私のデビュー作^^
最初に。
もうそろそろいいだろうと思うので、私なりのこれまでを書いていこうと思います。
と、言うのも私のことを知る方もかなりの大人になったと思います。
今なら自分のことを書いてもあんまり恥ずかしくないかなぁ、と思ったからです。
あと、もう1つ重要な、そして個人的な理由があります、それは、恥ずかしいから内緒です。
やっぱ、書いちゃいます、どうか知ってる人に見つかりませんように…、
そう、恥ずかしいんです。
本編。
確か1987年の12月頃だったと思います。
当時はパソコンのosはwindowsではありませんでした。主にnec、富士通、シャープ、などから出ていました。
ゲーム機と言えばファミコンです、当時の子供たちは綺麗なグラフィックのゲームの出来るパソコンに憧れることも少なくありませんでした。
私も勿論そうで、のちに30万近くもするpc-9801fxを買うことになります。
話をもとに戻します、msxというパソコンをご存じでしょうか?「知らなーい」という人がたくさんいると思いますが、昔そういうパソコンがあったのです。
丁度、高価なパソコンと、ゲーム機であるファミコンの中間に位置するもので、私が初めて買ったパナソニックの初代fs-a1は、確か約3万円でした。
ファミコンが1万5000円ですから、2倍ですね。
ソフトはromカセットで販売されていて、ファミコンにはない、パソコンでしか遊べないゲームが発売されていて少し嬉しかったものです。
でもやっぱり、高いですよね、これ、結構な額になります。ライバル(?)であるファミコンに比べればずっと高いです。だから私もソフトを何本か買って遊んだのちほったらかしていました。
でもどうしても私の心をくすぐる、ザナドゥという大ヒットパソコンゲームがmsxにもあったのです。
余談ですがmsxというのは、msxパソコンの総称なのです、発表順に、msx、msx2、msx2+、msx turbo-r、という種類があり、年を追うごとに機能の高い新しいものが出ていきました。
この頃のmsx最新規格はmsx2(1986頃)です。ザナドゥというゲームはmsx2版、フロッピーディスクだったのです。(がーん)つまり遊びたくても遊べないのです。
もちろん、ゲームを稼働させるフロッピーディスクドライブは別売りで私のfs-a1には付属も内蔵もされていません、ゲームを遊ぶためにドライブを買おうかと真剣に悩んでいた矢先…
そう、記憶が正しければ1987年秋、その発表はありました。値段ははっきりしませんが、50000円弱だったと思います。その名はfs-a1f、フロッピーディスクドライブ内蔵型のmsx2パソコンです。
私はわくわくしながらそれを購入しました。そしてもちろんザナドゥのソフトと、ついでにゲームの攻略本を買いました、さっそく遊んで夢中になってクリアしました。本当にわくわくが止まりませんでした。しばらくボーっとしていたほどです。
…ふっ、と我に返った私はあることに気づきました…。
fs-a1f付属グラフィックツール!?
「絵、描けるじゃん!」
マウスを買ってきて、絵を1枚描いて、フロッピーディスクに記録(セーブ)して、再表示(読み出し、ロード)された瞬間!!
私の頭の中で何かが開けました…。
「これって…」
「まてよ?cg何枚か描いてフロッピーに入れれば自分だけのグラフィックアルバム出来るじゃん!」
「いや、1枚表示して何かキー押せば次のcg表示させるように…」とか
「それ以前に…今はグラフィックツール起動してからディスク入れ替えてcg表示してるけど…グラフィックツール起動は、いらないはずだよな?」
「つまり、多分だけどプログラムっていうの覚えれば、cgディスクだけでいいはずだよな??」
目的が出来ると頭の中でものすごいスピードで考えが張り巡らされていきました。
「プログラム…このbasicってやつで1枚のcgを画面に表示させるのには、どうしたらいいんだ?」
そうして、この年1987年12月には、簡単なゲーム(?)の原型が出来上がっていたのです。
出来ることは、らくがきだけ、作文は苦手、ギターは好きだけど触るだけ、作曲なんて、夢のまた夢、プログラミングは全くの未経験。
・・・でも私には確信がありました、
「今の自分では無理でも、これなら出来るかもしれない」
「あきらめなければいつか、完成させられるかもしれない」
私は何かを作り上げられる男になりたかった。
「そっか…このmsxってやつ、おもちゃじゃなかったんだな…サイコーのコンピューターだったんだ」
そうして、はなえちゃんソフトは、産声をあげました。
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