ウクライナ子ども絵画展
ロシア軍がウクライナに侵攻してから2年が経った。戦闘は続き、東部・南部ではロシアによる一方的な併合が宣言された。
戦闘を逃れて避難した人たちはどのような思いで慣れない土地で暮らしているのだろうか。家族が分断され、経済的に厳しくなる母と子。
前線で戦う兵士たちにも家族がいる。どちらが攻撃しても亡くなる命がある。戦争が政治・外交の問題だと黙っていては多くの命に対して無責任だ。
ジョン・レノン曰く「普段は人を一人殺しても死刑になることがある。戦争では多くの人を殺せば殺すほど称賛されて勲章を授与される」。
大いなるダブルスタンダードが見過ごされてしまう、いやそれどころか当たり前だと思ってしまうのが戦争の怖さだ。
思い出すべきは一人一人の人間の顔
そんな時に思い出すべきなのはたとえ遠くても戦地には私たちと同じ人間がいるのだということだ。親がいて、夫がいて、妻がいて、子供がいて、友人がいるーーそんな血が通った人間がいるのだということを。
そんな折、戦乱の地ウクライナから同じ国でも西部でスロバキア国境に近いウジホロド、ポーランド、ブルガリアに避難した5-14歳の子どもたちが描いた絵画などの作品約50点が展示されている。
絵画展「ウクライナからの贈りもの 2024」が、2024年4月28日(日)までイベントスペース「ありかHole」(東京都中野区東中野4-4-1ポレポレ坐ビル宇7F)で開催されている。
開廊時間は午前10時から午後7時(ただし、最終日は午後5時半まで)主催はNPO法人日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)。問い合わせはポレポレタイムス社(℡03-3227-1405)まで。
JCFは2022年から避難する母子へ基本的な食糧、生活用品、学用品を贈り、心の緊張を少しでも和らげてもらおうとピクニックなどの費用を日本からの寄付で送ってきた。
そのお礼として子どもたちが描いた作品などがこれまでに220点送られてきた。日本から8000キロ近く離れた地で家族の分断に涙しているにもかかわらず、一生懸命に子育てをするお母さんたちのことをこれらの絵から思いやってみてはどうだろうか。
避難している子どもたちの作品を紹介しよう。
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