見出し画像

光を求めて──いじめに苦しんだ私の物語Part26

アンリ

《草の葉メソッドによる日本英語の私塾》のテキスト。日本の物語を世界の人々に伝えるために、翻訳ソフトを駆動して英文に翻訳しなさい。

これはまた「グーグル」の翻訳開発チームへの挑戦でもある。現在の翻訳ソフトは、新聞記事やエッセイや論文などの翻訳精度は高いが、文学的表現はまだまだ稚拙の領域である。この文学的表現の精度を上げるには、すぐれた翻訳家たちの翻訳本を広く採集して、その魔術的な技をそのシステムの中に組み込んでいくべきなのだ。

これはまた中学校の英語教師たちへの挑戦でもある。英語に文法などというものは存在しないのだ。存在しないクソ文法を生徒たちに教授している愚かさにいったいいつ覚醒するのだろうか。翻訳ソフトを使えば、中学生たちはこのようなストーリーを英文で書いたり話したりできるのだ。

これはまた中学生たちへの挑戦である。現在の学校で使われている英語の教科書を点検してみた。光村図書、東京書籍、三省堂、開隆堂、学校図書、教育出版の教科書を。すべての教科書は会話体で形成されている。

ケン、何かスポーツするのが好きですか?
はい、ぼくはバレーボールをするのが好きです。水泳も好きです。
へえ、すごいですね、水泳部に入っているのですか。
いいえ。でも、私は毎週日曜日にスイミングスクールに通っています。

こんな安っぽい、空々しい英会話が、一年生の教科書から三年生の教科書まで一貫して貫かれている。こんな会話は英語ではない。英語でない会話を日本の中学生たちは学んでいる。

もう無駄な英語教育はやめてください  中学校三年 木村義人
私たちは、英語を自由に話すことができる人間になるために、英語の勉強をしているのです。ですからもう文法英語や受験英語を教えることをやめて下さい。それがどんなに役に立たない無駄な勉強であったかは、私の父と母が見事に証明しています。私の父も母も学生時代に英語を一生懸命勉強したと言います。通算したらそれこそ何百時間どころか何千時間、何万時間にもなると言います。それなのにまったく英語が話せません。英語の新聞も本も読めません。
こんな無駄な英語教育をいつまでつづけるのですか。私たちはもうこんな英語教育を拒否します。私たちは英語を自由に話せる人間になりたいのです。そのためには先生たちは何をしたらいいのか。英語の授業を私たちが英語を自由に話す授業──「草の葉メソッド」に切り替えることです。
いま私たちは翻訳ソフトを外付きの英語脳として活用することをはじめました。翻訳ソフトこそ私たちの英語を先導していくのコーチであり、インストラクターであり、教師なのです。この翻訳ソフトを駆使すればどんどん英語が話せるようになります。私たちはびっくりしています。私たちは英語の先生たちに告げねばなりません。翻訳ソフトの登場で、文法英語と受験英語を教えるという先生たちの仕事は終わったのです。
言葉は文法で成り立っているのではありません。言葉を文法から教えるなんてそもそも間違っているのです。そのことを自覚して下さい。先生たちにとって人生の根幹を揺さぶる大事件でしょうが、勇気をもって英語の授業を一大転換して下さい。お願いします。

画像2

光を求めて──いじめに苦しんだ私の物語    Part26

  吉永先生はさらにこう言った。
「ナイフというものは、弱い人間が身を守るために使っていいものなのだ。相手は君に刺されて大怪我をするかもしれない。あるいは命を落とすかもしれない。そのとき君や君の家族は、社会から非難されたり攻撃されたりするだろう。しかしぼくはどこまでも君の味方だ、どこまでぼくは君を守り続ける、と高杉先生は言ったんだ。これがね、そのとき高杉先生が、ぼくに渡してくれたナイフなんだよ。ぼくはこのナイフを一度も使わなかった。使う必要がなかった。その日からぼくに対するいじめはバタリとなくなったからね」

 そして先生は、小野君の背後に立って、両手で小野君を抱きしめて、話を続けた。
「高杉先生からもらったこのナイフを、いまぼくは小野に渡そうと思うのだ。そして高杉先生が、あのとき言ったことと同じことを、ぼくも小野に言い渡したいんだ。人間には決して犯されてはならない尊厳というものがある。その尊厳というものが犯され、傷つけられ、君がもう耐えきれないと思ったときは、このナイフを使いなさい。君をいじめた者に、君の尊厳を犯した者に、君を傷つけた者に、このナイフでその者に斬りかかっていいんだ。

   そのとき君はこの社会では犯罪者となる。君の家族もまた社会からきびしく糾弾される。しかしそのときぼくは、君の前に立ち塞がるよ。本当の犯罪者はぼくなんだってね。ぼくがナイフを渡し、突き刺してもいいと言ったってね。ぼくが真犯人だ。だからぼくを裁いてくれって。ぼくは先生をクビになる。クビになるどころか、警察に逮捕され、刑務所に入ることになるかもしれない。それでもいまぼくは、高杉先生と同じように勇気をふるって、小野にこのナイフを渡すからね」

画像3

 Yoshinaga-sensei further said:
"Knives are things that weak people can use to defend themselves. Those you sting may be seriously injured, or even killed. Then you and your family will be criticized and attacked by society. However, Takasugi-sensei said, "I will always be on your side. How long will I continue to protect you?" Takasugi-sensei gave me this knife at that time. I never used this knife. didn't need to use it. From that day on, the bullying against me suddenly stopped."

Sensei then stood behind Ono-kun, hugged him with both hands, and continued talking.
"I'm thinking of handing this knife that Takasugi-sensei gave me to Ono. And I want to tell Ono what Takasugi-sensei said back then. There is a dignity that must not be violated. When that dignity is violated, hurt, and you think you can't take it any longer, use this knife. Your dignity will be violated by those who bullied you. You can slash the person who did it, the person who hurt you, with this knife.

Then you become a criminal in this society. Your family is also severely denounced by society. But then I will stand in your way. I'm the real criminal. I gave you a knife and said you could stab them.  I am the real culprit. So judge me I will get fired from the teacher. Far from being fired, they may be arrested by the police and end up in jail. But now, just like Takasugi-sensei, I will show courage and hand over this knife to Ono."

画像4


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?