喫茶去草の庵

福岡市南区で遠州流茶道の教室を主宰。お稽古をしなくても茶道と触れ合える抹茶のカフェを併設しています。 入門して本格的な茶道を学ぶも良し、カジュアルな椅子席スタイルのお点前座で気楽に楽しむも良し。茶道を通じて日本文化に親しみませんか。

喫茶去草の庵

福岡市南区で遠州流茶道の教室を主宰。お稽古をしなくても茶道と触れ合える抹茶のカフェを併設しています。 入門して本格的な茶道を学ぶも良し、カジュアルな椅子席スタイルのお点前座で気楽に楽しむも良し。茶道を通じて日本文化に親しみませんか。

最近の記事

[茶道のキモチ]さぼってごめんなさい

おはようございます。 思うところあって、しばらく投稿が止まってました…といいたいところですが、実は3月以降生徒さんが少しずつ増えて、ゼロからの教えにひたすら向き合っていました。 自分のお稽古も遅々としながらも一段階進みまして、まさに「今その瞬間に集中ー」と日々であります。 しかし、茶道はやはり、時々は振り返りも必要。自分の心の動きに自分で見張りをつけないといけないな、とも思います。 お稽古事と言っても人の集まりですから、ただただ自分の稽古だけを精進すればいいと言うものでも

    • [茶道のキモチ]初心者の方に気づきをいただくこと

      こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 ありがたいことにこの一年に新たなお仲間が来てくださるようになり、日々新たな気づきをいただいています。 我々教授者は、何年も何十年も茶道に携わっているので、することなすこと、ほぼ何もかもが当たり前のことと受け止め、やり過ごします。 お稽古の日は茶室を浄め、湯を沸かし、炭を熾こして釜を掛け、菓子や抹茶を用意して皆さんの来られるのを待ちます。 掛け物をかけ花を入れるのも、もちろん。今年は暖かすぎて季節の花がもう無いよ~など

      • [茶道のキモチ]まずは自分が楽しく

        こんにちは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 このところありがたいことに茶道体験やご入門など、新しい出会いが増えております。ほんとにうれしいこと。 何度も申し上げるように、茶道との向き合い方、お稽古に対する姿勢は人それぞれです。学校ではないから、いちいちみんな同じにはならないし、できようもありません。覚えが早い人ゆっくりなひと、静かな時間を楽しみたい人、おだやかなおしゃべりを楽しみたい人・・・ほんとにいろいろです。 まずは、お菓子がおいしい、お茶がおいしいと、感じて

        • [茶道のキモチ]伝統を守るのか、今に添うのか

          こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 4を数十年前に、茶道を茶道としてどなたかが始められた。そして今も名の残る先人たちが確立し、それぞれの流儀を立てて後世に遺した。 思えば、千家流、織部流、遠州流などと流儀によって作法が異なるわけで、茶道は日本の伝統文化とはいえ、さまざまなかたちがあるわけです。 昨今はテーブル茶道のみのお流があったりして、もう「お裏さん?表さん?」などというおたずねも過去のものになりつつあるかもしれません。 コーヒーや紅茶には、それぞれ

          [茶道のキモチ]あえて想いは継がない

          おはようございます。茶道教授&抹茶カフェのそうみです。 数日、更新をさぼってました。ごめんなさい。といいますのも、ありがたいことに新しい生徒さんが数人来てくださり、どのような方針でお稽古を進めていただくか、心を砕いていたからなのです(言い訳)。 昨夜のお稽古、これは自分が習う方なのですが、先生方と生徒たちで、どこまでお稽古にのめり込むか、という話題になりました。 お稽古が進み、ある人はお点前に、ある人は着物に、ある人はお道具にと、それぞれの心の赴くままに徐々にぬかるみに

          [茶道のキモチ]あえて想いは継がない

          [茶道のキモチ]許状必要ですか

          おはようございます。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 特に深い思い入れもなく、なんとなく日本の文化に接していたいという思いで足を踏み入れた茶道の世界。稽古を重ねていくうちに知り合いも増え、いろいろ情報も入ってきます。 茶道って、お免状いただくのにたくさんお金がいるんだって!という耳年増的な未確認知識はあったものの、「それはお金持ちがそのお金を払うかどうか悩むことで、ビンボーOLには関係ないや」くらいなものです。5年ほども、ゆるゆるとお稽古を楽しんでいました。 ある

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          [茶道のキモチ]先生いろいろ

          おはようございます。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 考え方はいろいろだと思うのですが、私たちの世界では、基本的には最初についた先生が最後まで師れ匠です。社中がなくならない限り、同門の中で先生を変えることは稀です。転居などで物理的に続けられない時は先生同士でお話しされて、新たなお稽古先が決まる感じ。 私はかなり長いこと最初の先生にのみ教わっていて、大して欲もなく狭い世界で満足していました。が、ある時、別の社中の先輩から「東京の特別稽古に行ってみない?」というおすすめ

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          [茶道のキモチ]気分があがる大好きな着物で

          こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 3日連続で着物で出かけるお稽古があり、なんだか明るいものを身につけたい気分で、初めて自分で買った着物を引っ張り出してきました。 ハタチのとき。美しいピンクに鮮やかな柄ゆきの紅型です。 手触りがよくしなやかで、地紋も地色も絵柄も何もかもステキで、ひとめぼれだったのでしょうね。以来40年。何度も着ているし 姪にも着せているし、でも、すりきれた裾を直した他は色も褪せずとてもきれい。鮮やかさも変わりません。 着物大好き。見る

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          [茶道のキモチ]流派を選ぶなら

          こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 前回、近頃体験に来られる方が増えてきたというお話をしました。福岡市内にはさまざまな流派の稽古場がありますので、それぞれにご自分のご希望に沿って探して、そのひとつとして私どもも選んでくださっています。 お稽古をしてみたいというお気持ちがおありのなかで、迷っておられる理由のひとつが「どの流派を選べばいいのか」ということです。 むずかしいけど、単純な悩みです。流派の良し悪しは、入ってみなければわからない。そして、お稽古をなさ

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          [茶道のキモチ]体験教室人気です

          こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 このところしばしば茶道体験のお申し込みをいただいています。ありがとうございます。 茶室と立礼がありまして、いずれもお点前でのお菓子とお茶のあと、ご希望に応じてご自身で簡単な作法でお茶を点てていただいています。 カフェの方では、お茶を点てて自分でいただくメニューなんかもあって、人気です。茶筅を持つのが皆さん楽しいみたいですね。 うちには何本も茶筅や柄杓があって、茶室の水屋もカフェも、自宅キッチンもそれがあたりまえなので

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          [茶道のキモチ]膝と太もも

          こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 長いこと茶道に携わり教えておられる先生方は、どのような工夫でいつまでもお元気なのだろう?と思います。ちょっと長い時間正座したり立ち居しただけで、膝がいたいよ太ももが凝ったよと悲鳴をあげている身としては、はずかしく、修行が足りん!と自分を責めます。 茶道は美しい所作が大切。そのためには筋肉が必要で、けっこう体力勝負なのです。良くいわれるのが「重いものを軽く見せ、軽いものを重く見せなさい」ということです。 重い釜や水指をど

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          [茶道のキモチ]粗相してしまったらリカバリー

          こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。   けっこうよくあるはなし。 茶器や茶入をお点前中に落としたり倒したりして、抹茶を畳にぶちまけてしまった。 竹の蓋置に釜の蓋がくっついて、釜の中に蓋置を落っことした。 茶入に立て掛けていた茶杓を袖で振り落としてしまった。 柄杓の湯や水を畳に盛大にこぼしてしまった。 お道具を両手に持って下がろうとしたらうまく立ち上がれずに尻餅をついてしまった。 3人でいただくはずの濃茶をひとりで飲み干してしまった。 茶入を片付

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          [茶道のキモチ]エイヤ~っと始めませんか

          こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 茶道にふれてみたいという思いを胸に抱いている方。実際に始める方も、ためらう方も、それぞれのお気持ちわかります。お抹茶いただくのは好きだけれど作法にこだわるのはねぇ、という方も。わかります、そのお気持ち。 そうしたさまざまな思いをお持ちの方の中でも、やってみたいのにためらいのある方に、申し上げます。エイヤ~っと飛び込んでみませんか。 どんなお稽古事も始めてしまえば、そして続けていればそれなりに楽しい。少しずつ分かってくる

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          [茶道のキモチ]500もある?茶道の流派。

          おはようございます。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 茶道に触れてみたい、学んでみたいという方が、時折見学や体験に来られます。私のところでは、茶室での体験と立礼卓(椅子席での正式なお点前座です)での体験が可能。お稽古とまではいかないけれど自分で抹茶を点ててみたいという方は、カフェにて簡単な体験メニューを用意しています。 茶道体験では、私のお点前でお菓子とお茶を差し上げながら、お客様の茶道へのお気持ちやお稽古のあらましをご説明し、その後ご希望があればご自身でもお茶を点

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          [茶道のキモチ]通りすがりのご縁。今度とオバケは…

          こんにちは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 閑静すぎるくらい閑静な住宅街の角地にある我が庵。人通りも少なく福岡市内とも思えない静かなところです。気候のいい時はお散歩の方がのんびりと行き交うくらいで、本当に静かです。 それでも、小さな看板に目を止めて声をかけてくださる方もありまして、昨年の終わりころには竹藪から切ってきたばかりと思われる青竹を引きずりながら歩いておられるご年配の男性と少しお話ししました。 聞けば、ほんのご近所らしく、時々ここを通るけど初めて店がある

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          [茶道のキモチ]昔と今と

          こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。 高校の古文の先生はご自身がとても古文を愛しておられました。お寺のご住職でもあり、ただ教えるだけではなく、ご自分なりに研究もなさっていたように記憶しています。 その先生が、平安時代の発音では「はひふへほ」は「ふぁふぃふふぇふぉ」だったのだと、授業の時に教えてくださいました。平安時代の人とおしゃべりしてみたいな~と、思ったものです。 時代を経るにつれて、文字も発音も平準化するのですね。中国発祥の漢字も、中国人自体が簡素化し

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