東京ボルシチの冬眠
人との会話の中で、ときたま「〇〇という作品の中で、どのキャラクターが好きか」という話になることがある。
自分の場合、主人公以外のキャラクターに夢中になることが多い。男女問わずだいたい2番手から3番手。
ヒーローやヒロインは明るくて、熱くて、まっすぐな気質の人がまだまだ多い。それよりも、ちょっと影があったり、ひねてたりする脇の人たちが好き。
1番の人はまぶしすぎるのだ。
さて、唐突だが、ここでスープストックトーキョーのスープの中でセンターを決めるとする。
その場合、適任なのはオマール海老のビスクではないかと思う。
常にメニューに存在する、看板商品だ。実際おいしいし、なかなか自分では作りづらいから頼んでしまう。他の人がオーダーしているところもよく見かける人気者だ。
それと共にお店を支えているのが、東京ボルシチ。こちらもレギュラーメニューである。
このコクがあって食べやすいボルシチは、私にとって欠かせない。
ビスクを立てつつも愛されているその立ち位置。何より具がゴロゴロ入っていて、食べ応えがあるところがお気に入り。
だいたいスープストックセットを頼むことが多いのだが、新作+ボルシチというのはけっこうマイ定番なのだ。
そんな風にして、バランスが取れる良い子のボルシチ(でもちょっと影がありそう)を好んで食べることが多かった。
しかし、残念ながらボルさんは冬眠に入るそうである。その代わりに、冬は温野菜のブラウンシチューくんがやって来る。
寂しくはないが、春になる頃には会えるだろうか。いっそう深みを増して帰ってくることを期待したい。
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