見出し画像

戸隠・長野 夏のドライブ旅

暑い! 戸隠で蕎麦が食べたい!!

線状降水帯の雨を最後に木曜日ぐらいから全国的に梅雨明けをしそう。
悪天候を理由にずっと見合わせていた長野旅行を、日曜日~月曜日の一泊二日で予定を立てた。
学生さんは夏休みに入り、梅雨明け最初の土日。出発日は日曜日なので観光客が多いかもしれない。いや…連日暑いし…体力温存コースで外出を控える人も多はず…


準備と心配事

出発時間は朝7時50分。長野市の天気は晴れ時々曇り。 起床は5時30分いつもより30分早く自然と目が覚めた。
コーヒーを入れぐっと飲み干し旅行の持ち物の確認。


最近、愛猫のクロちゃんは朝の散歩から二階にあがりそのまま寝ることが多い。エアコンスイッチオンのままで出かけたいのだが… 部屋を出入りするだろうし二日間ずっとはちと難しい。


なので…せめて陽の当たる窓はシャッター閉めた状態で窓を全開し、北側の窓は雨が吹き込まないほどの隙間を開け、部屋の換気扇のスイッチを入れっぱなしで出かけた。少しでも涼しいように工夫し出かけたが多分…一番暑い時間で30度まで上がるだろう…焼け石の水だったと思う。まぁやつも猫の勘で自分で涼しい所を探し求め移動するはずだ。家に誰もいないわけでもなし…猫を飼ってるとその愛くるしさから過保護になる。
酷暑の旅行を踏まえてミニクーラーバッグに保冷剤を入れドラッグストアで仕入れたセール品の500㍉のお茶3本。象印のマグボトルにありったけの氷を詰め込んでキンキンに冷えたお茶がいつでも飲めるように準備にぬかりない。
タオルも持ったし ETCカードもセットし準備万端。


忘れ物はないだろうと思っていたが…一つ忘れ物…ハンカチを忘れ出発してしまった。旅行中、手を洗い後、さっと髪をセットするふりをし手についた水分をぬぐおうかとも思ったが手を洗う意味が全くなくなるので止めておきその代わりにブンブンと手を振りまくって水分を飛ばし…からの柔軟体操でごまかそう。よし!取りには戻らないぞ。

出発

ガソリンを地元で給油して行くかタンクが空になってから現地給油するか迷った。二~三円の価格差を気にし遠回りするのは本末転倒になりそうなので高速インターに直行。日曜朝の道は空いている。

前日、ラジオクラウドからダウンロードした安住紳一郎の日曜天国を10週間分を連続再生し北東へ進路をとる。このラジオは面白い。
普段テレビでは聞き上手に徹する安住アナ。ラジオではちょっと印象が違う。安住氏自身が主役となり面白エピソードトークを展開する。感性が独特でユーモアに富んでいる。このラジオを聴きながら移動すると移動時間があっという間に溶けていく。
この番組のリスナーさんたちも笑いや文章力が異常に高い。関東限定での放送にも関わらず全国からお便りが投稿され聴取世代は小学生からお年寄りまでと幅が広い。公共交通機関でこのラジオを聴くのには勇気がいる。 あまりの面白さに不意を突かれ声を出して笑ってしまう。

ご機嫌で車を走らせると長い恵那山トンネルに入った。このトンネル…トラウマがあり苦手だ。

暗順応きっかけのドライアイ症状で目が開けていられないほど痛く涙ボロボロ…瞳を閉じたい…でも…運転中でそれは無理。
長いトンネル内でクルマを路肩に寄せて停車させることもできず死柄木弔の暴走を止めるべくイレイザーヘッドみたく強引に目を見開き真っ赤な瞳でハンドルを握り続けた。目の痛みは遠のき事なきを得たが恐怖の思い出である。

