見出し画像

第13回 ほんまる神保町の棚主として

 2024年(令和6年)5月23日(木)僕は、仕事を終えて自宅で、ゆったりしながら、SNSを見ていたら今村翔吾さんが、23時からTBSの「news23」にご出演ということがわかりました。


急いで、テレビをつけて、チャンネルを変えました。

店舗数は20年前の約半数に…街から消える書店 国の支援は必要か?直木賞作家・今村翔吾さんと考える

というタイトルで、今村翔吾さんが登場。

すると街頭インタビューやシェア型書店「ほんまる神保町」が紹介されるVTRが流れだしたので、僕はテレビに向かってカメラをパシャリパシャリと何枚かとりながら、撮った写真を確認すると、なんと!
赤帽をかぶった人が映り込んでいたのです😆

さて、肝心の番組ですが、
街頭インタビューの声として、神保町では、若い男性が、本屋がなくなって困るか?の問いに「ないですね。今のところは」と応えていました。

そこで、キャスターが「今村さん本屋は必要なんですか?」と問われ、今村翔吾さんは「個人的には必要です。それは教育、文化という観点で必要であって」と受け応えすると、キャスターは、「出版物全体の売上は(電子も含めると)と変わらない。電子書籍もでてきている中で紙の本の意義は?」と問われると「電子なんですが、ずっと上がってきたのですが、昨年ついに頭打ちになっています。紙の本が、なぜいいのかについては大学などの研究で、紙の方が約23%くらい内容が(頭に)入ってくる。物理的に紙の本が良いのです。勿論、持ち運びやすいかで言うと電子なんですが、自分が買いたい本以外のものに出会えるのが書店の良いところですね」
するとキャスターは「街の声では書店がなくなることは寂しいと言う意見もありますが、実際に足を運ぶ頻度は減っているという現実がありますが、いかがでしょうか?」
「僕ら書店の利益は22%23%と言われていて、1冊万引きが起こると5冊売らないとダメ。やっぱり再販制度も是非はあると思いますが、ここから変えていかなければならない時にきていると思います」
ここで隣に座っていた経済学者の藻谷浩介が「ノスタルジーとして本屋は、なくならないと言っているのではなく、電子と図書館さえあればいい!みたいな議論は、まるで食事は、サプリメントさえ飲めばいいと言ってるようにも聞こえる」と中々具体的で面白い言い方でした。
藻谷浩介ってもうすぐ還暦なのか!僕と一緒です。藻谷浩介と言えば2010年に発刊された『デフレの正体』がベストセラーになりましたね。懐かしい。

さらにキャスターは「図書館だけではダメですか」と問われると、今村翔吾さんも「例えば行政が車を買って無料で国民に貸し出したら、車業界から反発されますよね」と華麗な応えをしていました。
これに街の声は?もう一度Vが流れる。
「公的な援助が必要だ」と応える年配者の声のあとに10代の声として「(書店を)増やしても どんどん使う人が減ってしまうと 勿体ない」
20代「書店には(税金を)充てる必要はないんじゃないかな」「子育てとかそっちの方が必要としている人が多いんじゃないかな」
こうした声に今村翔吾さんは「僕自身は、ごもっともだなと思っています。たださっき子育てにと言う声がありましたが、子育て、教育には本が担っている部分もあります」
ここで藻谷浩介さんが「本屋のボトルネックって家賃ですよね」と今村翔吾さんに尋ねたら「そうです。、家賃です。以前はイケてたんですが、いまは生活動線上に出店できない」と応えると藻谷浩介さんは「地代が払えなければ、公的機関や土地を持ってる民間企業が助けるべき。このまま自然のながれにしておくことは考えられない」と話し、ここで「書店の人たちもこんな努力をしています」とVが流れて、東久留米市の野菜も売る野崎書林を紹介。そして「今村さんも新しい形態の書店をやられている」ということで、ほんまる神保町のVが流れました。


また藻谷浩介さんの故郷、山口県の周南市の駅ビルに図書館、書店、カフェを併設した店舗ができたことを紹介。 
今村翔吾さんは「この図書館と書店が併設というのが論議されていて、今、図書館で人気の本は500人、600人待ちの状態。その人たちにすぐ近くに書店があれば買いますか?と聞くと半分くらいの人は買うと応えるんです」
また図書館の装備についても言及。街の書店が図書館に納品できない実情を語りました。

そして、藻谷浩介さんが「僕が思っているよりも本には人を集める力がある」と言ったところで、視聴者アンケートの集計結果が発表。

どのように本を購入しているか?
書店61.7%
書店以外12.2%
ネットで購入10.6%
電子書籍を購入5.0%
購入しない6.1%
その他・わからない4.3%

