ジャンプのMMA漫画第二十二話🤼
アマチュア篇がここで終わって二兎にベルトが巻かれる。
第一段階の強敵をクリアして優勝したことは火ノ丸相撲の展開と被るが、この主役は周囲の指摘通りアマチュアであっても敗北を知らない。
この辺りは火ノ丸相撲とは違う。
「格闘技偶々説」のような展開なんてないので正に実力差の成せるものなのだが、この調子でいくと果たしてどうなるのだろうかと思う。
格闘技偶々説は以下のまとめを参考にされたし。
でも少年漫画的には「たまたま」があって欲しいところなんだろう。
「偶々」は奇蹟とも言い換えられるかも知れないが、ジャンプ漫画は必ずと言って良い程「修行」が出て来る。
修行は練習でもあるが、ジャンプらしく言えば「修行」である。
ドラゴンボールやジョジョですら「修行」はあったのだ。
ジョジョも初期は修行があったが「徐々に」敗北と挫折を噛み締めた上での謎解きへと発展して行くものにシフトチェンジして行った。
ジャンプキャラは才能があってこそだが主役が舞台に上がる上での下積みが先ずあるというのはアイシールドでも既に存在していた。
ギャグ漫画は只管主役の自虐なので修行も下積みもなくバイパスや裏道探して「狡(ズル)」をしようとしても見抜かれて痛い目に遭うのが大体落ちであった。
しかしこの漫画はコメディ的展開もあるが殆どがストーリー展開なので地味ではあるが「修行」は欠かせない。
この辺りが結局「退屈」さを感じさせるのだろう。
主役を強くたらしめるのは紛れもなく「修行」でしかないが、どこかでみんな「一発逆転」が欲しいと考えるだろう。
その塩梅がないと一気に打ち切られてしまう。
頂点目指すジャンプセオリーにとってはこんな「楽しく」なんてのは邪道だろうが、そもそも楽しくないから凡ゆる本邦のスポーツが頂点ばかり先鋭化して裾野が無くなってしまうのである。
火ノ丸相撲でも國崎千比路が相撲部に入る前のレスリング部では部員に対してパワハラかましてたのでみんなから嫌われてしまい誰もいなくなってしまったというものであった。
少年誌なら一番を目指したいだろうが、大人は楽しい方がいいのである。
一番を目指したい筈だが、楽しくないのでその場から去ってしまう人が後を絶たなかった。
楽しくなくなったのは少年を仕切る大人が損した分を取り返そうとするからである。
正直彼らを出しては欲しくなかったが同じ作者のパラレルワールド(並行世界)を演出させたかったのだろうと思われる。
あれから多分15年後の世界なのだろうが、そもそも火ノ丸相撲がいつの時代のものだったのかちょっと分からなくなってしまった。
火ノ丸相撲の連載が始まったのは今から9年前(2014年)なので当時の16〜17歳だったチヒロが35歳(連載から18年後)になってしまったからもっと先の未来の話なのだろうと思われるが、いつの時代だろうか。
そこから予測すれば2032年の設定になる筈だが、アスミカケルの話では日本の格闘技が地上波でやらなくなってしまった世界のようだ(地上波から格闘技がなくなったのは去年の2022年、令和四年からである)。
日本の格闘技がボクシングを含めて地上波でやらなくなったのは、テレビ局が格闘技に払えるお金が無くなってしまったからである。
RIZINに反社付き合いの濡れ衣を被せたが、理由はどうでもよくて放映出来るお金が無くなってしまったただそれだけなのだ。
ボクシングも天心や井上尚弥の試合は既に地上波から撤退しており、日テレも帝拳が姿を消してしまった。
井岡一翔の試合も地上波がなくなってしまった。
プロモーションは視聴者からお金取るという方法を見つけたのでお茶の間に態々届ける必要性がなくなってしまった。
一切格闘技のことを話題にしないかと思ったが、結局フジテレビはRIZINの試合が近くなるとぽかぽかというお昼の番組に朝倉未来を出演させて事実上の宣伝を行わせていたりするのである。
RIZINのことを少しでも言ってしまえばステマになるが、その人物だけ出せば宣伝になるという手法を取っているように見える。
趣味だけに費やす人がお金を出してみれば良いということに決めたようだ。
視聴率が下がって来たのは紛れもない事実だったが、お金がなくなってしまったという現実をアスミカケルはどう伝えて行くのだろうか。
アントニオ猪木が闘魂三銃士を作った理由が新日本プロレスでの離脱者が多かったようで、その場凌ぎ的に掻き集めて作った若手ユニットがその始まりということらしい。
猪木は常にピンチをチャンスに変えて来た歴史があるので、そうした力を持つ人はあんまりいないのが現状だが、今のRIZINのプロモーターである榊原も何かしらのアクションを起こしたりするのでまあ何とか大丈夫だろうとは思う。
有吉の壁というゴールデンでやるバラエティがあるが、有吉弘行を除いて出演メンバーは殆ど安上がりで済むような雑兵みたいな感じである。上手く調理するのが有吉なのでかなりのスポンサーが就いているのがよく分かる。その為CMに割く時間が多いなと感じることも。
作者の描くキャラクターは所謂美男美女と言うものが出て来ない。
どうやら流行りのデザインみたいなキャラを描くのは苦手っぽそうだが、灰汁の強いキャラを描くのは好きっぽい。
美男美女を描けたとしても人気を得られるのはまた別なので、結局ストーリーやカップリングで臨む他ないだろうと思う。
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