ハンドルを握り瞳を閉じれないイメージ


以来、高速道路運転中はサングラスをかけ目薬も携行するようになった…
ハンドルを握ってから一時間以上経過したことに気が付き駒ケ岳SAに立ち寄り休憩。

疲れてなくてもサービスエリアには一時間程度運転したら意識的に入ると決めている。運転時間を区切ると体感的に到着までの移動が短く感じられる。
あとSAグルメや土産を観て歩きその土地の風土を考えたりすると気分転換になる。
香ばしい香りや沢山の人でにぎやか。
食いしん坊パニックまではいかないが、すでにホットスナック的な何かが食べたい。幸せ旅気分。
ぐっと我慢でここではとりあえずじゃがりこを購入しトイレを済ませ、先ほど思いついたハンカチ忘れのお手々ブンブンブンからのごまかし体操を行い高速道路へと戻った。

サービスエリアで仕入れたじゃがりこを二~三本口の中に放り込んで目的地へと進路を進めた。
ドライブのおやつと言えば、じゃがりこ、ベビースターラーメン(ラーメン丸)の二大巨頭。カップホルダーに収まりかつ適度な塩味と確かなかみごたえが、ドライバーの心を掴んで離さない。飴やガムでも良いのだが、後味の存在感が強くまた水分がとり口の中をリセットしたくなるから自分はじゃがりこにおちつく。長距離トラックドライバーはどんなものをお供に運転をしているのだろう?

今回の旅行で快適にドライブをするための対策を3つ用意した。


1つ目は百均のクルマ用カーテン(マグネット付き)
休憩時に使うグッズ。ドア上部の金属フレーム部分に本体のマグネット部分で貼り付け、脱着が簡単でさっとグローブボックスから出し入れが可能。
サイズが若干小さいものの休憩中の日よけや少しの時間目隠し程度であれば充分使える。こんなに使いやすいのに110円だとは物価上昇どこ吹く風。

2つ目は、運転中使用でアームカバー
夏の日差しはドライバーの敵。
UVカットガラスといえ、まともな日差しに腕をさらし続けダメ押しにエアコン吹き出し口から直接風があたり乾燥…結構なダメージが蓄積する…地味だから気づきにくいが疲れの原因の一つだ。それを防ぐのに有効。

3つ目は、ドライビンググローブ
DAIGOのマネしているのようで多少気恥ずかしさもあるがはめてみると手がハンドルに吸い付くようにグリップし快適。
手汗をかいてべとつくと思いきや蒸れにくくするためのグローブ内の通気口が機能している。ハンドルも清潔。目からウロコだ。体験してしまうとやめられないレベルで使い心地がよかった。
手の甲が日光でじりじりしないのも素敵だ。最近の酷暑ドライブでも対策をとるとずいぶん体が楽になる。

駒ヶ根SAを出て姥捨SAまで一時間半移動し少し早い昼食をとることにした。姥捨…それにしてもすごい地名だ。
思い浮かんだのは丸と四角のめがねの経済学者、成田悠輔さんが発した炎上発言。その発言以来、言い過ぎる人を観たり聞いたりするとマイ造語で(コラ、成田がすぎるぞ)と心の中でつぶやいている。


このサービスエリア規模が小さめだが高台に位置しており景色が良く気持ちが良い。
眼下には川中島の古戦場。遠くに目をやると雄大な北信五岳。否が応でも胸高鳴る。スマホを取り出しパシャリ。

これから向かうのは超人気観光スポットの戸隠。お昼時に都合よく戸隠そばを食べられるとは限らない。その前にここで軽く信州味噌ラーメンで腹ごなし。信州味噌ラーメンは初めて食べる。
どんな味だろうと興味津々に一口運ぶと味が濃い目で麺の太さは中太。信州味噌に特徴がある。どう表現するべきか…味噌のダイレクト感が強く素朴な味わいで美味しい。


あっという間に完食し、食器を片付けていると部活動の合宿なのかジャージの集団がフードコートに流れ込んできた。ナイスタイミング!先に食べることができて運が良かった。
そして、お土産売り場に向かった。ご当地キャラクターのアルクマミニタオルが置いてある。(リンゴの被り物をかぶったくまが二足歩行にリュックサック)紳士たるものやはりハンカチは必要。

