見出し画像

難聴を伝えず後悔した日

なんとかなるでしょ!と思って突撃したら、痛い目を見ました。
こんにちは!くつばこ+のせんです。大学進学のために家を出る妹と出かけてきました。18年くらい一緒にいるのに、2人で遊びに行くのは実は初めて。なんだか新鮮でした。

☆口座を作りに銀行へ

新たに銀行の口座を作らなくちゃいけなくなったので、とある銀行に行ってきました。「新規開設をお願いします」と伝えると、電話ボックスのようなところに案内されて、「こちらでテレビ電話での開設になります」と言われました。有人窓口じゃないのかーと思いつつ、ボックスの中に音声が流れるなら聞こえるだろうと思って、聞こえにくいことを伝えないまま入りました。
順番が回って来て、スピーカーから流れる音声が聞き取れて安心したのも束の間、「電話機をお取りください」と。テレビ電話って言ってたのに顔映らないな…と思いながら電話機を取ると、声がびっくりするくらい小さかったんです。聴者も声小さいなと感じるのでは?と思うくらいの大きさで、一言目を聞いた瞬間に、これはまずいやつだ…となりました。

☆言うタイミングはいくらでもあった

電話器を持っていない方の補聴器の電池を切って、できるだけ他の音を入れないようにして、何回か聞き返しながらなんとか手続きを終えました。
今回は結局最後の最後まで、難聴であることを伝えずにやり通してしまったのですが、言おうと思えば、いくらでもタイミングはありました。
・最初に声が小さいなと感じたとき
・用紙に記入しなきゃいけない番号が聞き取れなくて数回聞き返したとき
・なんの話かわからなくて曖昧に返事をしてしまったとき などなど。
銀行の口座開設なんて重要な情報ばかりなので、「もらった紙に書いてあるだろう」と思ったとしても、本当はちゃんと理解できるまで聞き返したり、難聴のことを伝えて、対応方法を変えてもらったりするべきだったと思います。でもこの日のせんは、できませんでした。

☆途中で伝える勇気をもちたい

障害開示はわりとする方のせんですが、実は”途中から開示すること”はすごく苦手です。最初「聞こえる人」として見られたら、その後に訂正するのにはとても勇気がいります。「まあいいか」「なんとかなるかな」と思ってしまうんです。なんとかならないことがわかっていても、「なんとかなってほしい」という気持ちで言わずじまいになってしまうときがたくさんあります。”聞こえる人”として見てほしいと心のどこかで思っているのか、単に面倒くさいと思っているのか、自分でも本当の気持ちはよくわかりません。(無意識に頷いてしまっているので…) でも、「情報があることに気づけない状態」ではなく、「情報があることに気づいているのに入手しようとしていない状態」なので、社会に出て働く前に、早めになおして置きたいなあと思っています。

ということで今日は、今どきの口座開設をやってみての失敗談でした。音声対応が難しい聴覚障害者も来るはずなので、別の方法は絶対にあるはずですよね。もし最初に難聴ですと伝えていたら、どういう方法で作ったのかな…と少し気になっています。今回の失敗がどこかで活かせたら…!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?