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「大丈夫?」って聞かれると…

聞き取れない時、「大丈夫?」と聞かれると、大丈夫じゃなくても「大丈夫」と答えてしまう確率が高くなります。
こんにちは!くつばこ+のせんです。妹の寮までお届けものをしてきました。ひとつの物を持っていけばいいのかと思っていたら、あれもこれもとLINEが来て、大荷物になりました。姉の使い方、わかってますね笑 帰ってきたらアイスをごちそうしてもらいましょう。

☆否定するって勇気がいる

中等度の難聴で補聴器を使っているせんは、大人数での会話やざわざわしたところでの会話だと聞き逃してしまうことは日常生活茶飯事。なかなか話の途中で「もう一回言って?」と止めることは難しいので、終わった後に「あれ何だった?」と聞くことがあります。が、スルーしちゃうことも多いです。そんなとき、あらかじめ難聴のことを伝えていたり、もともと知ってたりすると、終わったあとに「(内容)大丈夫?」と聞いてくれる人がいます。これはとっても嬉しいんですが…。
「大丈夫?」と聞かれると、反射で「大丈夫!」と返してしまうことが多いんです。「わかった?」「聞こえた?」も同じ。自分から「大丈夫じゃない」って言うのって、ちょっと勇気がいりませんか?
(大丈夫じゃなさそうな人に「大丈夫?」って聞かないほうがいい、ということはわかっていても、ついつい言っちゃいますよね)

☆「大丈夫」と思っていても…

せんは音声情報の大部分は聞こえるので、自分が受け取った情報の中で特に疑問点はないなと判断したら、反射ではなく納得して「大丈夫!」と答えるときもあります。でも、自分には入ってきていない情報があった場合、“大丈夫じゃない”ことに気づけない、ということが起こります。ややこしいんですが、伝わりますでしょうか…? 本当は自分がわかっていない情報が会話の中に出てきていたのに、その出てきていたことに気づけず、わかっていない情報が“ないもの“になってしまう。だから質問をするという発想にいたらない。これは自分では気づけず、全然大丈夫じゃないのに、平然と「大丈夫!」と言っているケースです。これは周りも「本人が大丈夫って言ってたし…」と思ってしまうので、なかなか厄介です。

☆欠けている前提で

じゃあどうやって聞けばいいのさ、となりますよね。いろんな確認方法があると思いますが、「何かしらの情報が欠けているかもしれない」という前提で、相手がどこまでわかったのか、こういう話題が出てたけど質問はないか、というのを確認してもらえると、ありがたいなと思います。そうすると、自分がわかったところとわかっていないところが明確になって、情報がちゃんと完結します。
この前高校の部活仲間とご飯に行ったときに、隣の席で食べていた子が、「結構騒がしいから、聞こえにくい?」と聞いてくれました。このお店は聞こえる人でもかなり聞き取りにくいのでは?と思うくらい騒がしいところで、入った瞬間「今日は全然話についていけないかもな…」と思いました。案の定いつも以上に聞こえなかったのですが、「聞こえにくい?」と聞いてくれたおかげで、「あんまり聞こえないから、もし抵抗がなければ、この会の間はマスクを外してほしい」と伝えることができました。もし「大丈夫?」と聞かれていたら、言えなかっただろうなと思います。

ついついポジティブな言葉(大丈夫とか、わかるとか)で聞きたくなりますが、大事な情報が飛び交う場面は特に、「わからなかったところある?」とマイナスの疑問形で聞いてもらえたらと思います。一番は、本人にきちんとすべての情報が伝わること、本人がその場で「今のところもう一回お願い!」と言えることなんですけどね…。

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