自分用のお土産と兼ねて購入。旅行先でご当地キャラのミニタオルを手に入れ気分上々。これでバッチリだ。

第一目的地まで残り38キロ。高速道路区間も終わり長野市内へ入った。
やはり国道に入ると景色が目新しく面白い。

長野市に来るのはこれで二度目。
前回来た時は、日帰りで戸隠神社に参拝してそのままとんぼ帰り。本当は一泊したかったがその時は旅行に慣れておらずその場でホテル予約することができなかった。

一昔前のSIMフリーの格安スマホは電波状態が弱いと使い物にならず現地で宿を探す以前に電波を探していた覚えがある。そして戸隠五社参りのウォーキングで疲れ果て思考停止。なんともしょっぱい理由でそのまま帰ったのである。なので今回の旅は前回の旅のコンティニュー


夏場の暑い時期に冷たいお蕎麦が食べたいし、しっかりとした観光がしたい。
長野市の人口は長野県で最も多く36万人都市の県庁所在地。地形は盆地
最初に出迎えてくれたのは千曲川の川中島古戦場跡。龍虎激突。歴史マニアの胸アツスポットを車内から眺めながら車を進める。
カーナビは5階から10階ぐらいのビルが密集している都市部を案内。渋滞しないか心配していたが、すんなり通過することができた。
信州大学を超え坂道を登り戸隠道に入った。

徐々に緑が濃い山坂道に…勾配がきつくコンクリートで舗装されたつづら折りの七曲り道路を通過。天井には雪対策の波板が設置されており冬季の雪深さがうかがえる。今の時期は適度に日光が遮り酷暑を軽減。
涼しくてありがたい。

いざお蕎麦王国へ

標高とともに気温もぐんぐん下がり33度から28度くらいでに落ち着いた。
徐々に別荘らしき建物やお蕎麦屋さんが増え熱い視線を送る。
先ほどラーメンを食べたばかりだが蕎麦を食べる気満々なので蕎麦屋さんが気になってしょうがない。
数が多い…さすが日本三大そばの一角。
そして、この旅の第一目的地そば処よつかどさんに到着。
時間は12時25分…

店の前の駐車場は長野ナンバーでいっぱい…戸隠観光協会のホームページで事前にチェックしてたんだ。ここで、間違いはなさそう。
昼時なので空いていたら入店しようぐらいな気持ちで第二駐車場に向かい、 1台分の駐車スペースが空いていた。
隣には大きなSUVが停車しており大きな車の隣ゆえにスペースがきつい。車に角度をつけてバックで入れ直そうとうミラーで後ろを確認すると後ろで車が待っている。こうなるともう狭いがフロント側から駐車するしかない。

タイヤの サイドウォールを駐車場端の擁壁ようへきでこすり切り裂かないかとヒヤヒヤ、一度車から降り確認していたら後ろで待っていた車の助手席から女性が出てきて「出るところですか?」と聞かれた。

あんたらの車が邪魔だから駐車しにくい!とは言えず…「いえ、駐車中です。隣の人が戻ってきましたからもうすぐ空くかもしれないですよ」にっこり返答し車の駐車をすませワクワクで入店。

入り口には順番待ちの記入表が用意されていたが待ち客はいなかった。「こんにちは、一人ですが大丈夫ですか?」店員さんに尋ねると「いらっしゃいませ~どうぞ」と明るく中央のテーブルに通されてメニュー表を見て天ざるそばに決定。

やったぁついに食べられる。旅行の目的の大きな一つ。八年越しの戸隠そば。円形のざるにみずみずしい5つのそばの束。戸隠そば独自のぽっち盛りという盛り付け方でUの字状に盛られている。この5つの数にも意味があって戸隠ゆかりの神社(神様)を表していると言われているそうだ。