60%以上の人たちが本を書店で購入してるんですね。
とキャスターの締めの言葉。

う〜ん。

少し消化不良ぎみ。

するとすると、その翌々日、
SNSを見ていたら

5月25日(土)朝8時から今村翔吾さんが、読売テレビ「ウェークアップ」生出演。

ここでも再販制度について話をされていました。

番組が終わり、今村翔吾さんのXに以下の投稿がありました。

それこそ『地上波』でもよく話題になる再版制度。これは出版界でも賛否は分かれるものの、安易に「やめたらいい」という意見が散見されます。

再版制度の悪いところはよく取り上げられるのですが、一方で良いところがあるのも事実。今、もし再販制度を撤廃すればどのような未来が予想されるか。起こりうる影響を幾つか申し上げます。

①在庫評価が減がる。
本が返品出来ないため売れない本は在庫となる。その在庫は資産価値が下がり、特損として計上することに。貸借対照表の資産から除外。このことにより金融機関からの融資が受けられなくなる可能性が高まります。
②価格競争の激化
安売は勿論のこと、ポイント付与が横行します。それが可能な大手企業が売上の大半をさらっていきます。現在、価格競争でもっとも強いのはインターネット。そのうちシェアの70%以上を占める一位の会社がマーケットリーダーになり、リアル書店大手でも太刀打ち出来なくなることが考えられます。
③出版社への影響
マーケットリーダーにダンピングを要請されます。大量仕入を行うので、安く仕入れさせろと言われるということです。これには出版社も逆らうことが出来ず、淘汰される出版社が続出されると考えられます。
④出版社の倒産により、書店在庫が返品できない
上記③のように出版社が倒産すると、書店在庫が「ショタレ」となります。
それを抱えた書店は返品でキャッシュを生むことが出来ないため、新たに本を仕入れられなくなります。上記①で融資も受けられないため、やはり仕入れは不可能に。いずれ倒産するしかありません。

ちなみにイギリスの事例ですと、イギリスは1995年に再販制度を廃止しました。廃止により懸念されていたのは、

1.リアル書店の減少
ネットに淘汰されるということです。

2.本の価格が高くなる。
普通逆になりそうなものですが、ダンピングを見越して高価格なります。売れない本はより安く、売れる本はより高くなると言ったほうが適当かもしれません。平均は高くなります。

3.本のタイトル数が減る。
出版社は慎重になるということです。作家の半分ほどが消えるでしょうし、ジャンルの消滅も起こりうる。

この三点。再販制度撤廃から12年後の2007年に検証したところ、概ね懸念通りになったことが分かっています。

さらに

ほんまは最低、これくらいはちゃんと話したいですね。これで5分くらいかな……苦笑

あと物流で5分、図書館で5分、教科書で5分……きりないんですよね。

全てを語ろうと思えば2時間は欲しいかもしれません。

ちなみに今の出版界に「本質的な一つの問題」など存在しません。勉強すればするほど複合的な問題が絡み合っています。

まず直近、迫られているのは物流。2024年問題もあり、数年後には雑誌がコンビニのみならず、書店からも消える可能性は十分に有り得ます。週刊少年ジャンプですらもう来ません。

運べば運ぶほど赤字。今後は拍車が掛かっていきます。
出版界は大火なみにあちこちが燃えていますが、今もっとも火だるまになっているのは、実は書店ではなく取次です。

と整理されて投稿されていましので、勝手ながら引用します。

朝の番組でしたが、内容の濃いテレビ番組でした。

この日、僕は友人と「ほんまる神保町」で待ち合わせをしました。開店時間11:30ピッタリに

友人とは、Books & Coffee谷中TAKIBI🔥で、棚主同士だった人です。

僕は、ほんまる神保町の店内を案内し、彼女は、僕の棚から1冊本を購入してくれました。

小松崎由美子さん
ありがとうございました。
ぜひ、ほんまる神保町の棚主になることを、ご検討ください。

さて、その後は自宅に戻り、
15時からNPO本の学校の総会にzoomで参加。
大きな課題を残して散会しました。


翌日、5月26日(日)
食材の買い物🛒

そして、毎週たのしみにしている
NHK大河ドラマ「光る君へ」を観ようと、
18時から始まるBS放送を観ていました。

すると、SNSに今村翔吾さんがスペースで話をするとの通知があり、あわててスペースに入りました。

リアルタイムで、今村翔吾さんの話に耳を傾けました。

そして、発言したくなり、
Xにリポストしました。

いつもの持論を書いただけですが😅

でも今村翔吾さんは、一人一人のリポストにも応えてくれていました。

ありがとうございます😊

では、次回は、ほんまる神保町がオープンして、ちょうど1ヶ月なので、この間に僕の棚から売れた本の話を書きたいと思います。

では、また👋

つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?