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18歳成人のメリットデメリット

成人年齢を引き下げるメリットデメリットは、どのようなものがあるのでしょうか?
こんにちは!くつばこ+のせんです。今日noteを開いたら、2周年記念バッジが届いていました。くつばこ+のnoteを読んでくれているみなさん、ありがとうございます!これからも、何かに気づくきっかけになるnoteをお届けできたらと思います。

☆18歳で大人に

今年の4月に成人年齢が引き下げられて、高校3年生でできることが増えました。今までは親の同意が必要だったクレジットカードの作成や証券口座の開設、携帯電話や賃貸物件の契約などができるようになります。これに対して、「高校生で契約はまだ早い」「犯罪に巻き込まれる可能性が高くなる」という大人の意見や、「まだ子どもだからちょっと怖い」と新成人の声など、マイナスな意見の方が良く目にするんじゃないかなと思います。
せんはもう20歳を超えているので間違いなく「大人」ですが、大学生で、実家で親に頼って生活をしているので、金銭的自立はまだまだです。自分名義のクレジットカードを持つのも、「就職して自分で稼げるようになってから」と言われています。

☆メリットもある

マイナスな意見が多い成人年齢引き下げですが、この引き下げで生活がしやすくなる人がいます。それは、社会的養護から巣立った人たちです。前のnoteでも少し触れましたが、児童養護施設は基本18歳で退所となるため、高校を卒業したら自立せざるを得ません。生活するためには家を借りたり、電気・ガス・水道を契約したり、お金を管理するクレジットカードや口座を作る必要があります。今では欠かせないスマートフォンを持つにも契約が必要ですよね。これらが、成人年齢が20歳のときは大きな壁になっていたんです。何を契約するにも、保証人や親権者の同意がないといけない。でも児童養護施設から自立した子どもの多くは、親に頼ることが難しい。親族を頼れる場合や退所した施設の施設長に保証人を頼む場合もありますが、それでも時間と労力がかかります。携帯会社の人に「親権者の同意を得られない」ということを理解してもらえず、何度も何度も説明してやっと契約ができたケースもあるそうです。

☆いろんな人の見方を

多くの人に反対されるものは、「全員にとって悪いものじゃないか」という見方をされてしまうことがありますが、何かしらのメリットがあるから変わっていくんだと思います。今回の成人年齢引き下げにあたって、社会的養護から巣立つ子どものことが考慮されたのかはわかりませんが、18歳で迫られる自立と20歳以降にならないとできない契約、この2年の溝がなくなったのは事実です。ただこれも、すべてが良い方向になったかと言われると、そうではありません。今までは施設を退所して2年は未成年だったため、見守る術がありました。しかし成人になってしまうと、施設や児童相談所が離れていった子どもを守る権利も義務も薄くなってしまいます。ここをどうカバーしていくのか、というのが新たな課題です。(昨日のnoteで書いたアフターケアにつながるところですね)

ということで、成人年齢の引き下げを題材に、マイナスな意見が多いけれどメリットがある人もいること、以前の課題が改善されながらも新たな課題が生まれることの話でした。
以前うたがnoteにしていましたが、メリットデメリットの両方から物事を見ることが大事ですよね。


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