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【全37本】2024年2月ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンだったアレコレ

2月1日(木)ハフポスト「パートナーシップ制度、カバー人口が1億人に。LGBTQ当事者らの結婚の平等実現は「国にしかできないこと」」

パートナーシップ制度の導入自治体数は少なくとも387。自治体は全国に1700以上あるから約22%か。でもカバー人口は1億人だから、率にすると約77%。これさ、もはや同性婚制度がないほうが不自然じゃない?パートナーシップ制度のある自治体に住んでる反対派の人もたくさんいる。でも、制度があることで生活に支障をきたした人っているのかね?世の中には自分が知らない法律や制度はたくさんあって、私達は痛くも痒くもなくくらしてる。そんなもんなんじゃないかな。すべての人に結婚の平等を。

2月1日(木)マグミクス「障害理解が急速に進む「ゲーム」業界…健常者が誤解しがちな「アクセシビリティ」の本質とは 当事者・企業・識者に訊く」

ゲームにおけるアクセシビリティについて。ソフト面もハード面も進化してる。社会が取り組むべきことがお手本のように。担当者の「ゲームは、現実にはない体験を味わえるエンターテイメント。だからこそ、アクセシビリティとインクルーシビティ(誰も排除しない包括性)に取り組まなければなりません」まさに金言。こうやって世の中良くなっていくといいのにね。

2月1日(木)中日新聞「ドキュメンタリー映画「帆花(ほのか)」 重い障害児と家族の日常」

素晴らしい記事だった。でも、この映画を観る勇気が俺にあるのか。しかし、観ないわけにはいかない。絶対に見るべき映画だから。


2月2日(金)NHK「作りたい女と食べたい女」

観ちゃうんだ、このドラマ。テレビドラマはほとんど観ないんだけど、これは楽しみなんだよな。あと、観ててはら減るよね。

2月3日(土)スターダンサーズ・バレエ団公演 リラックスパフォーマンス「白鳥の湖」&「迷子の青虫さん」

娘と、初めてのバレエ鑑賞。子どもや、ADHDとか自閉症とかの障害のある人にもフレンドリーな、リラックスパフォーマンスという公演形態だった。上演中でも外に出てOK、ロビーにもモニターがあって見逃しの心配なし。優先席あり。客電は上映開始後も薄く残す。音量に配慮。少しくらい声をあげたってOK。実際、いろんな子がいた。ダウン症の子。電動車いすの子。自閉症であろう子。でもみんな楽しんでたよ。これなら娘の友達も誘える。ちなみに俺も娘も「迷子の青虫さん」が好きだった。蛙のおまわりさんかわええ。

2月3日(土)CHANTOweb「母親の愛情がないのはよくないの声はつらいけど」ラッパー・十影(40)息子が生後10か月でシングルファザーに」

十影さんの子育て話を読んだり聞いてりしてると、こっちも元気でるんだよな。トカバナナに娘と行った時も、とても優しく接してくれて。応援してる。ヒップホップ好きとして。父として。


2月5日(月)Eテレ「バリバラ "みんなのミュージアム"」

インクルーシブ博物館の回。いやほんと、当事者の意見を聞くってマジで大事。国のガイドラインとか当てにしすぎちゃダメね。行政は行政でしかない。きめの細かさには限界もあるから。


2月6日(火)NHKハートネット「盲ろう者の日常生活とコミュニケーション」

盲ろうの方についてや、その一日を詳細に伝える良記事。目と耳に障害があるって、どんな状況なんだろう。想像するだけでも怖くなる自分がいる。でもね、そこで想像力を止めちゃいけない気もするんだ。じゃないと、誰かが困っている時、出動できない。

2月7日(水)大月書店「Q&A多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育」

読んだ。当初はトランスジェンダーバッシングに対抗する知識を得るために読んだけど、学びが多かったのは包括的性教育のところ。子どもがいる身としては避けて通れない話。この本、バイブルかも。

Q&A多様な性・トランスジェンダー・包括的性教育ひょうし

2月9日(金)アフター6ジャンクション「アトロク推薦図書月間2024 山崎ナオコーラさん」

山崎さんが「トランスジェンダー入門」を紹介していた。そうなんだよ。あれは、名著なんだよ。私は入門書にしてバイブル的に読んでる。


2月13日(火)ePARA「全盲社員の実里が振り返るePARAの2023年」

今更だけど、ePARAの2023年の活動振り返り記事を読んだ。障害当事者のユニット「Racing Fortia」発足でモータースポーツに挑戦。格闘ゲームコミュニティとの連携。視覚情報を用いない格闘ゲーム大会など。すごいことしか書いてない記事。今年の活躍の拡大が末おそろしいほど楽しみだわ。

