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365日の本日記 吉本ばなな「とかげ」(1月1日)

あけましておめでとうございます。

これから、「カレンダー上の、とある1日」にちなんだ本を選んで紹介していこうと思います。本の感想ではなく、雑感みたいな…お雑煮?みたいなものでしょうか。つれづれなるままに。

1月1日は新年最初の日、初詣をする人が多いだろう…ということで今回は、吉本ばななの「とかげ」です。

「とかげ」には成田山の参道の描写が出てきます。参道にお店が並ぶ描写を初めて読んだ時、わくわくしたものです。そして実際に成田山を訪れると全くその通りで、私はいたく満足しました。うなぎ屋とか。おせんべいとか。混んでいるけど、あえて通りたくなる道。目をきょろきょろさせていると、いつのまにかお寺に着いてしまうというマジカルロード。

最近は焼小龍包やらグリーンスムージーやら新しい屋台なんかもあって、いろいろな食文化が出てきているような感じですが、やっぱり昔ながらのお店は風情がありますね。旅館とかもいい。

「とかげ」の本筋は全く違う所にあるのですが、新年というとついこの話を思い出してしまいます。本当はとても素敵な、切実さを感じる小説です。爬虫類が苦手でも安心です。お休み中にぜひどうぞ。






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