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バラバラルルルをミル

こんにちは。くつばこのりこです。最近急に雨が降っては急にやみますね。今日は偶然YouTubeで見つけてときめいた「バラバラルルル」についてお話しします。

☆バラバラルルルは奈良市の公式動画

このバラバラルルルは、ダイバーシティをテーマにした奈良市の公式動画で、井上涼さんが作成に携わっています。いろいろと説明する前に、まずは動画をご覧ください。見るだけでも聞くだけでも面白いはずです。

☆バラバラルルルのバラバラな登場人物たち

登場人物は以下の通り。
 【ぼく】海外ドラマの影響でコーラス部を作りたくなる
 【後藤】初心者
 【しのぶ】忍者の末裔。
 【いっちゃん】イタコ(巫の一種)で、霊を憑依させることで最大3人分の声が出せる。
 【鹿】鹿。

いや、もう、すごい。癖。

☆バラバラルルルはまとまらない

この5人のコーラスは、「Aメロは歌えない」いっちゃん、「早く帰りたい」後藤、「小さな声でしか歌えない」しのぶ、そしてコーラス部なのにしゃべらない鹿、「頑張りたい」ぼくがばらばらのまま練習が進みます。お互いの役割について喧嘩もします。しかし(鹿だけに)鹿の角が伸び、気を規則的にこする音がきっかけとなって、5人で一つのコーラスを作るのです。以下はコーラス部分の歌詞です。

しのぶ「小声でしか歌えないの。それが忍者の掟だし。」
ぼく「もう!何かとあなたとは合わない。こだわりや好みの多くが!」
後藤「でも一人じゃ物足りなくなって 誰かと歌いたくなって」
しのぶ「気づくと準備室にいるの」 
ぼく「早く誰か来ないかなって」
いっちゃん「遣隋使も遣唐使も求めていたよ 自分とは違う誰かその誰かと歌う時を」
全員「バラバラルルルルー たまにしか重なり合わぬハーモニー、でも バラバラルルルルー その一瞬がどうしてもほしいの」
しのぶ「僕と君は違う星だ」
ぼく「でも同じ歌を歌う」
全員「バラバラルルルルー あまりにも重なり合わぬハーモニー、でも バラバラルルルルー 次の一瞬現れる小宇宙」
しのぶ「気づくとまた準備室で」
ぼく「誰かが来るのを待つ」

そして、最後にこの言葉。
「僕たちはバラバラでした きっとこれからもバラバラでしょう でも!」

☆みんなにとって居心地のいい空間

バラバラルルルのコーラス部のメンバーは、こんなにも好みが合わなくて、喧嘩もしているのに「気づくと準備室にいる」という、居心地の良い空間になっていたのですね。これは全員の要望を、困りつつも否定しなかった「ぼく」の行動と、その「ぼく」の気持ちをわかっているメンバーたちのお互いの助け合いの中で生まれているのでしょう。

☆「これからもバラバラ」

もう一点、注目したいのは(注目したいところはたくさんあるのですが)最後のセリフの「これからもバラバラ」というところ。バラバラな5人が、ハーモニーが重なり合って小宇宙を作るが、決してそれは「まとまる」「同じ方向を向く」ではないということ。それを誰にも強制していないこと。

☆くつばこも、こうありたい。

この動画、私はとてもとてもとても共感できました。くつばこにも同じように様々な人がいます。たまに喧嘩にもなります。でもみんなにとって居心地の良い空間にしたいです。大学が忙しい時は無理しなくていい。なんとなく気分がのらないときは離れてもいい。やりたい企画だけ参加すればいい。入りたい人が入りたいときに入ればいい。抜けたいときに抜ければいい。学年や参加のタイミングにかかわらず、やりたいことはやればいい。お互いの望みをかなえる最善の瞬間を、ハーモニーが重なり合う瞬間を、小宇宙を、ずっと求めていたいのです。

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