朗読LIVE 146 斑鳩物語(6)

いよいよ、最終回!
機織りの音、蛙の合唱の中にお道さんの声が響く。ウキウキとした唄声の中にあるお道さんの心は…。

風景の描写、高所恐怖症的高さの描写、音の描写、もちろん、お道さんという女性の描写、どれもがとても繊細で、たった1日半ほどのことを、細やかに書かれているなぁと感心する。出張で泊まった宿におったお姉ちゃんが元気良くて可愛くて、でも男おって残念やわ、寂しいわぁ。だけで済まないところが凄いんだろうな。
でも、もっと若い頃に読んだら、退屈なお話だと感じたかもしれない。一人で出張して宿にいる夜長や、ちょっと晩酌した後のうたた寝や、田舎の夜の音や、宿のおかみさんとのやりとりや、報告書書いてしまわな、とか、そんなあんなを経験したからこそ感じることもあるかもしれない。
またいつか読み返したら、どんなふうに感じるだろうか。


斑鳩物語(6) 高浜虚子

朗読は、1分10秒あたりからです。

https://www.aozora.gr.jp/cards/001310/card49627.html

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