あこがれのひとについて(篠田桃紅さん)
ある1枚のフライヤーに見とれたことがある。
それは原美術館の「朱よ」というタイトルの個展のもので、作家は篠田桃紅とあった。
書であり絵でもある作品を描く人のようだった。きれいな名前だな、と思った。
結局その展覧会には行けなかったのだが、その作風はいつまでも印象に残っており、心の片隅に存在し続けた。
その後、篠田さんは著書(「百歳の力」など)がヒットを記録しさらに有名になった。昨年の「あさイチ」で動く姿を見た人もいるだろう。
初めて知った時から時間はかかったが、私も作品に触れ著書を読み、すっかりファンになっていた。
彼女の作品に惹かれた理由は、筆ですっと入った朱の潔さ。
白、黒、金銀など限られた色で構成されたシンプルな絵にそのひとすじが映える。まるで口紅をさした時のように。
こちらのサイトに作品や略歴などが載っているので、ぜひ見てほしい。
作品だけでなく、篠田さんご本人もうつくしく、凛とした女性だ。105歳で、墨をすり作品を生み出し続けている。
その強さはいったいどこから来るのだろう。
今お会いしたいと思う人のひとりである。長くお元気でいてほしい。
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