もう、これを見てるだけで有頂天。隣には、エビと、地のもの野菜の天ぷら。まずは、細いそばをザルからすくい上げ…そば猪口ちょこにワンバン…ズズズッ~と喉へと送り込む。ツルツルして喉越しがよい。香ばしい香りが鼻に抜けやっぱり本場は違う。これを求めてこの長野に来たんだよ。続いて、エビ天を口に運ぶ。サクサクプリプリだ。野菜の天ぷらも高原野菜で甘みが強く感じられる。さっき信州味噌ラーメンを食べたばかりなのに嘘のように食べられる。
最後に蕎麦湯をいただきごちそうさまでした。

パワースポット

食後はいよいよ戸隠神社参り。パワースポットで有名な戸隠神社。日本神話ゆかりの神々を祀った五社からなる神社。今日は宝光社・中社・奥社・九頭龍社をめぐりたい。夏場の季節と自分の体力と相談した結果無理せず四社巡りとなった。一番最初に宝光社を目指した。駐車場でまたまた運が良く一台だけ駐車スペースが空いており歓迎ムード。

宝光社のご祭神は天表春命(あめのうわはるのみこと)中社祭神の御子神様で、開拓・学問技芸・裁縫の神、安産の神、女性や子供の守り神。

信州戸隠山戸隠神社https://www.togakushi-jinja.jp/より



鳥居をくぐると狛犬のお迎え。奥には270余段の石段。見上げるほど高低差があり社殿がちらりとみえる。


階段をどんどん昇っていくと同時にハァハァと息が上がり…ふ~到着。

息を整え社殿を見上げると懐かしさがあり、日本の夏。
色あせた建材が歴史をもの語り立体的な彫刻は荘厳さを感じる。
参拝が済み石段を引き返そうと思ったが女坂はどんな感じか気になり回り込んだが石段のない緩やかな坂の参道だった。

車に戻り宝光社から15分ほどで中社に到着。
中社は戸隠五社の真ん中あたりに位置しており戸隠五社のニュートラルポジション。
人も集まりやすく駐車場も大きめ。少し離れた場所であったが余裕を持って停車することができた。

中社のご祭神は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)素戔嗚尊の度重なる非行に天照大神が天岩戸にお隠れになった時、岩戸神楽(太々神楽)を創案し、岩戸を開くきっかけを作られた神。学業成就・商売繁盛・開運・厄除・家内安全に御神徳がある。

信州戸隠山戸隠神社https://www.togakushi-jinja.jp/より

駐車場から西参道大鳥居から入った。石段を上ることなく社殿に到着。

そして参拝を済ませ、さらに中社の御神木を見上げさざれ滝に向かうと社殿から太鼓の音が聞こえてきた。さすが人気スポットたくさん人がいる。滝からマイナスイオンたっぷり。

境内も涼しいのだがさらに空気がさわやか。空気が変わったというやつかもしれない。パワーいただくべく、しばらく滝を感じられる場所で休憩とりいよいよ距離を歩く奥社へ向かった。

奥社の駐車場は有料駐車場で3時間600円。本日初の有料駐車場。
奥社も人が多く駐車場7割ほど埋まっていたがちょうど川側の木陰に車を停車することができ、ありがたい。

ペットボトルのお茶を氷を詰めた象印のマグボトル移し替えナイロンの小さな手さげバッグにスポーツタオルとマグボトルとハンディ扇風機を入れ出発。


往復約4キロの歩き。駐車場から入口の大鳥居までの距離は近い。大鳥居の手前に川が流れていて橋から川を覗くとイワナが泳いでおり人に怯えてない。珍しいなあと顔を上げると正面にしっかりと禁漁区と看板が掲げてあり納得。そもそも聖域だしね。魚を獲ったらいけない。

