[茶道のキモチ]初心者の方に気づきをいただくこと
こんばんは。茶道教授&抹茶カフェ店主のそうみです。
ありがたいことにこの一年に新たなお仲間が来てくださるようになり、日々新たな気づきをいただいています。
我々教授者は、何年も何十年も茶道に携わっているので、することなすこと、ほぼ何もかもが当たり前のことと受け止め、やり過ごします。
お稽古の日は茶室を浄め、湯を沸かし、炭を熾こして釜を掛け、菓子や抹茶を用意して皆さんの来られるのを待ちます。
掛け物をかけ花を入れるのも、もちろん。今年は暖かすぎて季節の花がもう無いよ~などとぶつくさ言いながらも、なんとかかんとか床をしつらえて。
初心者の方にとっては、初めて見る掛け物、そこにしたためられている禅のことばも初めて。花も花入れも。「なぜ、チューリップではいけないの?春なのに」などと思っている方もあるかもしれません。
なぜ、茶器の中の抹茶は山なりに入れてあるのか、なぜ茶杓や茶器を水洗いしないのか、なぜお道具には正面があるのか。なぜ茶筅通しは3回なのか?
なぜ?なぜ?なぜ?の嵐。だけど、いちいちきける雰囲気でもないし。
こうした「なぜ?」を拾うと、とても身になるものだなと、思います。長年のうちに当たり前になっていたことのひとつひとつの意味を自分に問いかけ、答えをみつけるのです。
茶筅通しが3回である理由は、わかりません。奇数がいいよねという前提のもと、1回じゃぞんざいな感じだし、5回以上やると待ち遠しいことこの上ない。ま、3回がちょうどいいよねと、そんな感じではないかと。(論理的に3回である理由をご存じの方教えてください。あと、とし回数が異なるお流のかたもぜひご教示を…)
茶道のお点前は一見煩雑そうで実は大変理にかなった動作の連続ですので、400年を超える時を経てこうなったのだろうと素直に受け入れて身につけるのが、よいのです。
でも、なぜ?のキモチはいつも心に留め置いていたいですね。
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