2月13日パラスポーツマガジン「小学生が“見えない世界”を体験するプログラム 「目を大切に!ブラインドチャレンジ」」

参天製薬がNPO法人放課後NPOアフタースクールと行った協働プロジェクト「目を大切に! ブラインドチャレンジ」のレポート。俺も子どもと白状体験してみたことがある。あれ、やったことあるのとないのとでは大違い。この企画、ぜんぶの学校でやるといいのに。



2月14日(木)荻上チキSession「三島由紀子さんと語る〜自身の体験をモチーフにした映画『一月の声に歓びを刻め』について」

映画「一月の声に歓びを刻め」の監督インタビュー。性暴力にあった氏の体験を描いた映画について語ってた。消えない心の傷について。それでも何かを作り出すことについて。その時、自分の心に生まれる何かについて。人との信頼関係って本当に大切。ものを作る、書く、描くとか、奏でるとか。そんな一縷の奇跡について、考えてしまった。

2月14日(水)soar「家にいながらカフェで働く?分身ロボット「OriHime」を通して仕事をする、身体症状症当事者のさえさん」

娘と分身ロボットカフェDAWNに行ったことがある。もちろんOriHimeさんに接客もしてもらった。その日から娘に「障害って何?」ときかれたときに、とても答えやすくなった。ネガティブなことがないわけじゃないけど、それだけで終わらせない説明がしやすくなった。というか、娘に伝わりやすくなった。「OriHimeのパイロットの人も、きっとそうだよ」それで伝わるようになった。娘はだんだん「障害がある人がいる」ということが、普通になってきてる。


2月15日(木)ePARA「福祉をもっとおもしろく!ーそのカギは両者の垣根を下げること」

去年の12月に新潟で行われた「福祉をもっとおもしろく!ーおもふくたんomofuku townー」のイベントレポート。ePARAユナイテッドがはeサッカー体験ブースに出演したとのこと。ゲームの可能性を感じたのもそうなんだけど。「たとえ1-10で負けても、その1点を心から喜び合えるチームを!」「勝ちよりも価値を!」「背伸びしない自然な対話こそ、人との距離を縮める近道だと思う」この記事、パンチラインだらけじゃないか!すばらしい記事だった。

2月15日(木)fair「2023年「LGBTQニュース」まとめ」

すげー今更だけど、去年もいろいろあったんだなと。ほんとにいろいろあった。ニュースだから、基本的にはネガティブなことが強く目に付く。でも。でもね。きっと報道されなかったグッドニュースもたくさんあったはずなんだ。世界が生きやすく進んでるって信じたい。信じてる。


2月16日(金)ePARA「頼れるのは己の聴覚のみ!?eスポーツ交流イベント「心眼PARTY 2023 powered by JEXER」参加選手による体験レポート!」

「ストリートファイター6」を使用し、視覚情報に頼ることなく音声のみで戦況を判断しながら戦うeスポーツ交流イベント、「心眼PARTY 2023 powered by JEXER」のイベントレポート。視覚情報を全く使わないで、ゲームの中で流れる音だけを頼りにしてプレイを進める。これ、行きたかったなー。スト6、ほんとによくできてる。可能性をとても感じる。スリリングな観戦記としても読める、読み応えのある記事だった。

2月16日(金)日本財団ジャーナル「頑張り過ぎてしまう、人との対話が苦手——。虐待の後遺症による「虐待サバイバー」の働きづらさとは?」

思い当たるフシが多すぎて、読んでてしんどい記事だった。でも、読み通してよかった。なにか希望のようなものを感じた。このRAISHA社のような考え方を、どの会社も経営に盛り込めないものだろうか。きっといるよどの会社にも、虐待サバイバー。

2月16日(金)RHYMESTER武道館ライブ

白杖の方と席まで一緒に。ファン、そしてアトロクリスナー同士の交流が楽しかった。

ライムスター武道館ライブ正面

2月19日(月)朝日新聞DIGITAL「「どう死ぬか」から「いかに生きるか」 米国のゲイ社会の歴史映す舞台、劇作家マシュー・ロペス」

24日まで上演中の演劇「インヘリタンスー継承ー」の劇作家へのインタビュー。その内容はHIVを軸にした世代論だったり、演劇文化の変化についたりで、とても興味深いことだらかなのだけれど。「クィアを物語ることは、人間であることを考えることと同じ」というフレーズがいちばん心に残ったよ。ほんとうにその通りだと思う。

2月19日(月)CHANTOweb「シングルファザーのラッパー・十影(40)超多忙なワンオペ育児ライフも「こんなにわが子と一緒にいられるのは贅沢」」

コロナになって、世の中すげー大変で、自分もその影響もくらいまくったけど。在宅になって子どものために動ける時間が爆発的に増えたという点では、ネガティブなことばかりじゃなかったと言い切れる。十影さんに nuff respect.


