映画「夢みる小学校 完結編」
テストがない、通知表がない、先生がいない・・・日本の教育に一石を投じた日本映画批評家大賞受賞作「夢みる小学校」が戻って来た!
劇場公開から3年。あの小学生たちは夢みる中学生になった。希望溢れるミライの教育ドキュメンタリーがいよいよ完結した。
激動のAI時代に対応するため、2020年度から教育指導要領の主題が「探求学習」に大きく舵を切った。
ところがすでに30年前から、農業、料理、劇などを通した「体験学習」を実践している先進的な学校があるのだ。
「きのくに子どもの村学園」(和歌山県橋本市)だ。全国で五つの学校を運営しており、今回も取り上げられているのは「南アルプス子どもの村小中学校」(山梨県南アルプス市)である。
ヒット映画「いただきます」シリーズのオオタヴィン監督が密着取材し、2022年に公開された「夢みる小学校」は、全国で10万人を動員、教育界で大きな話題となった。
出演した小学生たちは中学3年生になった。新たに撮影した中学生パートを30分間追加・再編集した完全版が完成した。
プロデューサー・監督・撮影はオオタ ヴィン。ナレーションは吉岡秀隆。 エンディング・テーマはザ・ブルーハーツの「夢」。
映画「夢みる小学生 完結編」(2021年/91分/制作・配給:まほろばスタジオ)は2024年2月2日(金)よりアップリンク吉祥寺、9日(金)から長野の上田映劇、10日(土)より大阪の第七藝術劇場、名古屋シネマスコーレ、17日(土)より富山ほとり座、新潟市シネウィンド、熊本DENKIKAN、佐賀シアター・シエマ、24日(土)より大分ブルーバード劇場にて上映される。
「きのくに子どもの村学園」の堀真一郎理事長は「子どもの自発性と個性と体験学習を基本方針とする学校は、すごく楽しい。そして、機嫌がよくて元気でたくましい子どもが育っています。A・S・ニイルのこのことばが、わたしたちの学校のことをよく表してくれています。『まず子どもを幸福にしよう。すべてはその後に続く』」と話す。
脳科学者の茂木健一郎も言う「A I時代に向けて、人間にしかできない思考、個性を伸ばしていくしかない。教科の壁を超えて体験学習をすることで、これからの人工知能時代にふさわしい能力を発揮できるような脳のOSがつくられる。そういう意味でこの学校は”ミライの学校”だと思います」。
教育評論家で法政大学名誉教授の尾木直樹はきのくに子どもの村学園に以前から注目し、ゼミ生と何度か訪れたという。
「自己肯定感が高く、探究心あふれる子どもたちのたくましい姿に、日本にもここまで自由で子ども中心の学校があるのかと驚嘆したものです。一人でも多くの方が、私たち市民の手で、”教育を再興”する行動に加わってくださることを願ってやみません」。
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