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死んだら人はどこへいくのか

亡くなった祖母に会いに行った

昨日まで温かく
血のかよっていた体は硬直し、冷たくなっていた

私が遺体をみたのは、小学生のとき
母方の祖父を亡くした以来である。
そのときの記憶はほぼない。


不思議だった。
祖母を亡くした悲しみで涙が溢れてくるのと同時に
目の前に横たわっている遺体がただの物体にみえる
魂が抜けて、ただの抜け殻のような感じ

そこに、もう祖母はいない

”祖母の魂は一体どこへいったのだろう?”
泣きながらも頭は冷静で、そんなことを考えていた
なんとなく、まだ部屋の中にいるかもと思って
目を閉じながら空間全体に意識を広げて感じてみる

・・・わかるはずもない


でも、一つ思ったこと。

手を合わせ、心の中でおばあちゃんを感じようとすると
おばあちゃんの存在を感じることができた

おばあちゃんの声や表情、最後ににぎった手の感触。
わたしの中に記憶としてちゃんと残っている


死んだら人はどこへいくのか
そんなものに答えが出るはずもないし
いろんな考えがあっていいと思う

けど、死んだらすべてが” 無 ”になるなんて寂しすぎる

わたしの答えは、
亡くなった人を想う心の中に魂は存在する

わたしが存在している限り、
おばあちゃんのことを覚えている人がいる限り、
おばあちゃんはその人の心の中で生きつづけるのだと思う

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