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言葉の向こうを想像してもいいですか



窓を開けると
仄かに草の香りを纏った風が
カーテンを涼やかに靡かせる
僕は音楽を流して部屋を出る
誰もいない部屋に
ただ風と音が鳴っている




どれほど美しい響きだろうかと

想像して歩く






効率や生産性と引き換えに失うものがある。
忘れた記憶みたいなものかもしれない
自然は合理的で、淘汰というギミックがある。
追い立てられるように歩く人たち
他の動物に比べて生きるのに余裕をもてる人間は
ましてや現代に生きる自分はせめて、
人間らしい無駄なことを楽しんでいたい

大きなうねりは普通や自然を作り出すけれど、
その中の揺らぎでありたい

忘れた記憶
忘れてるのにそのせいで何かをずっと探してる
理由もわからず微笑んで泣く
だからずっと芸術が存在する


と書いても何か言えてない感覚がある
何も言えてない不安さえある

言いたいことが何なのかわからない

けど、
言いたい何かから言葉が紡がれてる
ランダムに出てくるわけじゃない
単純な傾向からでもない


人から出てくるよくわからない言葉には
何か大切なものが入っている。

そうやって自己反復の表現を使えば
何か言えたような安心感がある

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