朽木枯淡

詩と物語を綴りながら日々の思いを置いていく。 民俗学を志すも、それだけでは食えない半農…

朽木枯淡

詩と物語を綴りながら日々の思いを置いていく。 民俗学を志すも、それだけでは食えない半農民。 今日もどこかの空の下、車を走らせ神社を巡る。 テーマ曲は木蓮の涙。

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魔女見習いとかぼちゃとねずみ

「今日はかぼちゃを馬車にする魔法を練習しましょう」 魔女見習いの少女がかぼちゃを取り出すと、おっとあぶない。 手を滑らせて転がしてしまいました。 転がりだしたかぼちゃはそのまますってんころりんすっとんとん。 坂を転がりぽっかり空いた穴に落ちてしまいました。 すると穴の中から声が聞こえます。 「お嬢さん、立派なカボチャをありがとう」 そこはネズミのおうちだったのです。 魔女見習いの少女とネズミは、二人で仲良くかぼちゃを食べました。 後にとある少女の夢を叶えることになる魔女と、

    • 愛のほし

      きたのよぞらにかがやくは てんちゅうちんざすきせきぼし くらやみあゆむたびびとに しるべをしめす愛のほし

      • 愛のおと

        おきにめをすえちんざする ほとけのいんそうかがやきて とおくみえるはいなびかり らいめいとどろく愛のおと

        • 愛のつき

          くるしさはきだすこのむねに おもわずとわずうえをむき とおくやまのべめをやれば なみだににじむ愛のつき

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        魔女見習いとかぼちゃとねずみ

          愛のふみ

          まどべにゆきがつもるころ ふるいともからたよりがとどく きんきょうつづるほそふでに しあわせつづる愛のふみ

          心を守るものは

          心を抉る言葉から心を守るのは 無条件に愛された記憶であって、 傷付けられた経験などでは決してない

          心を守るものは

          あの日の思い

          言葉にならない想い 涙になって 流れていく あたたかな ココアを飲んで 大好きな CDをかけて 寂しげな 詩を読みながら こんなに熱いものが 私の中にある つん、と痛くなる鼻の奥 頬をつたう熱い流れ あふれ出る 切ない思い 忘れない なにもかも 私が 生きている限り いつまでも 忘れない いまでもほら 目を閉じれば あの日の想い 頬をつたう いつの日か 切なさが 思い出に 変わっても 忘れない あの日の想い

          あの日の思い

          今日を生きる

          明日のために今日を犠牲にする生き方はもう終わり。

          今日を生きる

          ドラッグについての覚書

          書類箱を整理していたら、中学時代のメモ書きを発見。こんなことをネットもない時代にわざわざ調べて書き残すあたり、嫌な子供でした。 ◎マリファナ 《大麻取締法》 名称:大麻、ガンジャ、ハッパ、ハシッシ、ハッシュ 解説:乾燥した葉を煙草のようにして吸ったり、食べると効果がある。茶色い大麻樹脂をハシッシ、ハッシュという。法律では成分のTHCを取り締まっている。オランダ、ドイツなど多くの国で合法となっている。幻覚

          ドラッグについての覚書

          盂蘭盆の夜の祭り

          九十九段の長い石段を登ると目的の場所がある。 鬱蒼と茂る鎮守の森の中、ひっそりと忘れ去られたように立つ神社。そしてその裏手に苔に覆われつつある小さな石碑。 夏の暑さと熱気に包まれている世の中からまるで見捨てられたかのように在るそれらを、僕はどうしても忘れることが出来ない。ここには僕にとってのすべてがあった。森の中はとても静かで、ふっと眠ってしまいそうな、それでいてすべての感覚が開いているような、そんな空間。夕暮れの中で、赤い夕日が葉の間から漏れ、それ自体が薄い鏡のようにキラキ

          盂蘭盆の夜の祭り

          主人公

          冴羽遼←憧れる。生まれて間も無く乗っていた飛行機が墜落。かろうじて生き残ったものの、両親死亡の上ゲリラに拾われ戦闘機械に仕立て上げられる。生まれも名前も知らず、文字通り天涯孤独のなか、立て続けに襲う悲劇の運命にも挫けず、軽いキャラの仮面の下に愚直なまでにぶれない愛を隠して生きる男の中の男。その愛は少女から老婆まであらゆる女性の心を解す。軽いキャラを守るために相棒の留守中に急いで筋トレするなど人の見えないところで努力するシャイボーイ。通行人を巻き込まないために自分の掌をクッショ

          小さな奇跡

          月明かりを たよりに 森の小道 歩く レモン色の光の中 そっと 耳を澄まし 森のささやきを 聞く 木立を吹き抜ける風が 遠い遠い想い 伝える 樹が 歌いはじめる 歓びも 哀しみも みんな ひとつになる 生まれくる ちいさな夢 結ばれる 小さな木の実 それは 樹の始まり それは 森の始まり 夜が生まれ 星が集い

          小さな奇跡

          明日見る夢の続きを

          昨日の夜に見た夢の 続きを 私は知りたい 虹のように見えるボールが 青いセロハンで出来た 小さな池に落ちる 淡い光を放つ人影に 黄金の杖を渡されて 赤い地面に猫を描いた リーんリーんと音の鳴る 金属の輪っかを転がして 誰もいない町を走った 私は誰 なのでしょう (夢の中では分かっているのに) 教えてほしいと 思うのです (さめるとなぜか忘れている) 生きるとは 幻なのでしょうか すべて 儚いのでしょうか だから 夢の中では 人は自由 なのでしょうか 知り

          明日見る夢の続きを

          神楽

          千の かがり火 照らし夜に 奉りて 響くは 夏神楽 琴に 横笛 笏拍子 舞いて 踊るは 神楽姫 妙なる調べに 髪 揺らし 夜の静寂に 音 響く されどもその声 枯れ果てて 耳に届くは 風ばかり 奉る神々 すでになく 神楽表は ちりになり ぬばの黒髪 揺る揺ると 透きて見ゆるは されこうべ 奉る 者なき 岩戸にて 虚しく 響くは 夏神楽…

          違うの、そうじゃないの

          戦争にいいも悪いもないの。いい戦争なんてないの。外交の失敗の結果が戦争なの。もう失敗してるの。戦争は外交上の失敗の後始末のための行動なの。交通事故で大破した車をスクラップにするのと同じなの。 原爆がいけないというのは、それとは無関係なの。毒ガスが悪であることは誰にでもわかる。音もなく、目に見えず、知らないうちに殺される。敵も味方もお構いなく。 前回の原爆は、それがもたらす結果を知らなかったで済ませていいの。だってあれは戦争だったから。謝る必要はないの。でも、原爆が悪いもの

          違うの、そうじゃないの

          親友の在り方

          あなたは私にとって世界で一番遠い人。 だから友達になれたことは本当に奇跡で、なれて本当によかったと思ってる。 君と友達になれなければ得ることが出来なかったもの、気付くことが出来なかったことがたくさんある。 近い人と友達となるのはとても簡単。 でも得るものも少ない。 鏡と話しているようなものだから。 あなたは私の心にできた窓。 私の部屋にない景色を見せてくれる。 私が窓から出て行くことはないけれど、窓がなければさぞかし寂しい生活でしたでしょう。 互いの距離が開

          親友の在り方