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ジャンプのMMA漫画第二十話🤼

20話目ということは、大体半年位続いていると言うことである。

扉絵カラーを何回も続けることが出来ても掲載順位は後ろの方で常にギリギリであった。

今回も後ろから3番目と非常に不安定である。

一番後ろは一ノ瀬家の大罪で今回で最終回を迎えてしまった。

その次の後ろから2番目の作品ももう直ぐ終わりそうである。

つまり、打ち切りギリギリを支えてくれる漫画が脱落してしまえばこの漫画は打ち切りの憂き目に遭ってしまうのである。

ジャンプ誌面の後半を眺めてみても手強い作品ばっかりである。

なんでこの作品が後ろなんだと嘆いてもしょうがない。

他の漫画のファンも同じことを思っているだろう。

なんでまだこの漫画続いているのだろうと。

アンケート葉書で面白かった作品に丸をつける欄は三つしかない。

前方に鎮座する作品は常に人気作品なので当たり前に丸が付く。

そういうものだ。

ワンピースや呪術廻戦やヒロアカが面白ければそれで三つ埋まってしまう。

その三つの作品の内どれか一つでも休載すればチャンスが巡って来て丸が付く可能性が高くなる。

そうした多くの葉書の埋もれるところでマイナーでも評価がついている漫画を集計していつ打ち切るかどうか考えているのだろう。

しかし、一ノ瀬家の大罪は連載を終えるまで常に後ろだったのだが単行本の売り上げは45万部だったと言う。

タコピーの原罪の遺産で支えられている効果なのだろうと思うが、そこまで読者は惰性である筈もない。

アンケートを書く人はほぼ全部の漫画に目を通す。

熱心な読者がアンケートを書くので、どんなにメガモンスター級の漫画であっても後ろの方に来てしまうこともある。

漫画が売れているか否かただそれだけである。

それで掲載が決まる。

さて、本作品だがどうだろうか。

地下格闘技編も佳境だが前回のエピソードにしれっと前作のキャラらしき人物を出したので読者サービスのつもりだったのだろうかと思うが、こういう変化球はあんまり濫発しない方がいいだろう。

それをやり過ぎると今の作品の価値を損なわせてしまう。

ジャンプの格闘技漫画に有り勝ちな古武術の技

作品名を挙げることはないが、嘗てジャンプで連載されていた格闘技漫画も古武術を用いていた。

門外不出というパターンはジャンプならではだし、見たこともない技を食らって相手がたじろいでしまうと言うものである。

格闘技(古武術)漫画も実は鬼門で、真新しくても大体読者が飽きてしまって打ち切りに遭うことが常である。

そもそも現実的に“古”武術なので洗練された現代の格闘技術には敵わないのである。

北斗の拳でさえも北斗宗家の拳は実戦で役に立たなくなり、実践向きとして洗練された北斗神拳が求められたとケンシロウがカイオウに向けて言っているのである。

しかし、読者としては“必殺技”が見たいのだろうと思う。

でも実際の格闘技は洗練された人間同士が闘うので地味な判定決着となることが多い。

ジャンプは古武術格闘漫画の他に剣戟漫画も多いのだが、大体刀からビームとか出たりするので地味な剣道の鍔迫り合いみたいな展開にはならない。

それだけ溢れているので地味な剣道漫画がジャンプで載ることは殆どない(あることはあるのだが、しまぶーや松井優征が読み切りで剣道漫画を描いていたことくらいしかない)。

はっきり言えば相撲もMMAも漫画で描いたら“地味”だろう。

球技に比べれば密着してこちょこちょやるものである。

ただ、この作者が天才的なのはそうした地味さをキャラのストーリーに乗っけて演出することである。

大体そうやって「人気を維持」して来た。

どこかで見た目から煙が出る演出

こうしてハッタリを効かせて常にギリギリの境地を救って来たと言えばいいだろう。

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