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関心に関心を

・自分の関心で(話を)聞く。
・相手の関心に関心を寄せて(話を)聞く。

これは似て非なるものだと思います。
前者は自分が質問したいことをただ聞くイメージ。

「出身地は?」
「仕事は何しているんですか?」
「学生時代はどんなことしていたんですか?」

聞かれた方は聞かれたから答えているけど、そこに関心はなかったりするでしょう。もし相手の関心がそこにあれば、その問いかけは後者の「相手の関心に関心を寄せて(話を)聞く」になります。

巷の「聞く技術」の本のなかには、質問のパターンの話やオープンクエスチョン、クローズドクエスチョンの話などが書かれているけれど、それらを身に着ける前に、そもそも自分のその問いかけは前者なのか後者なのかを、自分で認識できるようになっていたい。そうしないと、相手の関心がない場所で綺麗なフォームで踊ろうしてるみたいです。まずはフォームよりも場所の意識。

そこに熱を感じるか、
好奇心の光を感じるか、
不安の影を感じるか。

そう考えた時に、いまやっている就活生の自己分析インタビューではなかなか難しさも感じています。ほんとに毎回勉強になります。

相手が自分の関心に自覚的ならば直接聞いてしまえばそれですむ(し、それが正確)のですが、自覚的でないときが難しい。そういう時は一緒に探すしかない。そのときに大切なのは、相手の見ている風景を一緒に見るように聞けるかです。向き合って聞いているイメージでは、一緒に関心のある場所を探すことは困難になります。

この辺のトレーニングが自分はまだまだだなぁと感じます。

思えば、書くことは自分の関心がいまどこにあるかを照らしてくれるサーチライトみたいですね。インタビューの前に800文字くらいの文章をかいてもらったら、そこにヒントがあるのかしら。

2022/03/07

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