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やまがた百名山 鳥海山(ちょうかいざん)前編-日本海を望む山旅-

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 新潟-秋田間を走る特急「いなほ」に乗ると、酒田駅通過後から進行方向右側の車窓にすっと裾野を伸ばした山を眺めることができます。その山の名は鳥海山。出羽富士とも呼ばれ、秋田県側から眺める鳥海山はまさしく富士山のような山容です。 
 仕事で「特急いなほ」に乗ることが多く、乗る度に鳥海山の美しさに魅了され、その山への登頂を目論んでいました。そして、今月念願の山頂を踏むことができました。
 今回は、前日に秋田県の象潟(きさかた)駅からタクシーで大平山荘まで行き、翌日吹浦口から鳥海山最高峰新山(2,236m)に登り、象潟口に下山する計画です。
 初日、タクシーの時間が夕方であったため象潟で時間を潰します。象潟駅から少し歩くとすぐに日本海です。海を眺めた翌日に標高2,000m級の高峰に立つと考えると、今回はかなり標高差のある山旅になりますね。道の駅や蚶満寺に寄り象潟を観光していきます。象潟駅の目の前にある喫茶店で飲んだアイス珈琲が大変美味しくまた飲みに行きたいお店でした。
 夕方、タクシーで大平山荘へ向かいます。運転手の男性は象潟のことを秋田弁で詳しく説明してくれ、象潟愛を感じました。「象潟は秋田の湘南、アハハ」と笑顔で話してくれ、確かに海岸沿いは湘南の雰囲気にちょっと似ていました。

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 大平山荘に着き、さっそく大浴場で疲れを癒しました。入浴後、涼みに展望台に出ると、ちょうど日の入り。日本海に沈む夕日が大変印象的でした。一生忘れないであろう景色でした。
 翌日、5時に出発し、吹浦口からの急登を登ります。登山口の掲示板に「クマに威嚇されましたので注意」とのメモ書きがありビクビクしながら進みます。

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 急登を登りきると、河原宿という開けた場所に着きます。道が雪渓で覆われており、ちょうど濃霧のなかでしたので道迷いしやすい状況でした。コンパスで方角を確かめながら慎重に進もうとすると、先行していた方が、「道あったよ!」と教えて下さり、無事に雪渓を通過。濃霧のなか雪渓の上にいると、ほんと方向感覚が分からなくなりますね。道迷いせず一安心。

後編に続きます。


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