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ドラッグについての覚書

書類箱を整理していたら、中学時代のメモ書きを発見。こんなことをネットもない時代にわざわざ調べて書き残すあたり、嫌な子供でした。

◎マリファナ 《大麻取締法》
名称:大麻、ガンジャ、ハッパ、ハシッシ、ハッシュ
解説:乾燥した葉を煙草のようにして吸ったり、食べると効果がある。茶色い大麻樹脂をハシッシ、ハッシュという。法律では成分のTHCを取り締まっている。オランダ、ドイツなど多くの国で合法となっている。幻覚剤。

◎アンフェタミン、メタンフェタミン 《覚醒剤取締法》
名称:覚醒剤、スピード
解説:使用方法は必要ないと思うので省略。一般に誤解されているようだが、禁断症状などの身体依存性はない。しかし、心に対する依存性は強く、時として人をだめにする。その成分は脳内麻薬のドーパミンとほぼ同じ。

◎MDMA《麻薬及び向精神薬取締法》
名称:メチレンディオキシンアンフェタミン、エクスタシー
解説:奇跡の薬と呼ばれ、虐待にあった幼児、強姦された女性、自殺を繰り返した人、人生に挫折を感じた人のために過去アメリカで活躍した時代もあったが、後に法廷論争となり禁止された。効果としては生きる希望を与え、愛をもたらすらしい。依存性は確認されていないが、ストレスの多い人は精神依存に陥るとも言われている。

◎LSD 《麻薬及び向精神薬取締法》
名称:リゼルグ酸ジエチルアミド
解説:紙に溶液を染み込ませて、それを経口で摂取する。精神病治療に用いられていたが後に禁止された。わずか10万分の一グラムでも幻覚を引き起こす史上最強の幻覚剤。一般に依存性はないとされているが…。

◎PCP 《麻薬及び向精神薬取締法》
名称:エンジェルダスト、フェンサイクリジン
解説:強力な酩酊状態、痛覚減少、機能異常等の副作用を生じ、怪力を生じる場合もある。1963年に麻酔剤として売り出されたが、65年には禁止、その後も動物に対しては使用されていたが78年には全面禁止となった。よく似た薬にケタミンがあり、これは日本の病院でも麻酔剤として使用されている。

◎コカイン 《麻薬及び向精神薬取締法》
名称:コカ、コカ葉
解説:覚醒剤と似たようなドラッグ。効果時間が20分から30分と短くどうしても乱用するケースが目立つ。精神依存性が強く、人をだらしなくさせてしまう。使用が断たれると幻覚や被害妄想が生じることがある。コカ葉をかむ習慣はインカ帝国の時代から存在した。

◎ヘロイン 《同上》
名称:ヘロイン(モルヒネ、阿片、ケシ)
解説:モルヒネから生まれたドラッグ。モルヒネは「脳内麻薬」とよく似ている。イスラム教の発展とともに阿片は世界中に広まった。注射や吸入によって採取。精神をリラックスさせ、人を動じなくさせる。肉体依存が強く、使用を中止すると筋肉や骨に痛みを生じる。

※麻薬と覚醒剤
覚醒剤は脳内において快楽をもたらす「ドーパミン」の偽者の総称。麻薬はそれ以外の快楽をもたらす物質を指す 。

【合法、もしくは取り締まれないドラッグ】
◎《紫煙の猛毒》ニコチン
名称:煙草
解説:わざわざ解説するのもおこがましい、「発見」からわずか100年で世界のどんな田舎でも見られるようになってしまった世界最強の「合法ドラッグ」である。ニコチンは脳を覚醒させ、気分を高揚させる効果がある。また、いらいらを抑え、怒りを抑える効果もある。半数致死量7.1ミリグラム。煙には一酸化炭素や発癌物質ベンツピレン等が含まれているなど欠点も多くある。アセチルコリンとよく似ており、少量でも興奮作用を生ずる。まあ、体に対する害、依存性の強さから言って、大麻の方がずっとマシと言える。

◎《百薬の長》アルコール
名称:酒
解説:体内で速やかに吸収され、酵素によってすぐに二酸化炭素と水になってしまうことから、酩酊のためだけの薬で、それによってストレス等を取り除くことが最大の効果である。ただし、アルコールは体内でアセトアルデヒドという毒物に変わる。通常は肝臓のアセトアルデヒド脱水素酵素によってすぐ酸化されて酢酸となり、炭酸ガスと水になる。が、アルコールを取りすぎると酵素が不足し、顔面の紅潮、不快感、二日酔いなどを生ずる。アジア圏の人種は酵素(アルデヒド脱水素酵素Ⅰ)を持っていない人間が30%から40%いて、これらの人は酒が基本的に飲めない。

◎《至高の嗜好品》カフェイン
名称:お茶、コーヒー
解説:摂取すると脳が覚醒し、心臓が活発になり、尿が近くなる。他の薬に比べ効き目が温和で副作用が少なく、良好な覚醒性嗜好飲料である。麻薬として使いたければカフェインドリンク剤を三本以上一度に飲むといい。責任は取らないが…。

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