2月20日(火)ePARA「「第21回こころのバリアフリー2023」体験レポート」

去年の12月にePARAが運営協力した「第21回こころのバリアフリー2023」のイベントレポート。そこでeスポーツ体験会があったらしく。会場は小学校。小学校でゲームなんて、画期的。グランツーリスモ7、FIFA23、ストリートファイター6、ぷよぷよ、そして数々の進化的デバイス。とにかく楽しそうなんだよ!進化と可能性にワクワクする記事だった。うわーこれ行きたかったな。。。

2月20日(火)パラスポ+「日本代表が全勝優勝! パラリンピック開幕まで200日、チーム力を結集し好発進!」

気づけば2月も下旬・・・。夏のパリパラなんてすぐくるじゃん。いよいよだね。


2月21日(水)荻上チキSession「望月優大さんと語る〜新刊『密航のち洗濯 ときどき作家』について〜」

このラジオで「ニッポン複雑紀行」というサイトを初めて知った。不覚。そしてこの本も面白そうだった。1946年夏。日本へ「密航」した一人の男性が生きた植民地期の朝鮮と日本、戦後の東京でつくった家族一人ひとりの人生をたどる本。これはヤバい。帯からして面白そう。

2月21日(水)CHANTOweb「『保育園神』で話題のラッパー・十影(40)「50代の目標は区長!シングル世帯が孤立しない社会を目指す」」

え。十影さんて、会社員経験あったんだ。しかも3年前まで。驚き。お会いした時、なんか社会人としての安心感があったんだけど、それか。FRANKENさんとの「保育園神」はマジで名曲だよ。そして最後の「シングル世帯を孤立させない社会に」ほんとそうだよな。夜中に読んで、優しい気持ちになった記事だった。

2月21日(水)Netflix「父として」

トランスジェンダーの子を持つ5人の父親が、マシュー・シェパードの父と交流。背景は違えど同じ現実を共有する彼らが、我が子への愛、希望、不安を語り合う短編ドキュメンタリー。父親としての後悔と、子どもの絶対的な支援者としての覚悟。社会への怒りと、戦い続ける姿勢。たった11分の映像に、ものすごい情報量と感情量だった。


2月22日(木)朝日新聞デジタル「性別のない人魚をミラーボールが照らす 「地上の呪縛から脱皮せよ」」

やっべ。この展示、すげーかっこいい。生で観たい生で観たい生で観たい。作者は、美術作家のブブ・ド・ラ・マドレーヌ。氏はドラァグクイーンでもある。というかこの緒方江美/アフリーダ・オー・ブラートさんの「VIVA LA VIDA!」という連載、すげー面白い!


2月22日(金)ePARA「本気の戦いで生まれた「相手への敬意」~立修館eスポーツ部×NAOYA 交流会レポート」

立修館高等専修学校eスポーツ部とePARAのオンライン交流会のレポート。部員のレポートがいい。「負けても腹は立たない、強くなりたいと思うだけ。そしてその相手を尊敬するだけ」。尊敬するだけ。そんなことを言える人を俺は尊敬するよ。さらにNAOYA氏の「目が見えないのは特別じゃない」と伝える手段の一つとしてのゲーム」というコメントが達人感出てる。やっぱeスポーツはヤバいわ。


2月25日(日)セクマイ大会2024の分科会「トランスヘイトへの対応~考え方と実践~」

高井ゆと里先生の講義。アーカイブをオンラインで観た。トランスヘイト的な背景をもつコメント・質問などに少なくない人が悩まされている。そうした質問などに応対するとき役立つ知識やもつべき姿勢を学ぶ。めっちゃくちゃ実践的だった。「(無意識でも)トランスヘイトに出会した時どうしますか?あなはた答えなければならない」そのシチュエーションで自分は何を答えられるのか。とっても具体的な、フレーズレベルで具体的なワークショップ。「そういう人、いますよね」「わたしはそうは思わないけどね」このフレーズは使える。この動画、いろんなヘイトへの対応に応用可能なんじゃないかな。みんなが見る価値がある。見るべき。


