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映画の幕が降りるまで一緒にいよう?(クレジット愛のはなし)

「君の名は。」がついにBD・DVD化するという。公開から約1年、ようやく劇場とお別れする時が来たのかも。発売は7月26日だそう。(既に予約殺到とのこと)

昨年のヒットや応援上映の効果もあり、映画はなんだか注目を浴びている。漫画や小説の実写化に賛否両論もありつつ、この先もしばらくは話題を振りまくのではないかと予想される。

さて、今劇場にいると仮定しよう。シアター内に入り喋りながら待っていると、辺りがふっと暗くなる。予告が過ぎ、映画泥棒の宣伝が入り、本編開始。

早いもので、物語はエンディングを迎え……やがてクレジットが流れる。

その後、おまけ映像があったりするので、最近は最後までいる人が増えたと思うのだけど、ここで主張したい。

帰るまでが遠足であるように、スクリーンが見えなくなるまでが映画なのだと。

クレジットを見るのはとても面白い。
本当に大勢の人が関わって、働いて、時に血を流していたことがわかるから(本当に流していたりしないことを願う)。

有名無名問わず、上司と部下の板挟みにあったり、アイデアが浮かばなくて泣いたり、水面下の抗争を繰り広げたりしただろう。

それは、全て映画のため。
観客を楽しませたいため(もちろん懐やら会社やらが潤うと良いのだけど)。
少なくともキャストや制作スタッフは、皆そうではないだろうか。

数多くの意思を刻んだクレジット。
洋画なんかはほぼわからなかったりもするけど、それでも見る。
みんな、頑張っていた証がそこにあるから。


映画「この世界の片隅に」のクラウドファウンディングで、自分の名前がクレジットに載る権利を与えられたのは1万円以上出した人だった。

決して安くはないが、それでもいちばんその金額の希望者が多かったという。

それは作品を応援したいという気持ちと共に、映画を支えた一員としてスクリーンに刻まれたかった人がたくさんいたということではないだろうか。

たとえ一瞬しか見えなかったとしても、確かにこの映画に関わったのだという証。

私はそれを劇場で見た。
夜空に浮かぶ、ちいさな星の群れのように。
その想いは瞬いていた。

さあ、念のためもう一度。
幕が降りるまでが、映画です。









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