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たった一冊の本が世界を変革することがある。

ウオーデンは一年前に「note」に上陸して、さまざまな試みをしていますが、いままた新しい実験、「youtube」の動画とのコラボレーションです。ウオーデンのサイトに何十万、何百万とアクセスされている「youtube」の動画を植え込んでいきますが、これは違法ではありません。この土地に植え込まれても「著作権者」の権利は確保されていて、私たちがそのサイトを訪れるたびに「著作権者」に加算されていきます。もともと「youtube」の根源の思想は、その動画を拡散させ、世界中の人々に共有してもらうことにあるのです。ウオーデンはこの思想を共有するということです。

いまやウエッブサイトは圧倒的に画像や動画の世界になっています。文字だけのサイトは敬遠されます。長い文章などはすべてスルーです。こういう世界で本の真価を人々に伝えるにどうしたらいいのか。そこで編み出したのが、長い文章の一部を切り出し、音楽と融合させるという試みです。音楽が言葉に流れ込み、言葉が音楽に流れ込んでいく。言葉と音楽を共振させ、訪問者の豊かな想像力にゆだねるのです。

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『草の葉ライブラリー』のメインテーマ

手作りの本
貧弱な体裁の本だと思うのか
出版革命を先導する
製本機「とじ太くん」によって
造本される本は美しい
荒廃していく読書社会に
新しい地平を切り拓いていく本だ
「草の葉ライブラリー」が
魂をこめてつくりだす
一冊一冊は
生命の木立となって
時代とともに成長していく

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      たった一冊の本が世界を変革していくことがある

 本は売れなければならない。売れる本だけが価値をもたらす。売れる本によって本を作り出す人々の存在が確立されていくからである。これがこの世界を絶対的に支配している思想でありシステムであり、したがって数十部しか売れない本は価値のない本であり、数部しか売れない本はもう紙屑同然のものということになる。しかし本というものは食料品でも商品でも製品でもなく、まったく別の価値をもって存在するものであり、たった数部しか売れなかった本が、数十万部を売った本よりもはるかに高い価値をもっていることなど枚挙にいとまがない。ベストセラーなるものの大半が一読されたらたちまちごみとなって捨てられるが、たった五部しか売れなかった本が、永遠の生命をたたえて世界を変革していくことだってある。
 この視点にたって創刊される「草の葉ライブラリー」は、たった数部しか売れない本に果敢に取り組み、独自の方式で読書社会に放っていく。荒廃して衰退していくばかりの読書社会に新たな生命の樹を打ち立てる本である。閉塞の世界を転覆させんとする力動をもった本である。地下水脈となって永遠に読み継がれていく本である。
              
       一冊一冊手作りの出版のシステムを確立していく

  これら数部しか売れない本を読書社会に送り出していくために、その制作のシステムを旧時代に引き戻すことにした。旧時代の本とは手書きだった。手書きで書かれた紙片が綴じられて一冊の書物が仕上がる。その書物を人がまた書き写し、その紙片を束ね、表紙をつけて綴じるともう一冊の書物になった。こうして一冊一冊がその書物を所望する人に配布されていった。
 この手法を現代に確立させるための最上の道具がそろっている。その作品をコンピューターに打ち込み、スクリーンに現れる電子文字を編集レイアウトして、プリンターで印字し、簡易製本機で一冊の本に仕立てる。簡易製本機、これは驚くべき発明である。この機器が登場することによってだれも本が作れるようになった。その工程はすべて手作りである。その一冊一冊が工芸品のように制作される。
 大量印刷技術によって、複雑なる販売流通によって、売れる本しか刊行しない、売れる本しか刊行できない現代の出版のシステムに反逆するシステムである。この旧時代的手づくり工法によって、真の価値をもった作品が新たな生命力を吹きこまれて一冊の本となって読書社会に送り出される。新しい時代を切り開く出版のシステムの誕生である。

    読書社会に新しい地平を切り開くクラウドファンディング

 長い苦闘の果てに書き上げた作品が、本となって読書社会に投じられるまで何段階ものハードルがあり、そして実に複雑なルートを通さねばならない。晴れてその本が書店に並べられたとしても、その本を手に取る人はゼロで、したがってその本は二三週間で返本される。ごみ同然となったその本は裁断され焼却される。これが今日の出版の現実である。この現実を切り開かんと、いま全く新しい出版のシステムが登場した。クラウドファンディングである。大望を抱く者が、しかしその大望に取り組む資金のない者が、社会に人々に助力を求めるシステムである。
 草の葉ライブラリーはこのシステムによって、一冊一冊が読書社会に投じられていく。複雑な流通システム一切なしである。リターンにクリックされた購入者のもとに草の葉ライブラリーから発送される。出版システムの革命である。

  生命の木立となって時代とともに成長していく草の葉ライブラリー

 現在の出版のシステムは、その本を読書社会に投じたらそれで完了である。一度出した本を再編集して投じるなどということはめったに行われない。出版社は絶版の山を築いていくばかりである。大地を豊かにする名作がこうして捨てられていく。ゴッホの絵がなぜいまなお脈々と生命をたたえているのか。それは繰り返し彼の絵が展示されるからである。なぜモーツアルトの音楽がいまなお人々に愛されるのか、それは繰り返し演奏されるからである。生命力をたたえた本は、繰り返し新しい世代に向けて発行していくべきなのだ。「草の葉ライブラリー」は新しい編集、新しい体裁によって繰り返し刊行されていく。その時代の生命をその本に注ぎ込むことによって、その本は時代ともに成長していく。

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「草の葉ライブラリー」は、六作品を「CAMPFIRE」でクラウドファンディングします。

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