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全身ブランド固めの上司に学んだ柄✕柄

私は柄✕柄コーディネートをこよなく愛しております。

かなりニッチな話題ですがよろしければぜひ。

今季は花柄に挑戦したい

毎日柄柄してるわけではなく、大体週1ぐらいのペース。

3種類以上の柄を合わせることもあります。
過去記事にも載せたコレとか↓↓

千鳥格子(ストール)✕ボーダー(カットソー)✕チェック(スカート)。

コレは赤で統一しているので柄✕柄の中で最も落ち着いています。
赤にしたのも統一感出るとかそういうんじゃない…結果論。
柄の中の一色を使うとかそういうのもあまり気にせず、好きなようにせっせと組み合わせております。

料理には味見が必要なように、コーデを組んだ全身鏡の前で客観視することが大事。

簡単なことですがそれさえすれば何とかなると強く信じる者は救われる。

今期のメインを花柄マキシスカート(下写真)に設定しましたゆえ、花柄✕柄コーデを企んでおります。

とは言っても柄物をたくさん持っているわけではないので限られてきます。
やっぱり柄✕柄の定番(そんなんあるのか?)、ボーダー合わせでしょうか。

あとはスカーフの柄と合わせちゃう。
おら、ワクワクすっぞ!

柄✕柄が好きだと気づいたのは

中学生です。
愛読書はMCシスター(懐かしすぎ)。
ベーシックでトラディショナルで堅実派なのにたまに奇抜なコーデとかあって大好きでした。

ある日、同級生で目立たないけど美形のTさんという女子の私服を初めて見たときビリリッ!と来ました。

当時、ボーダーと水玉の組合せが流行っていたのですが、雑誌のようにうまく組み合わせられる子がいなかったんです。

が!
そのTさん、なんとボーダー✕水玉✕チェックをとても小粋に着ていたのです。
ボーダー✕水玉のみならずチェックまで。
意識的に組み合わせたのかどうか分かりませんが、とにかく彼女の雰囲気に合っていてとてもよく似合っていました。
今でも彼女のコーディネート鮮明に覚えています。

そこからです。
私が柄✕柄に憧れを抱いたのは。

それでも柄は1コーデに1ヶ所

という固定観念があって。
私なぞが柄柄しちゃったらもう目も当てられないんじゃないかと。

柄で挑戦して失敗するぐらいなら無地にするよと。
全身黒とか中高生で着てたら大人っぽいと言われてオシャレに見えるからそっちに逃げていたなあと遠い目。

というか……成人する頃には柄✕柄への憧れすら忘れかけていました。
だって無地、無地✕1ヶ所だけ柄で十分楽しめていましたから。

上司との出会い

今の会社に転職して3年ほど経った頃。
ある上司が私の部署に異動してきました。
男性です。

彼の仕事ぶりは個性的で何ともノーコメントですが、かまってちゃんでかわいらしいところがありました。

身につけるものにも相当なこだわりがあるようで、ザ・ブランド品を全身まとっていました。

スーツやシャツはオーダー品を着ていたのでおとなしめでしたが、他は
・バーバリー トレンチコート
・ルイヴィトン マフラー、ネクタイ
・エルメス ベルト
・グッチ ビットローファー
・プラダ 鞄、ネクタイピン
・カルティエ 指輪、時計
こんな感じ。

もうエルメスの「H」ベルトだけで十分じゃないですか。
お金あるんだろうけど惜しい人だなあ…とずっと思っていました。

そんなある日、私も性格悪いもので
「Sさん、毎日ブランドでビシッと決めてますね。」
と声をかけてみたんです。

S「なに、楠本さんこういうの分かるタイプ?」
私「分かるも何も…誰でも分かりますよ。」
S「これねえ、妻が元々好きでね、着せられているうちに僕もすっかり好きになっちゃって。」
私「そうなんですか、どのブランドが好きとかあるんですか。」
S「僕はヴィトン。妻はエルメスがいいって言うけど高いからそこまで持ってないんだよね。」

そんな会話をしたからか、その後会うたび「これ新作なんだ。」とか「妻に買ってもらった。」とかお披露目してくださるように。

なんだただの微笑ましい愛妻家じゃんとも言えますが、一つ一つはいいけど組み合わせるとやはりちぐはぐに感じて
「ヴィトンがお好きなら統一したりしないんですか?その方がまとまり良くなると思うんです。」
と言ってみたんです。
(基本は素直な人なので絶対に怒らない自信ありました。)

そしたら
「僕ね、これが好きなんだよ。自分が好きなものを合わせてるだけ。たまにやり過ぎって言われたりするけどね。」

洋服に対する考え方のルーツのひとつになった

その時、私が何を思ったかというと。
「Sさん、めっちゃカッコイイこと言うじゃん!」

ただのブランド狂いじゃなかったというか。センスは好きになれませんが(笑)、その一本筋が通っている感じがイイねボタン乱打でした。

初めて会ってから13年、今でも相変わらず全身ブランドを貫いていらっしゃいますし相変わらずやり過ぎですが、もうそれが彼のアイデンティティ。

私の「好きなモノ組み合わせちゃえばいいじゃん!」っていう考え方も彼から来ています悔しいことに。笑

祖母といい、Sさんといい、やはり人生の先輩から学ぶことはたくさんありますな。

そして、柄✕柄への憧れが再燃

Sさんの件がありしばらくして。
柄✕柄を合わせてみたい欲がフツフツ復活。

トゥーマッチと言われることよくあります。
言われないこともあります。
その合わせ方いいじゃん!と言われることもあります。

自分が好きなようにやりたいと思っているので、誰かにやり過ぎと言われても平気なのですが、やっぱり褒められる方がうれしい。

だから、やり過ぎと言われた場合、褒められた場合を覚えておいてひとり反省会することもあります。
こういうのすき。

もう10年以上経ちますが、これからも柄✕柄を楽しみたいと思っております。

次回予告

「高見え」について書いてみようと思っています。

また一週間後に!

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