2月26日(月)TOKYO FORWARD 2025「ENTERTAINER 2025をつくる人たち 保科隼希さん 手話通訳士」

「音声では言いづらいことも、手話でだったら伝えられる。それが手話のいいところ。思いをそのまま伝えたいときに、手話の方がスッと伝えられる。」「手話通訳はきこえない人たちのためにいると思われがちだけど、どちらかというときこえる人たちのためにいるという意味合いのほうがすごく大きい」手話の奥深さや可能性だけではなくて、楽しさや素晴らしさも伝わる記事だわ。娘がひらがなを覚えるのと同時に、折に触れて手話のマネごとから始めてて。手話に親しむようにしてるんだけど。昔、福祉系のかなりの大御所に「手話なんて勉強しても無駄。すぐにテクノロジーが解決してくれるから」と言われたことがある。時代は変わったね。来年のデフリンピックは絶対に行こう。それにしても亜細亜大学って、手話の授業が一般科目としてあったんだね。すごい。今でもあるのかな。

2月26日(月)NHKハートネット「ろう・難聴の中学生が抱く悩みや疑問に大人が真剣回答!」

この記事、めちゃくちゃ面白かったわ。中学生からの疑問だけではなくて、中学生への疑問も。アプローチがフレキシブルで、しかもその内容が真摯だった。聴覚に難があることによる大変さだけではなくて、大変にしてるのは周囲だってことなんだよな。


2月27日(火)ハフトポスト「「パレスチナの現状に何も言わないなんてありえない」フェミニストでクィアの私が声を上げる理由」

「戦場に堂々と掲げられるレインボーフラッグなんて、ピンクウォッシュ以外の何物でもありません。このグロテスクさに対して、日本のクィアも声を上げる必然性はあると思っています」ほんとにそう。あれが虐殺じゃなかったら、何が虐殺なんだよ。弱いやつを狙うケンカは勝敗関係なく強者の敗北。その道理が通らない世界ってなんなんだよ。そんなの万国共通じゃないのか。

2月27日(火)NHKバリバラ「クイズ#ふつうアップデート 大学SP(1)」

とても面白い記事だった。テレビ番組の書き起こしなんだけど、ちゃんと補足が充実してて。これ、目や耳に障害のある人にも楽しめるように書かれてるはず。聞いてわかるように、読んでわかるように。だから俺にも楽しめた。情報保障における合理的配慮ってみんなにプラスなんだよな。


2月28日(水)日テレNEWS「性同一性障害を公表の2.5次元俳優・星元裕月 公表への思い「100人いれば100通りの考え方がある」」

俳優を続けるために公表したとのこと。映画とかだと、当事者役は当事者の俳優が、というのが広がってるよね。この役は、あの人にしかできないとかいうけど、その‘‘あの人に’’の視野や人材が広がっていくと、映画やドラマとかのエンタメはさらに素晴らしくなっていく気がする。彼女にしかできない役がきっとあると思う。これからの活躍を拝見するのが楽しみになった。

2月28日(水)NHKハートネット「強度行動障害 (1)孤立する親子たち」

「強度行動障害」とは、自分や相手を傷つけてしまったり、物を壊したりしてしまうなどの行動が頻繁にみられる状態のこと。全国に延べ7万8000人。多様性と一言で言うけれど、綺麗事じゃないのは分かってる。かつて「ダイバーシティなんて信じない」と言い捨てた知人は、介護ヘルパーだった。強い障害のある人生を本人が自ら選んだわけじゃないし、条件がそろえば穏やかに暮らしていける。でも、家族だけでは手に余る。ただでさえ生きてくのは大変なのに。行政や社会に用意が実装されてる必要がある。私が老人として生きる未来には、そんな社会が待っていてほしい。もし自分が老齢による脳障害を負ったら、不安しかないから。この記事は私にとって、かなり自分ごとなんだ。


2月29日(木)ORICON NEWS「同性婚認められない日本…ドリアン・ロロブリジーダ結婚「僕たちは入籍という選択をしました」パートナーが経緯説明【全文】」

ドリアンさんファンとして、心からおめでとう!と同時に、日本でもとっとと同性婚が認められればいいのに、と強く思う。自分が自分のありのままで、そして自分以上に大切に思ってる人と生きていく。そこに性差・性別カンケーあるか?制度が邪魔してどうすんだよ。

2月29日(木)見えないわたしの、聞けば見えてくるラジオ「ゲスト:宇多丸(前編)」

めっちゃ面白かった。宇多丸さんが目隠しして崎陽軒のシウマイ弁当を食べる。意外なことも起こる。そこから何を感じるのか。目を閉じて食べたって、視覚障害を体験できるわけではない。でもその体験は、きっと今まで使ったことのないセンサーを刺激する。そこから他者に向かって広がる想像力は、ぜったいに必要なものなんだと思う。


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