学ぶ場の戻りてうれし秋日和
朝十時。まず午前のサークルへ。
コロナ患者さえ出なければ勉強会は続けられる。目標は、今年いっぱい、誰一人コロナに罹ることなく会を続行できること。
目標は三か月ごとに更新すればいい。遠い先のことは分からないのだから。
とにかく、学ぶ場が再開された。ささやかながら確実な一歩だ。
友と友語らう声やさざ波のごと
午後のサークル会場へ車を走らせる。
当番の方はいろいろな打ち合わせがある。その声はさざ波のようにひそやかだが、明るく弾んでいる。外へ出て、人と交じらい、社会に繋がってこその人生だ。サークルを何とか続行したい。
机拭き椅子拭き外は秋の色
「机一つに一人、講師も入れて一五人まで」と公民館からは制限されている。自主勉強会だが公民館を借りているから、ルールに従い、一五人目の人はお断り。
学びたい人がサークル再開を待っていたのだ。
待っていてくれる人がいる幸せ。場がある幸せ。求められる幸せ。
サークルが無事新年を迎えたら、次は三月までを目標にしたい。それには、誰もコロナに絶対罹らないこと。
目標を更新しながら、『一年で終わる更級日記』を終えたい。決して後ろ向きになってはいけない。
人の歴史は疫病との闘い、そして戦争。生きやすい時代なんてなかったのだ。今、生きていることを幸せと思わなければ。
夕風や葡萄を買いに寄るスーパー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?