鎖さおりん

夫婦2パンクバンド「鎖」のドラマーです! https://twitter.com/k…

鎖さおりん

夫婦2パンクバンド「鎖」のドラマーです! https://twitter.com/kusari_sa

最近の記事

ドラムはじめて物語〜最終回〜

~前回までのあらすじ~ 「ある日のライブで痛い失敗をしてしまったansony。でもその失敗により、大事な事が見えてきた。」 もう周りの反応なんて気にしないぞ。 あのライブ以来、とにかくまず自分達が楽しむことだけに全力を注いだ。 そう決めたら本当にライブが楽しくなるから不思議。 それでもやっぱりドンビキな会場の雰囲気に心が折れそうになる時もある。 そんな時は二人で目を合わせて励まし合い、テンションをあげていった。 それに… 「毎回お客さんはゼロに等しい」のは本当だっ

    • ドラムはじめて物語その⑫〜気づき〜

      ~前回までのあらすじ~ 「大手メジャーレーベル、ソ○ーミュージックからお声がかかったansony。 しかし結局それも流れてしまった。果たしてansonyに明るい未来はあるのか!?」 ansonyは本当に陽の目を見ないバンドだった。ライブはドン引き、オーディションには落ちまくる。 ドン引きされながらのライブにも慣れてきて次第にそれが当たり前になってきていた。 そんなある日、都内某ライブハウスでの出来事。 その日も相変わらず会場はガラガラ。 毎度おなじみの冷ややかな雰囲気

      • ドラムはじめて物語その⑪〜チャンス到来?〜

        ~前回までのあらすじ~ 「サポートベースが抜けて2ピースバンドとなったansony。頑張れば頑張るほど空回りする辛い日々。さてこんな状況から脱出できるのか?」   ansonyの楽曲はこんなにもカッコいいし最高のバンドなのに、何故みんなこの良さが分からないんだ? そうか、ansonyは世間に知られていないからだ。ただそれだけの事だ。 そこでansonyの存在を知ってもらうためオーディションに応募するようになった。 しかしどれもこれも見事なまでの不合格。 みんな見る目な

        • ドラムはじめて物語その⑩〜ansony〜

          ~前回までのあらすじ~ 「一年間、ansonyのサポートベースとして頑張ってくれたMくんがやめてしまった。二人きりになったansony…さてさてどうする?」 流石にベースが居ないとライブは出来ない。ansony、まさかの結成一年で活動停止!? と思いきや、転んでもタダで起きない男ひろゆきがこんな提案をしてきた。 「シーケーンサーでベースを流して二人でやろう」 もちろんベーシストはこれから探すとして見つかるまでの繋ぎってことで。 こうして2ピースバンドansonyが誕

        ドラムはじめて物語〜最終回〜

          ドラムはじめて物語その⑨〜新バンド始動〜

          ~前回までのあらすじ~ 「丸三年の活動を経て、ついに解散してしまった悪影響。さてバンドがなくなったさおりとひろゆきの運命はいかに?」 悪影響はたくさんのファンに見守られ無事にラストライブを終えた。 悪影響は終わったけど、ひろゆきのバンド人生はまだ終わっていない。 「新しいバンド、また一緒にやってくれる?」と誘われたさおり、もちろん即オッケー!! そしてこの頃、ひろゆきはバンドメンバーから「彼氏」に昇格していた。     どうやら皆様が知りたいのはバンドの話より我々の恋バ

          ドラムはじめて物語その⑨〜新バンド始動〜

          ドラムはじめて物語〜番外編〜

          いつもドラムはじめて物語をご愛読頂き、ありがとうございます。 今日は番外編。  悪影響時代のお写真を初披露!! そしてあれから・・・・・・ 昔は可愛かったひろゆきですが、今も可愛いすぎて大好きです❤️ さてさて、次回のドラムはじめて物語は、迷走しまくる我々のバンド人生のお話です。 お楽しみに。

          ドラムはじめて物語〜番外編〜

          ドラムはじめて物語その⑧〜悪影響の行方〜

          ~前回のあらすじ~ 「生活のほとんどをバンド活動に費やしていた悪影響。その甲斐あってバンドは少しず大きくなってきた。しかし、一人だけ足を引っ張る人物が…」 こともあろうに足を引っ張っていたのはバンドの要でもある金髪ひろゆきでした。 彼は悪影響がだんだん自分の思い描いていた方向からズレていくのに不満を感じていたのだ。 そしてさおりのドラムは相変わらず下手くそだった。 にもかかわらず、悪影響はおいしい思いをいっぱいさせてもらった。 実力に相応しくないぐらいの大きなイベント

