、
テントの中央で寝ることができれば、両隣は一緒に寝ている仲間がいる場合が多く、比較的、安眠が保障されます。
テントの壁側や入口付近に寝ると、外気の冷たさをテントの布ごしに感じることになります。テントに張り付く夜露で濡れることもあります。普通に夜、寒くて目が覚めます。
そのため、寝る位置をめぐって仲間との「協議」が必要になってきます。
話し合いやじゃんけん、先輩・後輩などの関係で位置が決まることもありますし、毎晩交代で寝る位置を変えることもあります。
みんな寝る位置については必死です。今晩の安眠がかかっているため、なんとしてでも壁側を避けようとします。
私も、中央に寝たかったのですが、主張が弱かったのか、運が無かったのか、壁側で寝ることが多く、寒さに耐える夜を何度も経験しました。
他にテント泊の苦労として、狭さが挙げられます。
登山用テントには4人用テントなど、様々な大きさのものがあります。
4人用テントの場合、4人分の登山道具もテントに入れて4人寝るのは、メンバーの体格やテントのメーカーにもよりますが、ぶっちゃけ狭くて難しいです。
それぞれの登山道具を全部外に出して、やっと4人足を伸ばして寝られる状態です。4人用テントに3人、登山道具込みでも狭く感じるときがあります。
共同装備の関係上、無理矢理テントに人を詰め込まざるをえないときがありました。そうなると、人によっては体や足を折り曲げて寝るといった状況が発生します。
私も過去に足を折り曲げて寝たことがありますが、朝起きると足の疲れが取れていないことが多く、辛い1日のスタートになりました。
パーティ登山でのテント泊の苦労を挙げると、やっぱり小屋泊がいいなとかソロでテント泊が最高だよとか思われるかもしれません。内心、私もそう思うことは何度もありました。
しかし、テントで共同生活をすることによって、一緒に登った仲間との関係は特別なものになりました。
山では一緒に登る仲間と、文字通り、同じ釜の飯を食い、朝起きてから寝る時までずっと一緒。そして、過酷な山での体験を共有します。そうすると、一緒に登った仲間とはとても仲良くなることが多かったですし、本音で話すこともできるようになりました。
あと、個人的なことですが、テント泊での生活に慣れると、寝袋さえあればどこでも寝られる能力が身に付きました。また、毎晩家の温かい布団で寝られることは、なんて幸せなことなんだろうとテント泊を経験してから思うようになりました。ほんと布団最高。
苦楽を共にした仲間と出会え、タフさというか図太さを身に付けられたことは、テント泊登山をやっていて良かったなと思います。
今日はここまで。最後まで読んで頂きありがとうございました!
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