大鳥居位からしばらく参道脇に小川せせらぐ雑木林が続き随神門ずいしんもんをくぐると樹齢400年を数えるクマスギの並木。


景観が素晴らしくテンションが上っていたのだが…残り距離あと80メートルくらいに差し掛かった頃から登りの坂道がきつく…顕著に汗が吹き出し息が上がった。
日ごろの運動不足ここに極まりだ…残り20mでへたりこみ、お茶をゴクゴクの休憩。フーフー言いながらタオルで汗を拭っている自分の横を涼しい顔で厚底サンダルの女性が通り過ぎた。道中の熊出没注意の看板がある未舗装参道をもろともせず自分の二倍速いスピードで登っていく…強い…猛者だ…さては戸隠くノ一。

そのパワーにあやかりたく自分も後へと続いた。くノ一さんに少し遅れて社殿に到着。左手には九頭龍神社。右手には奥社。奥社の上を見上げると木々のすき間から戸隠山。ゴジラの背びれのようで猛々しい。

奥社のご祭神は天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)日本神話にある。天照大神が天の岩屋にお隠れになった時、無双の神力をもって、天の岩戸を開き、天照大神をお導きになった天手力雄命を戸隠山の麓に奉斎した事が始まり。戸隠神社の御本社として開運、心願成就、五穀豊熟、スポーツ必勝などが御神徳がある。

信州戸隠山戸隠神社https://www.togakushi-jinja.jp/より

九頭龍神社のご祭神は九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)天手力雄命が奉斎される以前に地主神として奉斎され、心願成就の御神徳高く特別なる信仰を集め、また古来より水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結びの神として尊信されている。

信州戸隠山戸隠神社https://www.togakushi-jinja.jp/より

参拝が終わりベンチにすわりハンディ扇風機で首元をに当て休憩後、
帰り道ウォーキング。

下り道は楽だったが足の負担が大きく足のくるぶしが不機嫌…
(ごめんて~運動不足で急に使って悪かったけどさぁ)と、
傷めないよう足を気遣っていると後ろにいたはずの3人親子がいつの間にか前にいた。


歩く速度のバロメーター。
付かず離れず後方12mの位置で探偵みたく尾行。
奥社大鳥居に無事に到着。奥社前なおすけでソフトクリームでも…と…考えることは皆同じみんなソフトクリームを求めて並んでいる。バロメーターの親子とはここでさようなら。
実は駐車場横の奥社茶屋でもソフトクリームが食べられる。初見ではない私にアドバンテージがあるようだ(笑)並ぶことなくりんごソフトクリームをGET。

リンゴの風味が強くシャリシャリとして美味く、火照った体に沁みわたる。

バロメーターの親子も、なおすけで並ぶのをあきらめこちらの茶屋でソフトクリームをGETしていた。

この親子ほぼ帰り道一緒だったので親近感が湧いて心の中で(さようならお気をつけて)と別れを告げ、車に戻りそば博物館まで移動しお土産の戸隠蕎麦を購入。
30分車を走らせ長野市内のホテル信濃時に到着。汗をかいたのでチェックイン後シャワーを浴び着替えて徒歩15分で駅前に到着。

長野駅

一時間もしないで街中だ。脳が山から街なかへ切り替えが追いつかず駅前歩道橋でぼんやり駅の様子をと眺めた。
長野駅周辺観光も楽しみにしていたんだ。長野駅は2015年に北陸新幹線延伸に伴う改装でMIDORI長野というステーションビルが開業されており面白そうで観て歩きたい。
時間は18時過ぎちょうど新幹線で旅行から帰る人でごった返し賑やか。


MIDORI長野の3階に進むと、おごっそダイニングというカフェ・レストランエリアがありその中の名物ソースかつ丼明治亭に目が止まり、ソースかつ丼かぁ信州グルメだと即決入店。
店内は観光客だけでなく地元の人もたくさんいて活気づいている。
メニュー表を見ていると一品料理も豊富で駅飲みにも適していて、目の保養。
ヒレソースかつ丼とざるそばのセットをオーダー。カウンター席からテレビを見ているとあっという間に料理が運ばれた。

