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「怒ることは、効果的?」

【やすえの「子育てどうしよう? ああしよう!こうしよう!」vol.4】

2009年から5年間、地域情報誌「逗子・葉山タウンニュース」に子育てコラムを執筆していました。
この記事は、112回続いた連載のうち、「子育て真っただ中!」のみなさんへのエールになるようなものをピックアップし、一部改稿したものです。
内容は当時のものとなりますことをご了承ください。

飼い猫が「やらかした!」

わが家はネコを2匹飼っています。

甘えん坊の彼らは家族のアイドル。

しかし、飼い主の外出が多くなると家の中で“そそう”をしてしまいます。

ネコ用のトイレがあるのに、わざわざソファーや布団の上でジャーッとやってしまうのです。

ドクターによると、それは寂しさのあてつけ、自分達に注意を向けさせたいということです。

先日は長女の学生カバンの上にその水たまりができていました!

怒っても仕方ない…

娘はカンカン。

近くでのんびりごろ寝しているネコに向かって思わず怒鳴りそうになると、猫はすぐにこちらの殺気を感じて、外へすっとんでいきました。

もし捕まえたとしても、「どうしてやったか」「いつやったか」聞き出す事もできません。

2匹のうちどちらが犯人か突き止める事もできません。

やってはいけないと言い聞かせる事もできません。

結局いつも怒る事あきらめて、再発を防ぐためにこちらが頭を使うしかないのです。


子どもが「やらかした」ときには?

さて、このネコを子どもに当てはめる事ができると思いませんか?


子どものいたずらや反抗は、自分に注意を向けたいからだとはよく聞きます。

そのいたずらを叱るよりも、そうしてしまう子どもの気持ちを受け止める事が大切だと子育て本には書かれています。

頭では分かっている事ですが、つい怒鳴ってしまったり…。


ネコに対してできることが、なぜわが子にできないか。

自分をよぉく振返って、感じてみました。


怒るのは、なんのため?

そうです。怒ったら子どもはもういたずらや反抗をしない、良い子になる、と思っているからなのです。

しかし、本当にそうなのでしょうか。

そこで、かつて自分が子どもだったころ、親に怒られてどうだったのか記憶をたどってみました。

親に怒られるのは恐いし嫌なので、気を付けました。

悪いことをしたと反省した時もありましたが、大概は怒られなければなんでもいいといった程度のものでした。

あれれ…私は怒られることで、良い子になったんだろうか??

自分が親になってみると、子どもに怒るときは、大切なことを子どもに伝えようとしているときだと気付きました。

さぁ、果たして…怒ることは効果的でしょうか。

本当に伝えたいことは

怒ることで、いたずらなどの行為を止める事はできるかもしれません。

けれど親の愛情や真意はあまり伝わらないのかもしれないのです。

怒ることによって伝わるのはなんだろう。

怒り方によってはどうだろう。

怒らないとしたら、どんな方法があるだろう。


膝の上のネコを撫でながら、そんなことを考えました。そして、

●「わたしは子どもに何を伝えたいのか」を自分自身がよく分かっていること
●根気良く子どもにそれを伝え続けること

このふたつが大切なのではないかと行き着きました。

しかし、我が家のネコちゃんたちの“そそう”。こちらに効果的な対処法はないものですかね。

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