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小説ばかり読んでいた。

ここ2カ月ほど、小説ばかり読んでいた。

仕事、家事、子育て、睡眠以外の時間のほとんどを読書に費やしていた。

小説の中に描かれる人物や背景が折り重ねられて自分の中にインプットされてしまった感じで、たくさんの人たちの人生を垣間見たり一緒に歩いた気分になっている。

何冊読んだだろう?
1日で読み終えることが出来た本もあったな。でもだいたいは2日で一冊か。
たくさんの人生がありすぎて、目が回った。

初めて手に取った作家さんも大勢いて、この人の本はもう少し集中して他の本も読んでみたいと思えるものを発見できたのもよかった。

本の題名はなんとなく聞いたことはあったけれど、わりあい短いこの物語の中になんて濃密な一族の関係が描かれているんだろうと驚いたものもあった。
小説だから大方が作り話ということは理解しているけれど、
こんな一家の時間の流れが存在していたなんて、この本を開いてみなければ分からなかった! というこれまで読まなくて知らなかったことを残念に思う本もあった。

行ったこともない街だけれど、執拗に、丁寧になんども重ねて描かれる街の様子やその時々の季節の寒暖などにより、もう何年もその土地で登場人物たちと暮らしていた感覚に見舞われたものもある。


読書って、一度始めるとやめられない。
近年読書をする人が減っていると言われているけれど、読む人というのはめちゃくちゃ量を読んでいるし、読まない人というのは本当にゼロに近いのだろうと思う。

わたしの周りにも、雑誌はあるけれど本は自分で買ったことがないという人もいて、自分の感覚からするとちょっと異星人だ。

わたしには、これまでの人生においても本のない生活なんて考えられなかったし、近くにすぐ通える図書館がないのも考えたくない。
買わなくとも、並んでいる本を見るだけでうっとりする本屋がない街には住みたくない。


ちょっと偏ってはいるけれど、そのくらい本って大事なものだなぁ。
学生の頃みたいにただひたすら2か月も読書ばかりしていたので、今はちょっと幸せ浸り。

で、今度は小説を書く方に回りたい。
会社の昼休みは読書にあてて、あとは創作活動をしたい。
そう。学生の頃、いや独身の頃のように。

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