          ドラムはじめて物語その⑧〜悪影響の行方〜

          ドラムはじめて物語その⑦〜バンド人生スタート〜

          ~前回までのあらすじ~ 「とうとう自分が心から気に入ったバンドが見つかった。その名も悪影響。ヘンテコリンな名前だけどこれから頑張っていくでいっ!」 さてさて運命のバンド「悪影響」、翌週からスタジオリハ開始。 しかしそれはリハというよりも、ひたすら「さおりのドラム特訓」な日々だった。 クリックなんて聞いたこともなかったさおり、まずクリック練習からスタート。 しかしこれがまた難しい。 クリックに合わせてドラムが叩けない。 ギターとベースが入るとさらにクリックどころじゃなくなる

          ドラムはじめて物語その⑦〜バンド人生スタート〜

          ドラムはじめて物語その⑥〜バンド人生の始まり〜

          (前回のあらすじ) 「バンド探しの真っ最中、これで最後だ!と決めたバンドに出会ったのに、またまた別のバンドからのお誘いの電話に出てしまったさおり。この電話がさおりの運命を大きく変えてしまう事になるとは・・・」 あの一本の電話に出てしまったさおり、将来自分の旦那になることも知らずに金髪のボーカルと運命の初対面を果たしたのでした。 彼の名はひろゆき。 さてさて、ファミレスでも行ってゆっくり話をしよう。 江口洋○風のベース君と金髪ボーカルが乗る車の後について自分の車を走らせ

          ドラムはじめて物語その⑥〜バンド人生の始まり〜

          ドラムはじめて物語〜その⑤〜運命の出会い

          (前回のあらすじ) 「バンド探しの真っ最中……ドラマー募集中のバンドのライブを見に行くことに。しかしバカなさおりは間違えて違うハコに行ってしまう…。さてさて彼らとは会えるのか!?」 そう…。 さおりはいつも人の話を最後まで聞かずに 何度も失敗をしてきた。 そしてまたやってしまった。 今回見に行くライブ会場は「リキッドルーム」ではなく「リキッドルームの近く」のハコだったのだ。 リキッドルームを10分で退散したさおりは見に行く予定のバンドの彼に半泣きで電話をした。 今思

          ドラムはじめて物語〜その⑤〜運命の出会い

          ドラムはじめて物語〜その④〜

          (前回のあらすじ) プロ指向のバンドに加入したものの、一年足らずであっけなくクビになってしまった。さてバンドがなくなったさおり、どうする!? 転んでもただでは起きないさおり、翌日から早速新しいバンド探しに精をだした。 あの頃はまだYouTubeもなければスマホもない。頼りは電話機能だけのガラケー。 相手の音を聴くにはカセットテープを送ってもらうか、いちいち会いに行くというアナログなやり方しかなかった。 さおりは手書きで作った「ドラムで加入希望」のチラシをあらゆるスタジ

          ドラムはじめて物語〜その④〜

          【ドラムはじめて物語〜その③〜】

          前回までのあらすじ・・・ 「ドラム歴2ヶ月のさおり、女性ドラマー募集の貼紙を見て、プロ指向のバンドにもぐりこむことに成功!!」 さてさて、翌週から週イチでスタジオリハがはじまった。 この頃、銀行で働いていたさおり・・・ 昼は人様の金を数え、夜は小節を数え、とにかく曲を覚えるために1人でほぼ毎日スタジオに入っていた。 しかしなぜかちっとも上達しない。 正確に言うと上達していない事に全く気付いていなかった。 これだけ練習してるんだから当然上手くなっているだろうと、またして

          【ドラムはじめて物語〜その③〜】

          【ドラムはじめて物語〜その②】

          前回のあらすじ↓ 「試しに行ったドラム教室の体験レッスンでおだてられ、どうやら自分はドラムの才能があると勘違いしてしまいドラムを始める…」 こんな恥ずかしい逸話を持つさおりですがレッスンをはじめてから二ヶ月目、とある動きがあった。 そのドラム教室は楽器屋さんの一角で行われていたわけだが、楽器屋さんの隅っこにメン募のコーナーがあり、レッスンの帰りに何気なく眺めてみると… 「女性ドラマー募集」の貼紙が!!!!! こ、これは・・・さおりのことかぁ!? 早くバンドでドラマーデ

          【ドラムはじめて物語〜その②】

          【ドラムはじめて物語〜その①】

          遡ること数十年ほど前・・・ その頃、さおりはキーボードでコピーバンドをやっていた(出来る楽器が鍵盤しかなかった) でも…なんかつまんないなぁ~。 そろそろコピーじゃなくってオリジナルとかやりたくね?(曲も作れないくせに) キーボードってのもなんか飽きてきたし次は他の楽器を…と、まず目指したのはギタリスト! なんの知識もないのに楽器屋さんに乗り込み「すいません!今日からギターやるので一番安いやつください!」と一万円のギターを購入。 早速、自宅に帰ってコードを押さえてみる

          【ドラムはじめて物語〜その①】