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プロとは名乗れるが

このサムネイルの画像は以前9月の初めに観に行ったプロボクシングの興行のものである。

相変わらず人数制限はあるし、入場前にチケット半券に名前と連絡先電話番号を書かされた。

エレベーターで4階に上がったら直ぐ様入場口と言う訳には行かずに隣の通路に迂回して待ち構えた係員からの体温チェックをして消毒液も手に掛けられたがチケット持ったままなので片手で受け取る他なかった。

あれ、もしも途中で体温が急上昇してしまったらどうなっていたのだろう?

途中で追い返されるのだろうか?

まだそんな経験はない。

相撲も博物館も何度か行くこともあって体温チェックを受けるがまだ弾かれてない。

正直あれは緊張する。

と、ここまで書いても途中で弾かれたら話が続かないので体温チェックはOKだったことは伝えておく。

座席は一つおきの間隔で設けられていたが、やはりシートの料金は高くなっている。

それに関しては文句はない。

そうでもしなければボクサー、いやイベントを行う人達は食えて行けないのは分かっている。

新たな試みとして投げ銭システムというのが設けられ、選手個別に電子決済などで投げ銭を出すことができるようになった。

とは言いつつも、これでさえもギリギリだろう。

コロナ禍でグローブを置き去ってしまう選手が後を絶たない。

そもそも試合が出来なければ投げ銭さえも意味はないのである。

前回のnoteでも書いたが、人数制限もあるようだし、試合数も限られているようである。

しかし、ボクシングがテレビ放送を前提として成り立っているようで多くの人々への放送まで届かないようである。

ネット放送もなく多くの人々が触れる機会がない。

このままでは誰もボクシングなんかに興味を持たない。

選手達も身内にしかチケットを配らないから仲間内だけで終わってしまう。

多くの選手が有望でありながらも世界戦に届かずに終わることが多い。

兎に角世界タイトルマッチに漕ぎ着けるまで相当の金が要るようで折角地域タイトルという名の切符を掴んでも、相手して貰えずにダメージは蓄積し年ばかり取り、ボクシングだけでは食えて行けないので副業せざるを得ず、遂にはグローブを置き去ってしまう。

そもそもお金がかかり過ぎるというのもあるが、それなら自分達で団体作ってチャンピオンシップを設けた方がいいのではと思う。

K-1はとっくにそれをやっている。

何に理想と願望を抱いているのだろうと思う。

村田諒太の初のタイトルマッチでさえも相当のお金が掛かっているらしい。

らしいとしか言えず、WBAは村田に直ぐ様再戦の指令を与えた。

あの時相手側の手数が多く村田も必要以上に攻めなかったということもあったようだが、なんかまるでWBAが「もっと金くれ」としか思えなかった。

海外での防衛戦は負けてしまったがその後再戦が叶ったのでやっぱりWBAとしても帝拳やテレビ局は金になると判断したのだろう。

これと同じようなパターンはいくつもあって最近ではアンソニー・ジョシュアとアンディ・ルイスJr.の再戦(ダイレクトリマッチ)がある。

ジョシュアがTKO負けしてしまったのに数ヶ月置いて中近東の金満国家で試合することとなったが内容は言うまでもなくリングをぐるぐる回って一歩も近づけさせないような塩展開で判定勝ちを捥ぎ取ってしまった。

契約してない選手を囲う訳にもいかず、敗れたアンディ・ルイスJr.は用済みとなってしまった訳である。

このコロナ禍においても外国でも碌に試合もできない状況にあって、タイトルの乱発が行われたり再戦も何度も行われる。

観る人がお金を出すと分かっているから同じことが繰り返される。

果たして、これがまともな状況と言えるのか。

コロナ禍のことではない。

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