揚げたてサクッサクの大きなヒレカツにソースにかかりキャベツに白米の無双の組み合わせ。
香ばしい香り。間違いなく美味しそう。
マスタードが任意で用意されていたのでマスタードつけてパクリ…ソースやマスタードの酸味がベストマッチ。さっぱりとしていて美味しい。
そしてざるそば。今日のシメ。ここでも美味しいそばを沢山いただき、ごちそうさまでした。
今日は長野飯でお腹いっぱい。昼飯からこっち食べすぎてしまった(笑)

水をゴクゴク飲みほし、会計を済まし駅ビル内のお土産売り場に移動。


ずっと食べたかったりんごの木の長野アップルパイを購入。
ミッションコンプリート。

その後、駅周辺をぶらりと歩き回った後、生鮮市場JC長野中央店というスーパーが気になり回り道で道草。


地元還元型スーパーは地域性を感じることも多く面白い。
商品や価格は自分の地元とほぼ同じだが知らないものや価格が自分の地元より少し高いものをちらほら発見。
美味しそうな刺身がたくさん陳列してあったのは意外…海無し県ゆえに皆、美味しい魚を求めラインナップも豊富になっているのかもしれない。
ここでも長野を意識した商品のペットボトルのそば茶と長野産リンゴジュースの二点を購入し駅ブラを堪能しホテルへ戻った。

もう一度しっかりシャワーを浴び、汗をしっかり落とし改めて部屋を見渡すと部屋が広い。
これで一人部屋なのか…素泊まり(無料駐車場付き駅まで歩いて15分)で、自分ひとりの為にこのクラスの部屋の提供しくれたホテルには感謝でしかない。
日中、信州を代表するパワースポットを歩いたせいか気が高ぶって全く眠れない…


それならば、ビジホ一人旅あるあるの背徳行為をやろうじゃないかと、お土産に買ったアップルパイの封を開け一つパクリ…りんご煮がたっぷりで甘酸っぱさが際立つ。りんご感が強くその後にほんのりバターが追いかけてくるそんな味わいで美味しい。一つだけ食べてグッと我慢。

人気があるのも頷ける。初めての食べるタイプのアップルパイに満足しオヤスミZzz…

二日目

目が覚めると時計は7時半。良い時間である。
フロントロビーでコーヒーを買って二日目の観光に出発。昨日、色々食べすぎたせいで朝食を食べたいと思えない…予約した時に朝食バイキングがないのは残念に感じていたが、朝食無しで正解。胃もたれしている。
さあ、一か所目の目的地、善光寺に向かうぞ。
朝から32度…ジリジリと暑い。観光するに大事なのは駐車場の確保。これをしっかりしておかないと時間とお金を大きくロスしてしまう。


調べた情報では、城山公園第2駐車が無料だったがが実際に行ってみると昨年の12月から有料化されていた。それでも一段下がった地下駐車場で日陰なので良い駐車場に違いなかった。
場善光寺まで歩いて10分。市内放送で熱中症注意喚起の放送が流れている。合点承知の助。
帽子にサングラスで首タオルをシャツの中にイン。首への紫外線ガードと汗のベトつきを防止。アームリストを装着しフル装備。さらに手さげバッグの中にはマグボトル。
さらに…火ばさみを持ちU字溝の吸殻の一つでも挟み通行人に「おざっす」と挨拶すれば、現地の人に「今日奉仕活動でしたっけ?」と尋ねられるほど違和感なく自治会メンバー奉仕活動ルック。

長野県立美術館の前まで来た時にもう暑い…汗が吹き出し…う~む…まだ8時半なのに…用意したものが大活躍なのはちょっと複雑な心境。
日陰のないの太陽の下を10分ほど歩き善光寺に到着…
善光寺は、江戸時代から「遠くとも一度は参れ善光寺」と伝えられ、日本最古の仏像といわれる「一光三尊阿弥陀如来(いっこうさんぞんあみだにょらい)」を本尊とする寺院として慕われている。


