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[茶道のキモチ]季節を感じながら

12月のことを「臘月」といいます。
先日のお稽古では、先々代のお家元による一行書
「看々臘月盡」が掛かりました。

お茶のお稽古、ふつうに生きてるよりずっとたくさん、季節の変化を感じられます。暑さ寒さは置いといて、忙しさにかまけて花が咲くのも気がつかず、なんてこと、ありますよね。

お稽古に行くといちばんに季節を感じるもの。それはお菓子!初釜の花びら餅、うぐいす餅、桜餅、水ようかん、わらび餅、薯蕷饅頭、亥の子餅、季節の花や景色をかたどった練切やきんとん、ういろう♪♪♪ 

もちろん、掛物やお花が最もよく季節を表していますので、お床拝見は心して。掛物の字が読めなかったり、お花の種類が分からない時は、ためらわずに先生や先輩方にたずねましょう。ちなみに冒頭の掛物は、12月にだけ掛けられるものです。臘月とは12月の古い呼び方で、ほらほらしっかりして。ぼんやりしていると12月が、今年が終わっちゃうわよ。平たく言えばそんな感じでしょう。個人的には、だからこそ、いそがしくてもあわてず平常心でねと解釈し、ぼんやりしたままですが。。。

先生のお宅のお庭の椿の、ふっくりとした蕾を拝見できるのも、秋から新春にかけての楽しみのひとつ。秋には照葉の美しさに心うばわれ、春は新芽の生き生きとした姿が、命の力を感じさせてくれます。

点法や灰形、炉と風炉など、たくさんの季節ごとの決まりごとも少しずつ学びながら、まいにち豊かに過ごせたらステキですね。

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