なんというか、建物が格好良い…夏の青色コントラストの中に黒光りしている寺の存在感。そして寺庭の緑の力強さ。
どこをとってもスキがなく霊験あらたかなオーラをまとっている。
さっそく線香束を買い求め大きな香炉に入れ立ちのぼる香煙を手でパタパタ仰ぎ体になじませ向拝まで進みお参り。
300年以上拝観者に撫で回され続け表面が削れピカピカのびんずる尊者の頭を中心に撫で撫で、向拝の縁へ進み山門側をスマホ動画を撮っているとカンカンカ~ンと鐘の音が聞こえ風景の切り取りに成功。

よし!続いて順番は逆になるが山門や仁王門に行こう。

山門は登れるようになっていたが下から見学。掲げられた善光寺の額は約畳3畳の大きさがあり巨大さに驚いた。

続いて仁王門。

仁王様が2体鎮座されておりでかい。大迫力。なんというか…乳首が…かわいい。胸板に花が咲いているように観える。
そして…北斗の拳を思い出し…我ながら発想の陳腐さにニヤついていると隣の若者が進撃の巨人みたいとポツリと友人につぶやいていた。
世代は違えど美術に対して造形がないと考えることはほぼ同じ。漫画やアニメに収束する。

さらに進み「仲見世通り」で地元グルメをぶらりと見て回った。
9時少し過ぎお土産屋さんのシャッターが次々と上がりおやき屋さんや抹茶ドリンク屋さんも開店。
ここで人気の信州りんご菓子工房BENIーBENIまで移動。人気のアップルパイを一つだけ購入し軒先で外国の方と隣り合って食べた。

半円形で折り畳んだサクサクのパイ生地にカスタードクリームとりんご煮がたっぷり入っている焼き立て熱々で美味しい。
昨日食べたりんごの木のパイがりんごの甘酸っぱさが際立つスッキリ系のパイならこちらはカスタードクリームとバターの後にりんごが追っかけてくるような感じ。
どちらもジャンルの違う美味しさがあり甲乙つけ難し。
真夏じゃなかったらこの焼き立てパイもお土産にするのに…残念。

そのほかにも門前町グルメを堪能したかったが暑さによってグロッキー。
『八幡屋礒五郎』の七味唐辛子もほしい…おやきも食べたい…
まあ帰りのSAで買えばいいか~(汗)
スマホカメラも動作がおかしい酷暑。涼しい場所に戻るのが最優先。駐車場に向かった。


途中、城山公園で草刈機を担いだ庭師らしきのおじいさんに「こんにちは~」と声をかけられたので「暑いですねぇ」と返事を返すと今年の暑さは異常と天候世間話モード。
暑さから一刻も早く車に戻りたかったので
「熱中症気をつけてくださいね」と会話を終了させ日差しからそそくさと逃げた。
やはりさっき感じてた奉仕活動ルックで安心感あったのだろう(笑)
きっと庭師のおじいさんも、日差しが厳しかったからお喋りでもしていないとやってられない。


駐車場へ戻ると直射日光当たってない車はエアコンの効きが早い。

天空へ

善光寺と別れを告げ一時間の移動。次の目的地の竜王ロープウェイSORA terraceでランチに出発。
市街地を抜け山の中に入りカーナビがうまく案内してくれない。
すれ違いのできない細い道を案内され「あれ~この道合ってるの?」いぶかしげにルート案内に従うと案の定同じ道を周回しまた元の道へリルートしている。「しっかり頼むよ」とさらに案内に従うと今度は無事に目的地を案内。

それでもロープウェイ乗り場から駐車場まで500mはズレていたので山道のカーナビは信じきれない。
のぼり旗を目印にどんどん進んでいくと小学生の集団が前方から歩いてやってくる。
頭を下げたり手を振っていたが…ロープウェイに乗って、ハイになった飛び出し坊やがいないともかぎらない。
警戒モードで仏頂面の軽い会釈程度で小学生達をかわし慎重にゆっくりと前方へと車を進める。

すると未舗装の駐車場が左前方に現れ到着。
スキー場のある標高まで登ってきたので下界より涼しい。ロープウェイに乗り場に目をやるとゴンドラがちょうど到着していた。
慌てて荷物を取り出し受付でチケットを購入「まだ乗れますか」尋ねたらまだ時間に余裕があったらしく待ち時間ゼロで乗ることができた。


竜王ロープウェイの特徴は、線路高低差790.05mで標高は1,770m。高低差ランキングでは堂々の全国五位。ゴンドラは166人乗り。
雲海が見られるかもしれない。
雲海か、外界の景色と2つ観られるかは時の運。なかなか厳しい条件だ。


現実味がない高さをゴンドラはどんどん登っていく。
下を覗けば車の大きさで、上を見上げれば間近にある鉄塔の近さで自分がいる今の高さがわかる。
あぁ素晴らしき空中散歩…山頂ロープウェイ乗り場へ到着。
ゴンドラから降りる乗客全員の第一声「涼しい~」心の声が漏れている。
そう、めちゃめちゃ涼しいのである。


温度計がどこにあるか分からなかったがおそらく22~ 3度。
長野市内が34度だったからその差10度以上。テラスの上から晴れ渡った空と外界の絶景。
しっかりとムービーを撮影した。すげーゼルダの伝説みたい。ティアキンだ!ティアキン。脳内補正で遺跡チックなものを造れば気分はリンク。


天空感と涼しさから夏場もオススメだ。風が気持ちがいい。のんびりできる。景色がいい。の三拍子が揃っている。
山頂周りに植えられた高山植物コレクションを一廻り観察してからSORA terrace cafeに入った。


ここでランチを食べるのはとても贅沢なことだ。
店奥のカウンター席から外の景色が見られる。
だから腹を満たすとかそういうことではなく景気がメインディッシュで軽く食べるというのが流儀。
ピクニックセットをオーダーし席で待つ。出来上がりベルが鳴ったので取りに行くと外でも食べられるよう仕切りのあるプラ容器に入っていた。
なるほど、外に持ち出せる確かにピクニック。他のメニューはお皿に盛り付けられていたのでよく考えられている。中身は生ハムとクロワッサンとサラダとスープ。この標高で何も持たずにしてピクニックランチが食べられる贅沢。

善光寺で汗をかいていたので生ハムの塩味が体にしみる。
ドリンクもオーダーを頼もうと思ったが…昨日ホテルの冷蔵庫で保冷剤と共に冷やしたそば茶をマグボトルで持ち歩いているのでまあいいか。
自然探索歩く=水分が欲しくなる。
クーラーバックからマグボトル移し替え小さな手さげ袋で持ち歩けば良くも悪くもそれで完結。
冷えていたりすればだいたい何でも美味しく感じられる。まあ美味しそうな現地のドリンクを飲み逃している感も否めないが…

SORA terraceも充分堪能出来たので下界に戻り帰路についた。

三個目のアップルパイ

帰りの梓川サービスエリアに立ち寄った時に「Apple Pomme Mela(アップル ポム メーラ)」りんご推しのベーカリーを発見。
バターの甘い香りがブース内に漂っている。アップルパイ(ホールタイプ)がまさに今、焼きたてで店頭に並べられたばかり。


やった!ついている。これで長野に来てアップルパイを食べるのは三度目。どんな味だろうと早速口に運ぶ…アツアツだ。
ここのはシナモンが入っており伝統的スタイル。りんごにもたくさん入っている。美味しい。
三店舗のアップルパイを食べたが甲乙つけがたい。
どこも間違いなく美味しい。もう帰るだけなので炎天下の車にパイを置き去りの心配もないから焼きたてのアップルパイのお土産を購入。
持ち帰りたいのに持ち帰れないモヤモヤ感がここで晴れた。

今回の長野旅行も面白かった次はどこへ行こう…




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?